中聯毒油事件が未解決のまま、今度は苦茶油から一級発癌物質ベンゾピレンが検出された。しかし、市販の苦茶油は多くが「冷圧」と謳っており、ベンゾピレンは通常300〜350度の高温でしか生成されない。林口長庚病院臨床毒物科の主任・顔宗海医師は『これは非常に奇妙だ』と指摘し、監督当局に対し製造工程の詳細な調査を呼びかけている。

食品医薬品管理局(食薬署)によると、連淨緑色科技股份有限公司は7月21日夜、自社製品『連淨苦茶油』からベンゾピレン2.9ppbを検出したと自主通報。基準値は2.0ppbのため、これを超過している。食薬署と新北市衛生局は翌22日に同社を立ち入り調査した。

市販の苦茶油は多くが「冷圧」をウリにしており、顔宗海医師は『一般的に、ベンゾピレンは300〜350度以上の高温で大量に生成される。80〜100度以下の低温処理と称する冷圧製法では、理論上はこれほどの濃度は出ない』と説明。当局に対し、工場の製造プロセスに高温処理の工程がないかを徹底調査するよう要請している。

顔医師によれば、ベンゾピレンは多環芳香族炭化水素(PAHs)の一種で、世界保健機関(WHO)の国際がん研究機関(IARC)により一級発癌物質に分類されている。肺がんや消化器系のがんのリスクを高める可能性がある。

また、ベンゾピレンは工場の排煙、自動車の排気ガス、喫煙、高温調理など環境中にも存在する汚染物質。人体に取り込まれると、肝臓で活性化された代謝物がDNAに結合し、遺伝子変異を引き起こすことで発癌リスクが高まる。

顔医師は、ベンゾピレンは脂溶性のため、肝臓で代謝され、便中へ排出されると説明。過去に汚染された製品を摂取してしまった可能性がある人は、新鮮な野菜や果物、食物繊維を多く摂取することで、体内からの排出を促すよう勧めている。

関連報道: ・ 苦茶油も汚染!業者がベンゾピレン超えを通報 939本が市場に出回り 返金・交換情報はこちら ・ 油脂工場の欠陥『食薬署は前から知っていた』?林淑芬氏が監視データの異常を指摘:予防体制が機能していない ・ 陳時中氏、毒油問題中に『酒の会』参加と暴露 李正皓氏が『公平な見方』で藍営を反論:海外では親民的と評価されるだろう

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR Times
  • 分類:ニュース