アメリカとイランは6月19日に60日間の停戦合意に署名しました。合意には、ホルムズ海峡の航行の自由化、アメリカの海上封鎖の解除、イランの核計画に関する後続交渉の開始が含まれていました。しかし、合意署名後わずか一週間で、双方は合意内容の解釈を巡って対立し、軍事衝突が相次ぎました。以下に、停戦合意署名後のイランの公式声明と軍事行動を時系列で整理します。
6月23日:アメリカ国会が川普の対イラン軍事行動を制限する決議を可決 アメリカ国会は、停戦合意署名後、川普政権の中東政策に対する制約行動を開始しました。6月23日、アメリカ上院は「戦争権限決議」を可決し、川普大統領が国会の承認なしにイランに対して軍事行動を続けることを禁止しました。この決議は50対48で可決され、4人の共和党議員が賛成に回りました。
6月25日:ホルムズ海峡で貨物船が攻撃を受ける イラン革命衛隊は、ホルムズ海峡で長榮海運の貨物船「長麗輪」を攻撃しました。アメリカ当局者によると、自爆型無人機が船舶に衝突したとされ、意図的な攻撃と見られています。イギリス海事貿易行動事務局(UKMTO)は、船舶が攻撃を受けたことを確認し、船員は無事でしたが、船体に損傷が生じました。
6月25日:アメリカ上院が川普の軍事行動制限決議を否決 「長麗輪」攻撃事件が起きた同じ日に、アメリカ上院は川普の対イラン軍事行動を制限する決議を否決しました。共和党上院議員が手を組み、決議の進展を阻止しました。
6月26日:アメリカ軍がイランの軍事目標を空襲 アメリカ軍は「長麗輪」攻撃に対する報復として、イランの軍事目標を空襲しました。アメリカ中央司令部(CENTCOM)は、この空襲でイランのミサイルと無人機の貯蔵施設、沿岸レーダー陣地を破壊したと発表しました。川普大統領は、イランが停戦合意を違反したと非難し、この空襲を強力な報復措置と位置付けました。
6月27日:油輪が再び攻撃を受け、アメリカ軍が打撃範囲を拡大 イランは、バナマ国旗の油輪「基庫号」を攻撃しました。アメリカ軍は、24時間以内にイラン国内の目標に対して第二波の攻撃を実施し、打撃範囲を拡大しました。川普大統領は、イランが停戦合意を違反したと再び非難し、イランに対して警告を発しました。
6月28日:イラン革命衛隊がクウェートとバーレーンのアメリカ軍基地を攻撃 アメリカ軍がイランのアバス港周辺を空襲した後、イラン革命衛隊はクウェートとバーレーンのアメリカ軍基地をミサイルと無人機で攻撃しました。クウェート軍は、防空システムが攻撃を阻止したと発表しました。
7月6日:ハミネイ国葬期間中、ホルムズ海峡で油輪が再び攻撃を受ける イランの最高指導者ハミネイの国葬が行われている間、ホルムズ海峡で油輪が再び攻撃を受けました。この攻撃は、停戦合意署名からわずか3週間後に起きたもので、停戦合意の脆弱性を示しています。
7月7日:アメリカ軍がイランを空襲し、イランが大規模に反撃 アメリカ軍は、イランがホルムズ海峡の商船を攻撃したことに対する報復として、イランを空襲しました。アメリカ中央司令部は、この空襲でイランの防空システム、沿岸監視施設、地対空ミサイル、反艦ミサイル陣地、無人機発射基地、港湾施設を破壊したと発表しました。イラン革命衛隊は、アメリカ軍のMQ-9無人機を撃墜し、クウェートとバーレーンのアメリカ軍基地を攻撃しました。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
- 分類:国際関係