中国台湾事務所は先日、アメリカ在台協会(AIT)の谷立言所長を批判し、彼がトランプ大統領の発言に反して「太上皇」のように振る舞い、台湾海峡の平和を損なっていると非難した。これに対し、前立委の林濁水氏は、危機的状況下において、台湾が国家の生死を左右する安全保障予算の可決に、外国の駐在機関に頼らざるを得ない現状を指摘した。そして、与野党の政界がこの事態を恥と感じず、ただ互いに怒り合うだけであることに警鐘を鳴らした。
谷立言氏がなぜ「太上皇」と呼ばれたのか。林濁水氏は、中国の国台弁が谷立言氏を批判し、立法院に特別国防予算の可決を求める圧力をかけたことを指摘する。その結果、台湾の特別国防予算は、AITの関与がなければ、国民党の鄭麗文氏が主張する3800億円+αの範囲で止まっていた可能性が高いと分析した。つまり、7800億円規模の予算や、無人機関連の追加予算は成立していなかった可能性があるという。
林濁水氏は、この状況から台湾が直面する4つの「信じがたい危機」を指摘した。第一に、中国中南海の支持を得た国民党が国内で横暴な態度を取っていること。第二に、国民党の立法委員が中国に対しては極めて弱腰で無力である一方、与党や多数の民意に対しては傲慢かつ抑制が利かないこと。第三に、台湾の憲政体制が機能不全に陥っており、多数の民意が国家政策を主導できない構造になっていること。第四に、与党である民進党の政治的駆け引き能力が「全く不合格」であると断じた。
林濁水氏は、国家の安全保障に関わる予算が、外国の外交機関の介入によってしか通らないという現実は、信じがたい危機であると同時に、国家の恥辱でもあると強調した。彼は「不幸なことに、台湾はこのような恥辱なしには国家の安全を守れない状況にある」と嘆きつつ、「しかし与野党の政界はこの恥を自覚せず、ただ互いに怒り合うだけだ」と厳しい批判を加えた。
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- 出典:PR Times
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