多くの学生が大学の志望届を提出する際、興味に加えて「卒業後の給与見通し」は極めて重要な現実的な考慮事項です。ニューヨーク連邦準備銀行(Federal Reserve Bank of New York)が大学卒業生の職場でのパフォーマンスについて行った最新の研究によると、卒業後5年以内の収入が最も高い上位10学科のうち、工学系の学位が実に80%を占めています。これは、近年の世界的な産業がテクノロジーと工学分野に強く傾いている傾向を浮き彫りにしています。
この研究では、22歳から27歳の大学卒業生の給与が追跡・分析されています。研究によれば、心理学や人文科学を学ぶことの学費は、コンピュータサイエンスと同程度である可能性がありますが、卒業後のリターンは大きく異なります。すべての専攻の中で、コンピュータ工学の卒業生が最も初期の段階で優れた成績を収めており、卒業後5年以内の年収中央値は8万ドル(約256万円)に達しています。
研究チームは特に、工学分野の中でも専門性の違いが給与に反映されると指摘しています。航空宇宙工学、電子工学、工業工学などの「専門工学分野」は、ハードルが高く、市場の需要が明確であるため、一般的な工学分野よりも初期給与が高くなる傾向があります。また、ランキングに含まれる工学以外の2つの専攻は、第3位のコンピュータサイエンス(初期年収中央値も約8万ドル)と、第10位の金融学(年収中央値約7万ドル、約224万円)です。
一方、工学や理系分野の手厚い待遇と比較して、文系や人文科学分野の初期給与はやや弱い結果となっています。研究によると、神学・宗教学、演劇芸術、人文科学などの専攻は、卒業後の収入が最も低い分野に並んでおり、卒業後5年以内の平均年収は約3万8000ドル(約121万円)です。これは工学系卒業生のほぼ半分の水準です。
さらに、かつて「金の卵」と見なされていた医療関連分野でも、初期のキャリア形成において差が生じています。臨床医学を除き、生命科学、リハビリテーション療法、栄養学などの専攻は、初期段階での年収が最大で約5万ドル(約160万円)にとどまっています。比較として、アメリカ全体の個人収入中央値(青少年や学位を持たない人も含む)は4万5180ドルであるため、医療関連分野が初期段階で大きな優位性を持っているとは言えません。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
- 分類:調査
- 関連組織:Federal Reserve Bank of New York
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