レントロールPDF/CSVを、収益試算に使えるExcelへ変換するrevenue-kun。Codex/Claude Codeからの起動にも対応し、Web UIを通じてローカル環境で利用できます。画面内の数値は合成データによるイメージです。
【2026年7月15日追記】OpenAI Plugins Directoryで公開
不動産収益試算OSS「revenue-kun」v0.5.2が、OpenAI Plugins Directoryで公開されました。
ChatGPTのプラグイン画面で「revenue-kun」を検索し、追加できます。
従来のClaude Code・Codex経由の利用に加え、一般ユーザーがChatGPTから利用できるようになりました。
OpenAI Plugins Directory:https://chatgpt.com/plugins?q=revenue
技術的な一次情報:https://github.com/signal-yield/revenue-kun/releases/tag/v0.5.2
ChatGPTのプラグイン画面で「revenue-kun」を検索して追加できます
Signal Yield Advisoryは、レントロールCSVまたはテキスト抽出可能なPDFから直接還元法による収益試算Excelを生成するオープンソースソフトウェア「revenue-kun(収益還元クン)」の最新版v0.5.2を公開しました。
revenue-kunのLocal Web UI。レントロールPDFまたはCSVをアップロードし、抽出結果を確認して、OER版・費用詳細版を含む3シート構成のExcelを生成できます。
revenue-kunは、レントロールを読み取り、`直接還元法_OER`・`直接還元法‗費用詳細版`・`読み取りレントロール`の3シートを生成するところまでを役割としています。アプリ上で計算方式(OER方式か費用明細入力方式か)や前提条件を選択させることはなく、出力後のExcelで利用者が必要な項目を入力する設計です。 revenue-kunはApache License 2.0で公開されているオープンソースソフトウェアで、ソースコードもすべて公開されています。
開発の背景
レントロールから収益試算表へ数値を転記する作業には、反復的な手入力が伴います。金額と非金額の判別、月額と年額の区別、空室区画の扱い、欠損セルの扱いなど、細かな間違いが起きやすいポイントが積み重なっています。
また、運営費用の把握状況は物件によってまちまちです。個別費用の明細が分かっている場合もあれば、大まかな運営費用率(OER)で簡便に試算したい場合もあります。revenue-kunは、この両方の場面に対応できるよう、OER方式のシートと費用積上方式のシートを同時に出力し、利用者が状況に応じて使い分けられるようにしています。
revenue-kunは、こうした転記・集計の初期作業を支援し、人間が内容を確認できるExcelへ出力することを目的としています。業務を完全に自動化するものではなく、専門家による確認の前段階で試算を整理する補助ツールという位置づけです。
v0.5.2でできること
・CSVまたはテキスト抽出可能なPDFをブラウザからアップロード
・ 抽出区画数・在室/空室・欠損情報をExcel生成前にプレビュー
・ レントロールに記載された水道代・駐車場・その他の経常的な付帯収入を確認
・ 直接還元法Excel(`direct_cap.xlsx`)を生成
・ダウンロード(OER版・費用積上版を同時出力) ・計算はGPI(潜在総収入)からEGI(有効総収入)
・NOI(運営純収益)の順で進みます。
OER版と費用詳細版、それぞれの使い方
費用明細が不明な場合は`直接還元法_OER`シートを使用できます。
費用明細が不明な場合に利用できるOER版。Excel出力後に採用OERや還元利回り等を入力すると、NOIと収益試算値を確認できます。画面は合成データによる入力例です。
空室損失率・貸倒損失率・採用OER(運営費用÷EGI)・資本的支出・還元利回りを入力すると、EGIからNOI、収益試算値までを自動計算します。
費用が判明している場合は`直接還元法‗費用詳細版`シートへ個別費用(管理費・修繕費・損害保険料・固定資産税・水道光熱費・その他運営費用)を入力できます。全項目が判明している必要はなく、判明した項目だけを入力すれば、こちらもEGIからNOI、収益試算値までを自動計算します。
個別費用が判明している場合に利用できる費用詳細版。管理費、修繕費、公租公課、水道光熱費等を入力し、OER版とは独立してNOIと収益試算値を算定します。画面は合成データによる入力例です。
それぞれのシートが独立してNOIと収益試算値を算定します。 一方のシートの入力値や計算結果がもう一方へ反映されることはありません。どちらのシートを使うか、あるいは両方使うかは、Excelを受け取ったユーザーの判断です。
安全側の設計
経常的な付帯収入(水道代・駐車場・その他収入)は、両計算シートの総収入へ自動反映されます。 ・欠損している項目を推測で補完することはありません
・ 月計・年計等の集計行を区画として扱いません これらの計算過程はExcel上でセル単位に確認でき、生成前のプレビュー画面でも抽出内容を確認できます。ただし、誤りが絶対に起きないことや、完全な安全性を保証するものではありません。
水道代・駐車場・その他の経常的な付帯収入は、選択操作なしで両計算シートの総収入(GPI)へ自動反映されます
Excel出力
生成されるエクセルシートは、次の3シート構成です。 直接還元法_OER、 直接還元法‗費用詳細版、読み取りレントロール 抽出したレントロール明細、月額・年額の収入集計から、GPI、EGI、NOI、還元対象となる純収益、直接還元法による収益試算値までの計算過程を、Excel上で確認できます。出力される金額は「収益試算値」であり、「収益価格」ではありません。
検証内容
Local Web UI・CLIともにDockerに対応しており、Docker環境でのWeb UIのビルド・起動、`/api/preview`・`/api/generate`によるプレビュー・Excel生成を確認しています。既存のテストスイート(pytest)も401件すべて成功しています。 現行ロジックについては、非公開の実務レントロールPDFを用いた評価も行いました。CLIとLocal Web UIの両方で抽出・Excel生成を確認し、区画数や賃料・共益費の集計は原資料と一致、経常的な付帯収入の自動反映も確認しています。
現行ロジックについては、非公開の実務レントロールPDF3件を用いた評価も行いました。CLIとLocal Web UIの両方で抽出・Excel生成を確認し、区画数や賃料・共益費の集計は原資料と一致、経常的な付帯収入の自動反映も確認
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR TIMES
- 分類:新製品
- 関連組織:OpenAI / Signal Yield Advisory
- 製品・サービス:revenue-kun / Local Web UI