組織行動科学®の研究・教育開発を行うリクエスト株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:甲畑 智康)の判断デザインラボラトリーは、AI時代に仕事を速く進めながら、人と組織に次の判断へ使える経験を残すための新たな実務フレーム「判断デザイン|仕事設計編」を開発し、5ページの図解資料として公開しました。

本資料が扱う「仕事設計」は、業務手順を細かく定めることではありません。

主要指標 — KEY FIGURES

980
980社・33.8万人の働く人のデータ
33.8万人
980社・33.8万人の働く人のデータ
2026
2026年8月31日に公表
8
2026年8月31日に公表

AIを仕事のどこに置くのか

人にどの事実を確認させるのか

どこで本人に判断させるのか

その判断と結果を、次の仕事へどう残すのか

これらを、一つの仕事の中で設計することです。

今回の新規公開物は、2026年8月31日に公表した実践研究をそのまま要約したものではありません。

同研究から導いた「仕事設計」という考え方を、企業が実際の仕事を対象に点検・導入できるよう、判断経験を残す仕事条件、AIと人の役割、既存施策との接続方法として再構成した実務資料です。

本リリースでは、5ページすべてを公開します。

5ページはこちらからダウンロードできます。

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仕事を速くすることと、人が育つことは同じではない

AIや上司から適切な回答を得ることで、目の前の仕事は速く進みます。

しかし、仕事が完了したことと、その仕事を担った本人が、次の類似場面でも自ら判断できるようになったことは同じではありません。

本人が事実を確かめ、分からないことを残し、条件を比較し、理由を持って選び、実行後の結果から判断基準を更新していなければ、成果物は残っても、次の仕事へ使える判断経験は形成されにくくなります。

したがって、AI時代の人材育成で確認すべきことは、本人がどれだけ考えたかだけではありません。

本人が判断する地点と、判断の結果を学習へ変える仕組みが、仕事の中にあるか。

ここに、仕事設計の必要性があります。

判断できない状態を、本人だけの問題にしない

部下や若手が判断できないとき、組織では「主体性が足りない」「もっと自分で考えてほしい」と捉えがちです。

しかし、本人が考えようとしても、

どの状態で通常の進め方を止めるのか

何を根拠に比較するのか

どこまで自分で決めてよいのか

どの条件で上司へ相談するのか

実行後に何を確認するのか

が不明確であれば、判断することは困難です。

この状態で上司が答えを渡せば、仕事は終わります。しかし、本人が判断過程を経験していなければ、次の類似場面でも判断は上司や熟練者へ戻ります。

同じ種類の判断が繰り返し特定者へ戻る職場では、本人の能力だけでなく、判断経験が形成されるように仕事が設計されているかを確認する必要があります。

4つの条件は、独立したチェック項目ではない

本資料では、判断経験を残すために必要な仕事条件を、4つに整理しています。

重要なのは、4つを別々の制度や確認項目にすることではありません。

通常手順から判断へ切り替える地点があり、比較に使う基準があり、安全に本人へ任せる境界があり、実行後の結果を次の基準へ戻す。

この一連のつながりによって、本人の行動が単発の経験ではなく、次の仕事に使える判断経験へ変わります。

たとえば、本人に判断を任せても、相談条件が不明確であれば、安全や品質上の不安から、すべてを上司へ確認する可能性があります。

また、判断基準があっても、実行後の結果を確認しなければ、その基準が実際に有効だったかを学ぶことができません。

4つの条件は、本人を細かく管理するためのものではなく、本人が安全に判断し、その経験を次へ持ち越すための一組の仕事設計です。

AIと人の分担は「作業分担」だけでは決まらない

AIに文章作成を任せ、人が確認する。AIに分析を任せ、人が承認する。

このような作業単位の役割分担だけでは、人に判断経験が残るかどうかは決まりません。

確認すべきなのは、

AIがどの作業を行ったかではなく、 人が仕事のどこで事実を確かめ、 どこで採否を決め、 結果から何を更新したか

です。

AIは、情報整理、仮説の提示、比較、反証、不足情報や見落としの指摘を支援できます。

一方、人と組織には、目的を定め、一次情報を確認し、守る条件を決め、AIの出力を採用するかを判断し、実行後の結果に責任を持つ役割が残ります。

AIを最終回答として置けば、人は答えを受け取る側になります。

AIを判断材料として置けば、人はAIを使いながら、確認し、比較し、選び、結果から学ぶことができます。

違いを生むのは、AIの有無ではありません。 AIを仕事のどこに置き、人にどの判断を残すかです。

人材育成だけを変えても、仕事は変わらない

企業では、AI利用ルール、人材育成、管理職への相談、マニュアル改善が、異なる部門や制度で扱われることがあります。

しかし、実際の仕事では、これらは分離していません。

AI利用ルールで本人の確認範囲を定めても、人材育成でその判断を経験させなければ、判断力は形成されません。

研修で判断方法を学んでも、実務では何でも上司へ確認する仕組みになっていれば、判断経験は残りません。

マニュアルに手順だけを記載し、条件が変わった場合の確認事項や相談条件がなければ、標準外の仕事は再び熟練者へ戻ります。

そのため、4つの実務を、

AIをどこで使うか → 人にどの判断を経験させるか → どの条件で組織が判断を引き受けるか → その結果を次の基準や手順へどう戻すか

という一つの仕事設計としてつなぐ必要があります。

企業では「一つの仕事」から始める

仕事設計は、全社制度を一度に変更することから始める必要はありません。

まず、次のような一つの仕事を選びます。

同じ種類の相談が、繰り返し上司へ戻っている

標準外の対応が、一部の熟練者へ集中している

AIを使って仕事は速くなったが、本人が次に自ら判断できない

マニュアルはあるが、条件が変わると使えない

担当者によって判断や結果に差がある

実行後の結果が、次の判断基準へ反映されていない

その仕事について、

どこから判断が必要になるか

何を根拠に比較するか

どこまで本人へ任せるか

結果を何に戻すか

を確認します。

全社共通の抽象的なルールを増やすよりも、実際に繰り返されている一つの仕事を対象にした方が、判断が失われている地点と、上司へ戻っている地点を具体的に確認できます。

「判断デザイン|仕事設計編」の位置づけ

判断デザインとは、「AIを含む仕事の中で、事実確認、問い、比較、選択、実行、結果確認、判断基準の更新が、本人、チーム、組織へ残るように仕事条件を設計すること」です。

AIを使わず、すべてを人が考える仕事へ戻すものではありません。

また、時間をかけ、苦労するほど人が育つという考え方でもありません。

目指すのは、AIによって省略してよい作業と、人と組織に残すべき判断過程を分けることです。

今回の「仕事設計編」は、この考え方を、AI利用ルール、人材育成、管理職への相談、マニュアル改善へ適用するための実務フレームです。

本資料から導く問い

人に「考えなさい」と求める前に、 人が事実を見て、比較し、選び、 結果から学べる仕事になっているか。

人材育成を研修だけの問題にせず、日常業務そのものを、判断経験が形成される場へ変えることが重要です。

関連する実践研究

AI時代、仕事は進む。では、人と組織に「判断経験」は残っているか

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000225.000068315.html

980社33.8万人の既公表分析、10社の企業内リーダー研修、26本の研究・実務成果を統合した18ページの実践研究です。

商標について

「判断デザイン」「判断経験設計」「判断構造設計Pro」は、リクエスト株式会社が商標登録出願中です。

組織行動科学®について

組織行動科学®は、組織で働く人の思考と行動が「なぜ起こり、なぜ続くのか」を、事業環境、歴史、経験から解明し、より善く再現するための手段です。

リクエスト株式会社は、980社33.8万人の働く人のデータを基盤に、組織で働く成人の研究と教育開発を行っています。

会社概要

会社名:リクエスト株式会社

代表者:代表取締役 甲畑 智康

所在地:〒160-0022 東京都新宿区新宿3丁目4番8号 京王フレンテ新宿3丁目4F

事業概要:リクエスト株式会社は、「より善くを目的に」を掲げ、980社33.8万人の働く人のデータに基づく「組織行動科学®」を基盤に、組織で働く成人の研究と教育開発を行っています。

公式サイト:https://requestgroup.jp/

会社概要:https://requestgroup.jp/corporateprofile

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR TIMES
  • 分類:press_release
  • 関連組織:リクエスト株式会社 / 判断デザインラボラトリー