アメリカが中国に対するAI関連の輸出規制を強化し、輝達(NVIDIA)の高性能チップの中国輸出を制限したことを受け、同社は性能を制限した「中国特別版」H200チップを設計した。しかし、中国はこれに対する報復措置として、一時的にH200の調達を禁止していた。

しかし、テクノロジー専門メディア『The Information』の最新報道によると、北京は中国のAI企業によるH200チップの限定的な購入を許可する計画を進めているという。輸入総量は20万個未満にとどまり、需要の半分以下となる見通しだ。

『ロイター通信』がこの報道を引用し、中国当局がここ数週間、アリババ、字節跳動、そしてDeepSeekに対して、まもなくH200チップの購入が認められる可能性があると通知したと報じた。一方、輝達はロイターのコメント要請に応じていない。また、上記3社は現地時間の非営業時間であったため回答を控えており、米国商務省(AIチップ輸出を管轄)および中国商務省も同様に返答していない。

報道によれば、北京は最終的なH200チップの承認数量をまだ決定中であり、総数は20万個未満になる可能性が高いという。これは、関連企業が今年早々に提出した需要量の半分にも満たない水準である。

一方、中国が自社開発のAIチップ供給を強化する中で、算力不足が深刻化している可能性が指摘されている。また、『ロイター』は先月、輝達が中国の顧客に対し、次世代AIデータセンター用CPU「Vera」の供給を8月から開始する予定だと通知したと報じている。顧客はすでに注文を受け付けている状態だという。

報道によると、アメリカ政府はすでに輝達が中国にH200を販売することを許可しており、約10の中国企業がこの製品の購入を承認されている。しかし、中国は国内供給業者の育成を優先する立場から、これまで輸入を認可してこなかった。実際に、黄仁勳(ジェンスン・フアン)CEOは昨年10月、輝達の中国市場におけるシェアが「実質的にゼロに近い」と発言している。

中国企業が輝達のチップを利用できない状況が続いた結果、華為が中国市場におけるAIチップ最大の供給者となった。しかし、今回の報道は中国当局の姿勢に変化が生じていることを示しており、国内のテクノロジー企業が深刻なAI演算能力の不足に直面していることを浮き彫りにしている。

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FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR Times
  • 分類:ニュース
  • 関連組織:NVIDIA / アリババ / DeepSeek
  • 製品・サービス:NVIDIA H200チップ / AIデータセンターCPU Vera