コンパクトな「空飛ぶクルマ」(※1)の開発・製造・販売を行う株式会社SkyDrive(本社:愛知県豊田市、代表取締役CEO 福澤知浩、以下「SkyDrive」)は、Air Indiaおよびスズキとのパートナーシップのもと、インドにおける「空飛ぶクルマ」(※1)を活用した医療物流サービスの本格導入に向け、初期運航ルートの評価・検討を進めることをお知らせいたします。本取り組みは、3社が2026年7月に締結した、事業の実現可能性を共同で調査するための基本合意書(MoU)に基づく活動の一環です。(※2)
背景と目的 インドでは、近年の急速な経済成長に伴い主要都市部の交通渋滞が深刻化しており、一刻を争う医療物資の輸送が大きな社会・経済課題となっています。
主要指標 — KEY FIGURES
こうした背景のもと、SkyDriveは、Air Indiaおよびスズキは、2026年7月31日、インドにおける医療航空物流の実現可能性調査に関する基本合意書を締結いたしました。
今後、3社は、空飛ぶクルマを活用した医療物流サービスの導入を目指し、本プログラムを通じて、インド国内で最も優先度と社会的インパクトの高い運航ルートを特定・評価してまいります。
下記に記載のルートは、今後の検討・評価に向けて特定された初期の候補地および運航ルートを示しています。本共同調査から生じる将来の運航は、現地の関連政府機関および規制当局との密接な連携のもとで実施され、必要なすべての許認可の取得を前提としています。
主要ユースケースと運航ルートについて
本プログラムでは、インド国内において特に緊急性と社会的ニーズの高い以下のユースケースを対象とし、具体的な運航ルートの実現可能性や導入効果を検証・評価してまいります。
1.放射性医薬品の緊急輸送
背景:放射性同位体等を用いたガン診断・治療用医薬品は半減期が極めて短く、製造後直ちに病院へ配送する必要があります。
検証ルート:ムンバイ(Mumbai)の製造工場から、近隣の主要総合病院への運航。
期待される効果・検証内容: 地上輸送では渋滞により配送時間が変動しやすい課題に対し、定時性の高い空路輸送を活用することで、薬剤の減衰を防ぎ、患者への迅速な投与・治療が可能となるかを検証してまいります。
2. 救急医療・臓器輸送
背景:移植手術等における臓器輸送は時間が最優先されますが、デリー首都圏等の大都市部では慢性的な交通渋滞が大きな阻害要因となっています。
検証ルート:デリー首都圏における主要病院間。
期待される効果・検証内容: 従来、自動車(救急車含む)で30分〜90分を要していた病院間の輸送時間を、空飛ぶクルマの活用により「約10分〜15分」へ大幅に短縮できるか、実現可能性や安全性を含めて評価いたします。
医療物流以外のユースケースについて(航空機部品の輸送)
医療物流におけるユースケースを議論・検討する中で、航空業界においても都市部の慢性的な交通渋滞が深刻な輸送遅延を引き起こしているという課題が浮き彫りとなりました。特に航空機のメンテナンス時に、必要な部品が渋滞で到着せず、航空機の地上待機(AOG: Aircraft on Ground)が頻繁に発生しています。こうした課題の解決に向け、本プログラムでは医療分野にとどまらず、新たなユースケースとして空飛ぶクルマを活用した緊急部品輸送の実現可能性についても併せて検討を進めてまいります。
検証ルート:デリー・インディラ・ガンディー国際空港周辺の部品集積地・整備拠点から空港ターミナル・整備エリア間。
期待される効果・検証内容: 都市部の渋滞を回避して代替部品を迅速に配送することで、AOG時間の大幅な削減と航空運航の信頼性向上に寄与できるかを評価・検証してまいります。
※1 空飛ぶクルマとは:電動化、自動化といった航空技術や垂直離着陸などの運航形態によって実現される、利用しやすく持続可能な次世代の空の移動手段です。諸外国では、Advanced Air Mobility(AAM)や Urban Air Mobility(UAM)と呼ばれています。
引用元:国土交通省(令和8年3月付)https://www.mlit.go.jp/koku/content/001994084.pdf
※2 関連プレスリリース
Air India、SkyDrive、スズキ、インドにおける医療航空物流に関する実現可能性調査に向けたMoUを締結
https://skydrive.co.jp/news/71843/
≪株式会社SkyDrive 概要≫
設立
2018年7月
代表者
代表取締役CEO 福澤知浩
URL
https://skydrive.co.jp/
所在地
豊田本社:愛知県豊田市挙母町2-1-1
豊田開発センター:愛知県豊田市西中山町山ノ田20-2
豊田テストフィールド:愛知県豊田市足助地区
名古屋空港オフィス:愛知県西春日井郡豊山町大字豊場 県営名古屋空港2F
東京オフィス:東京都千代田区平河町1-3-13 平河町フロントビル3F
大阪オフィス:大阪府大阪市北区梅田1-3-1-800 大阪駅前第一ビル8F
山口テストフィールド:山口県山口市阿知須
子会社
株式会社Sky Works:静岡県磐田市
SkyDrive America, Inc. : Beaufort, South Carolina 29902, U.S.A.
株式会社AlterSky:愛知県豊田市
事業内容
「100年に一度のモビリティ革命を牽引する」をミッションに、「日常の移動に空を活用する」未来を実現するべく、2018年7月に設立、愛知県豊田市を主拠点にコンパクトな「空飛ぶクルマ」を開発し、静岡県磐田市のスズキグループの工場で製造を開始しています。官民協議会の構成員として制度設計にも関与、2020年に日本で初めて公開有人飛行試験に成功、2025年には大阪・関西万博にてデモフライトを実施しました。2028年のサービス開始を目指し、引き続き機体開発に努めてまいります。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR TIMES
- 分類:プレスリリース
- 関連組織:SkyDrive / Air India / スズキ