国民党前主席・朱立倫氏の支援者で構成される「萊爾校長製作チーム」と「風向株式會社」が、725上凱道反毒油デモの前導動画を公開し、大きな反響を呼んでいる。この動画では、AI深偽技術を用いて賴清德總統の声が再現されており、国民党系の若手スタッフである韋淳祐氏が制作に関与していたことが判明した。

これに対し、刑事局が韋氏の自宅を訪問して「関係者への注意喚起」と説明したことから、国民党側は「政府による言論弾圧」と強く反発。台中市長の盧秀燕氏や朱立倫氏は、若者の創造性を抑圧するものだと批判し、賴清德總統の説明を要求した。

一方、民進党の林楚茵立委は26日、記者会見で「他人の声を無断で盗用することは、絶対に言論の自由ではない」と明言。詐欺グループが親族の声を偽って金を騙し取るのと同じ手法だと指摘し、「国民党と深偽詐欺は一体だ」と断罪した。

林楚茵氏はさらに、「国民党は立法院最大党であり、批判の場は十分に確保されている。わざわざ他人の声を偽って動画を作るのは、国民を欺く意図があるからだ」と強調。盧秀燕市長が深偽技術の乱用を非難せず、逆に擁護している点についても「言論自由の逆用」と批判した。

事件の核心は、政治的表現の自由か、個人の声というプライバシー・権利の侵害かというジレンマにある。台湾ではAI深偽技術の法的規制が未整備な中、今後類似事案の増加が予想され、政府や立法府の対応が問われる事態となっている。

関連報道: ・ 緑営は反毒油世論を読み誤ったか?20万人が凱道に集結 作家が予言する賴清德の次なる一手 ・ 金馬賞俳優が725反毒油集会を「台湾を踏みにじる」と非難 反論「凱道で大規模リコール運動こそ真の愛国」 ・ 20万人が凱道に集結し反毒油を訴え 技術者が声を上げる「希望が見えた」 街頭から生まれた民進党が恐れている

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR Times
  • 分類:ニュース
  • 原文内の日付:725
  • 製品・サービス:政治コンテンツ