今年末の新北市長選挙は激戦となっている。最新の世論調査によると、国民党の候補者である李四川氏は50.85%の支持率で、民進党の候補者・蘇巧慧氏の44.06%をリードしている。これについて、日本で知られる台湾政治の専門家である小笠原欣幸氏は自身のフェイスブックで分析を発信した。彼は、今回の九合一選挙における最大の激戦地はおそらく新北市になると指摘。民進党が「抗中保台」や野党の「親中」路線を強調し続けることは、自陣営の支持固めにはなるが、新北市での選挙戦ではほぼ確実に敗北すると断言している。
賴清德氏の支持率が選情に影響? 『鉅聞天下ニュース網』の最新調査によると、李四川氏は中間層の有権者や台湾民众党支持者からの支持を獲得している。中間層(23.52%)のうち、54.81%が李四川氏を支持し、蘇巧慧氏は33.21%にとどまり、21.60ポイントの差がついている。また、台湾民众党を支持する層では81.97%が李四川氏を支持。2024年に民眾黨創立党首の柯文哲氏に投票した有権者の78.36%も、李四川氏を支持している。
小笠原欣幸氏は、新北市民の賴清德大統領に対する満足度は43.42%、不満度は56.58%であり、不満が満足を13ポイント上回っていると指摘。このため、新北市での選挙戦においては、賴清德氏が前面に立つのは避けた方が良いと述べている。民進党の長期政権により社会的な反感が存在し、昨年の大規模な罷免運動が失敗に終わったことも、民進党にとってのマイナス要因となっている。
選挙戦を「政党対決」にすれば誰が有利か? 小笠原氏は、新北市の支持構造から見て、民進党が「抗中保台」や野党の「親中」を訴え続ける限り、新北市での勝利はほぼ不可能だと分析。政党色を薄め、生活に関わる政策課題に焦点を当てるべきだと提言している。蘇巧慧陣営にとっては、選挙戦を「政党対決」ではなく「候補者同士の対決」に持ち込むことが勝利への鍵になると指摘している。
今回の新北市長選挙は、経験豊富な男性ベテラン政治家と、中堅世代の女性候補による全面対決の様相を呈している。双方とも自陣営の支持を固めつつ、それぞれの特徴を発揮している。昨年は李四川氏が大きくリードしていたが、今年は差が縮小。今回の『鉅聞天下』の調査もその傾向を示しており、投票日まで4か月を残す現段階では、ほぼ互角の情勢と見なせる。特に20代有権者をめぐる攻防が注目される。今後4か月間、どちらの陣営が戦略と知恵を発揮できるかが最大の焦点となる。
本調査は『鉅聞天下』ニュース網がピアソンデータに委託して実施。調査資金は同ニュース網が負担。新北市に在住する20歳以上のネット利用者を対象に、2026年7月6日から11日までの6日間で実施。有効回答数は1766件。95%の信頼水準で、サンプリング誤差は±2.30%以内。
調査方法はネットを通じた主動配布方式。データ管理プラットフォーム(DMP)を用い、性別・年齢・居住地の比率に基づき層別無作為抽出を実施。ネット行動分析によりユーザーのプロフィールタグを付与し、対象の唯一性を確保。ユーザーの性別・年齢・居住地の正確性については、ネット行動データとデータベースタグの照合、およびアンケート設問による二重認証を実施。転送共有、重複回答、無作為抽出条件に合わない回答はすべて無効サンプルとして除外した。サンプルの代表性と重み付けには比率推定法を採用。母集団パラメータは内務部が公表した2026年5月の年齢・性別・戸籍データを基に、ピアソンデータのDMPでネット人口の特性値を修正し、連続的に再調整を重ね、サンプル特性と母集団構造の一致を図った。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
- 分類:調査
- 関連組織:皮爾ソンデータ