2026年米加墨ワールドカップの決勝戦が、米国東部時間19日にニュージャージー州のメットライフスタジアムで開催されました。FIFAランキング上位の二強が激突したこの試合は、負傷者と退場者によって左右される厳しい消耗戦となりました。アルゼンチンの攻撃陣は完全に機能せず、スペインのチャンピオンチームが延長戦で決勝点を挙げ、1対0で勝利を収めました。スペイン代表のフェラン・トーレス(7番)が延長戦後半、ペナルティエリア内で跳ね返ったボールを左足で冷静に押し込み、チーム史上2度目のワールドカップ優勝を決めました。

試合は90分間で0対0のまま終了しましたが、後半アディショナルタイム、アルゼンチンの中盤の要エンソ・フェルナンデスが2枚目のイエローカードを受け、レッドカードで退場処分となりました。この退場により、アルゼンチンは延長戦を10人で戦うという不利な状況に追い込まれました。さらに、アルゼンチンは攻撃面でまったく存在感を示せず、試合開始から115分間、一度もシュートを記録しないという異例のデータを残しました。

前半44分には、マンチェスター・ユナイテッド所属のセンターバック、リサンドロ・マルティネスが太ももの負傷で途中交代を余儀なくされました。彼は今大会で34回のクリアを記録し、チーム最多の守備貢献を果たしていましたが、その離脱は守備陣に深刻な影響を与えました。後半70分には、もう一人の先発センターバック、クリスティアン・ロメロも負傷でピッチを去り、先発CBコンビが揃って途中退場という前代未聞の事態に陥りました。

スペインは人数的優位を活かし、延長戦後半に決定機を迎えます。新星ラミン・ヤマルから右サイドのペドロ・ポロへ展開され、ポロがペナルティエリアへクロス。ボールは遠いサイドでアウト寸前でしたが、途中出場のニコ・ウィリアムズがライン際でヘディングで中央へ戻し、そのこぼれ球をフェラン・トーレスが左足で冷静に押し込みました。この得点はスペインの20回目のシュートであり、アルゼンチンのゴールキーパーエミリアーノ・マルティネスの守備を初めて破った一撃でした。

スペインのルイス・デ・ラ・フエンテ監督は65歳で、ワールドカップ史上最高齢の優勝監督となりました。一方、アルゼンチンのキャプテン、リオネル・メッシは39歳でワールドカップ決勝史上、最年長のフィールドプレーヤーとして出場しました。また、メッシは通算3度目の決勝出場を果たし、歴史的な記録を達成しましたが、得点とアシストはゼロに終わり、引退の舞台は涙で染まりました。彼のワールドカップ最後の舞いは、無得点・無アシストという結果で幕を閉じました。

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