中聯の発がん性毒油問題は6月下旬に発覚して以来、約1か月にわたり原因が明確になっていない。この状況を受けて、国民党は民衆の怒りを背景に、台北市長の蒋万安が呼びかける形で、藍営の自治体首長や民众党とともに7月25日、凱達格蘭大道で「私は人間だ、私は毒の台湾に反対する」と題する大規模な抗議集会を開催し、頼清徳政権に抗議した。
今回の抗議行動は準備期間が短かったにもかかわらず、国民党は党中央、立法院の党団、地方の知事から基礎的な議員まで一丸となって強力に動員した。これは党主席の鄭麗文就任後、珍しいほどの団結ぶりであった。しかし、表面的な団結の裏で、毒油問題は国民党内部の権力構造にも微妙な影響を与えている。
毒油問題発生前、国民党には明確な中心が存在しておらず、一般的に鄭麗文、台北市長の蒋万安、台中市長の盧秀燕、立法院長の韓国瑜の4人の「太陽」がいるとされていた。それぞれの立場、政治的評価、党内的人気の違いにより、重大な問題に対して誰もが主導権を握れず、また藍営内部の親米派と親中派の対立も加わり、ここ半年ほど国民党は混乱が続いていた。
しかし、今回の発がん性毒油に対する抗議行動は、この4太陽の均衡を意外にも崩す結果となった。国会議長として中立的な立場を保つ必要がある韓国瑜を除き、蒋万安、盧秀燕、鄭麗文の3人の党内での立場に変化が生じたのである。
特に蒋万安は、迅速かつ的確な対応で主導権を握り、台北市長としての影響力を全国レベルに拡大した。一方、盧秀燕は比較的消極的な姿勢を示しており、影響力の低下が指摘されている。また、党主席の鄭麗文は、組織動員の面で地方首長に後れを取った形となり、指導力の限界が露呈したとの見方もある。
この動きは、国民党内部の権力構造が「多極分散」から「台北中心」へと移行しつつある兆しと捉えることができる。蒋万安の台頭により、2024年以降の党の次期リーダー像が徐々に浮かび上がってきた。
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- 出典:PR Times
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