株式会社NIJIN(本社:東京都江東区、代表取締役:星野達郎)が運営する「NIJIN放課後プロジェクトスクール」の子どもたちは、2026年4月から千葉県東金市で行われている「田んぼの学校」に参加しています。
前半の4回では、地域の農家や幅広い世代の参加者とともに、種まきや田植え、肥料まき、草取り、生きもの観察などを体験しました。
活動を重ねる中では、初めは緊張して声を出せなかった子どもが、自分から大人に発見を伝える姿も見られました。
さらに、田んぼの学校をきっかけに農業への興味を深め、自分の「絵を描くことが好き」という強みを生かし、農業をテーマにした絵画コンクールへ応募する子どもも生まれています。
地域の田んぼが、子どもたちの教室になる
主要指標 — KEY FIGURES
「田んぼの学校」は、プロの農家を先生として、お米づくりの一連の作業を体験する東金市の取り組みです。
子どもから大人、シニア世代までが同じ田んぼに入り、できるだけ農薬や機械に頼らないお米づくりに取り組みます。
NIJIN放課後プロジェクトスクールでは、地域で働く大人や本物の仕事と出会い、体験から興味を広げていく「プロジェクト型学習」を大切にしています。
田んぼの学校でも、決められた作業をこなすことだけを目的にしていません。
泥の感触を味わうこと。
田んぼの生きものを探すこと。
農家の仕事や農業の工夫を知ること。
世代の異なる人と一緒に作業すること。
子どもたちは、自分の心が動いたことを入口に学びを広げています。
第1回 農家との出会いと、お米づくりの始まり
第1回では、参加者と地域の農家との顔合わせを行いました。
お米づくりの第一歩となる、播種機を使った種まき作業も見学しました。
専用の機械を使い、苗箱へ土を入れ、種もみを均一にまき、その上から土をかぶせていきます。
さらに、約3週間前に種をまいて育てた苗を、別のハウスへ移す作業も見学しました。
初めて会う人が多い環境に緊張し、集まりから少し離れた場所で様子を見ていた子どももいました。
しかし、活動の終わり頃には自分から農家へ近づき、農具に触れる姿が見られました。
無理に輪の中へ入れるのではなく、安心できる場所から見学し、自分のタイミングで一歩を踏み出す。
その小さな変化が、田んぼの学校で見られた最初の成長でした。
種まき機や農具を見学する子
第2回 約15センチに育った苗を、自分たちの手で田んぼへ
第2回では、第1回で見学した種から育った約15センチの苗を、田んぼへ植えました。
田んぼには、苗を等間隔に植えるための道具を使って十字の目印を付けます。
第1回で子どもたちが「これは何に使うの?」と興味を示していた農具が、実際の田植えで登場しました。
前回の疑問が、実体験によって解ける瞬間となりました。
初めは裸足で泥へ入ることに戸惑っていた子どもも、田んぼの端へ着く頃にはすっかり慣れていました。
倒れている苗や、浅く植えられた苗を見つけ、自分から植え直す姿も見られました。
第1回では最後までマスクを外せなかった子どもも、この日は自分からマスクを外し、泥の中で活動しました。
田植えを終えた後には、生きもの探しや水遊びも始まりました。
ある子は、生きものを見つけるたびに「見て、見て」と、初めて会った大人にも自分から声をかけていました。
好きなこととの出会いが、その子が本来持っている力を引き出しました。
目印に沿って苗を植える子どもたち
第3回 肥料まきと、無農薬の田んぼでの草取り
第3回では、稲の成長を助ける肥料まきと、無農薬で育てている田んぼの草取りに取り組みました。
肥料が一か所に偏らないよう、青いバケツを持って田んぼ全体へまんべんなく肥料をまきました。
続いて、稲と草を見分けながら、稲を傷つけないように一本ずつ草を抜いていきました。
泥の中では、歩くだけでも足を取られます。
広い田んぼの草を手作業で取り除くには、多くの時間と体力が必要です。
子ども、保護者、地域の大人、シニア世代が力を合わせても、すべての草を取ることは簡単ではありませんでした。
この体験は、「なぜ農薬が使われることがあるのか」を考えるきっかけにもなりました。
農薬の良し悪しを決めるのではなく、限られた人手や時間の中で稲を守るため、農家がさまざまな方法を選択していることを学びました。
合鴨農法やドローンなど、農業の工夫や新しい技術が生まれた理由も、草取りの大変さを体感したからこそ身近に考えることができました。
作業の合間には、子どもたちの泥遊びも始まりました。
大人にとっては「草取りの大変さ」が残り、子どもにとっては「泥遊びの楽しさ」が残る。
同じ体験から、それぞれに異なる学びが生まれました。
肥料まき、草取り、泥遊びをする子どもたち
第4回 「オケラを見つけた!」子どもが大人の先生になった日
第4回では、前回に続いて草取りを行いました。
今回はただ草を抜くだけではなく、第3回で教わった「稲に酸素が届くようにすること」を意識しました。
稲の生育を妨げる草を取りながら、田んぼの土をかき混ぜ、稲の周りの環境を整えます。
4回目を迎え、参加者同士もすっかり顔なじみになりました。
初めは緊張していた子どもたちにとっても、地域の大人やシニア世代が、親戚や近所の人のような身近な存在へ変わっていきました。
草取りの途中、ある子どもが田んぼの中で「オケラ」を発見しました。
「オケラを見つけた!」
その声を聞き、大人たちも集まってきました。
実物のオケラを見たことがない大人も多く、「これがオケラなんだ」と驚きながら、子どもの説明を聞きました。
その子は、初めの頃にはなかなか声を出せず、端の方から様子を見ていることが多い子どもでした。
しかし、自分の好きな生きものを見つけたことで、自分から周囲の大人へ声をかけ、発見を伝えることができました。
さらにザリガニも発見し、「久しぶりに見た」と、大人たちが写真を撮りに集まりました。
この日、田んぼの先生になったのは、子どもたちだったのかもしれません。
オケラやザリガニを観察し、大人へ伝える子ども
4回の体験が「農業を絵で表現したい」という挑戦へ
田んぼの学校での学びは、田んぼの中だけで終わりませんでした。
参加したプロジェクト生の一人は、種まきや田植え、草取り、生きものとの出会いを通して、農業への興味を深めました。
そして、自分の強みである「絵を描くこと」を生かし、井関農機株式会社が実施する「第31回さなえ全国子ども図画コンクール」への応募に挑戦しています。
2026年のテーマは、「明るい農業で楽しい未来」です。
田んぼで見た風景。
実際に使った農具。
泥の中で感じたこと。
地域の農家や幅広い世代との出会い。
実体験から生まれた思いを、自分の得意な絵で表現しています。
農業体験をきっかけに興味が生まれ、その興味と自分の強みが結びつき、次の挑戦へ発展しました。
これは、NIJIN放課後プロジェクトスクールが目指している学びの姿です。
子どもの「やりたいこと」は、最初から決まっているとは限りません。
人や仕事、地域との出会いによって、「もっと知りたい」「自分もやってみたい」という気持ちが生まれます。
体験は、子どもが自分の可能性に出会う入口になります。
第31回さなえ全国子ども図画コンクール▼
https://www.iseki.co.jp/sustainability/social/sanae/
田んぼは、お米と生きもの、人とのつながりを育む場所
農林水産省は、田んぼには食料を生産するだけでなく、雨水を一時的にためて洪水を防ぐ働きや、多様な生きものを育む働きなどがあると紹介しています。
第4回で見つけたオケラやザリガニも、田んぼが生きもののすみかであることを、子どもたちに教えてくれました。
また、千葉県では「第4次千葉県食育推進計画」のもと、農林漁業体験などを通して、食と農への理解を深める取り組みを推進しています。
自分の手で稲を植え、草を取り、その成長を見守る体験は、食べ物が食卓へ届くまでの背景を知る機会になります。
参考:東金市「田んぼの学校」 参考:農林水産省「農業・農村の有する多面的機能」 参考:第31回さなえ全国子ども図画コンクール
活動概要
開催地:千葉県東金市
活動名:田んぼの学校
主催:東金市農業いきいきプラン実行委員会
参加者:地域の子ども、保護者、地域の大人、シニア世代、NIJIN放課後プロジェクトスクールのプロジェクト生
第1回:顔合わせ、種まき・育苗作業の見学
第2回:目印付け、田植え、生きもの探し
第3回:肥料まき、無農薬田んぼの草取り、泥遊び
第4回:2回目の草取り、オケラ・ザリガニなどの生きもの観察、世代間交流 今後の予定:稲の成長観察、稲刈りなど
後半はいよいよ稲刈りへ
春にまかれた一粒の種は、苗となり、田んぼの中で少しずつ成長しています。
回を重ねるごとに成長しているのは、稲だけではありません。
初めは緊張していた子どもが、地域の大人と自然に挨拶を交わすようになりました。
生きものを見つけ、自分から周囲へ伝える姿も生まれました。
そして、農業への興味を自分の得意な絵で表現する、新しい挑戦にもつながりました。
後半の活動では、成長した稲を収穫する稲刈りを予定しています。
NIJIN放課後プロジェクトスクールでは、今後も地域の人や本物の仕事とつながる体験を通して、子どもたちの「好き」と社会を結ぶ学びをつくってまいります。
NIJIN放課後プロジェクトスクール
オンラインとリアルな地域体験を組み合わせた、小・中学生向けの探究型アフタースクールです。
子どもたちは、自分の興味や関心を起点に、社会とつながるプロジェクトへ挑戦します。
「社会とつながる実践的な学び」「プロフェッショナルとの対話」「子ども主体のプロジェクト推進」を柱に、教科書中心の学習だけでは得にくい経験を提供しています。
公式サイト:https://project.nijin.co.jp/
株式会社NIJIN
社名:株式会社NIJIN
所在地:東京都江東区常盤2-5-5
設立:2022年4月1日
代表者:星野達郎
事業内容:教育課題を仕組みから解決する教育事業(教師研修、不登校支援、起業支援、教育イベント、アフタースクール)
URL:https://nijin.co.jp
FACT BOX ・ 要点整理
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