巴威颱風の接近に伴い、中部以北の地域、台北、新北、基隆、桃園、新竹などの県市は今(10)日、業務と授業を停止することを発表した。台北市長の蔣萬安氏は9日夜、自身のフェイスブックでこの決定の理由を説明した。彼は、今回の巴威颱風が25年で最も大きな暴風圏を持つものであり、台北市の人口密度や通勤者数などを考慮した結果、10日の停業・停課を決定したと述べた。また、市民に対して、この颱風假を利用して防災準備を進めるよう呼びかけた。

しかし、一部の市民からは疑問の声も上がっている。気象庁の予報では、この日の昼間は風雨が停止基準に達していないとして、「深夜に風雨があるというのに、なぜ休むのか」「晴天なのに颱風假とは」「選挙対策だ」といった批判がネット上で相次いだ。

これに対し、ベテランメディア人である陳鳳馨氏は、テレビ番組『大新聞大爆卦』の中で、「休んでも文句を言われるし、休まなくても文句を言われる。ならば、安全を優先すべきだ」と述べた。彼女は、風雨が強まる時間帯が通勤時間と重なること、特に子どもたちが通学中に事故に遭うリスクが高い点を強調した。その上で、「少し文句を言われるくらいならまだましだが、もし子どもが災害に遭えば、すべて『政府が休みを出さなかったせい』と言われる」と指摘した。

また、陳鳳馨氏は、一部のネットユーザーが異なる政党が統治する地域に対して二重基準を適用していると批判した。彼女は、「青系(国民党系)の自治体は『休みを出しても出さなくても文句を言う』が、緑系(民進党系)の自治体には『どちらでも称賛する』のは不公平だ」と述べ、颱風假の判断は政治ではなく科学的根拠に基づくべきだと訴えた。さらに、台湾の北側に位置する颱風は、反時計回りの環流によって基隆川や淡水川を通じて強風が内陸に押し寄せることを指摘し、地形的要因も考慮すべきだと強調した。

一方で、半日休みの是非についても議論が起きているが、陳鳳馨氏は「午前中に業務を行う実効性は低く、企業の調整コストも高く、正午の交通混雑がさらに危険になる」として、全日休業のほうが合理的だと主張した。

関連報道: ・ 巴威颱風への備えとして、国軍は2万人以上の災害対応部隊を展開。AAV7両用突撃車やゴムボート2000隻を待機させている。 ・ 巴威颱風の上陸が遅れる可能性があるとの見方もあり、台湾では特定の時間帯に天候が急変すると予測されている。SNSでは「見た目は悪くないが、油断は禁物」との警告が出ている。 ・ 医療関係者が指摘するところによると、停業・停課を決めた地域の多くは気象庁の基準を満たしていなかったという。また、過去に賴清德氏が「颱風假の判断がますます奇妙になっている」と電話で語ったことも明らかになった。

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  • 出典:PR Times
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