デンマーク王室第二順位の継承人である19歳のイザベラ公主(Princess Isabella)は、このほどロイヤル・ハッサーズ連隊(Guard Hussar Regiment)のキャンプに正式に入隊しました。これから11カ月間にわたり、基礎軍事訓練を受けることになります。

イザベラ公主は、現在のフレデリク10世(King Frederik X)国王とメアリー王后(Queen Mary)の長女であり、デンマークが新たに導入した「女性徴兵制」の下で、最初の世代の女性兵士の一人となりました。

報道によると、入隊当日、イザベラ公主は茶色のスエードジャケットに白いTシャツ、ゆったりとしたジーンズとカジュアルシューズという装いで、大きなスポーツバッグを手にキャンプへ到着しました。この親しみやすいスタイルは、1年半前に同じキャンプで入隊した兄のクリスチャン皇太子(Crown Prince Christian)の様子と比較され、話題になっています。

イザベラ公主は今年6月に高校を卒業しており、王室側は声明の中で、「王位継承順位2位とはいえ、兵役中は他の新兵とまったく同じ訓練を受ける」と強調しています。

また、デンマークのメディアによれば、新兵は毎月9000デンマーククローネ(約4万5000円)の給与に加え、1日277クローネ(約1383円)の非課税食事手当を受け取ることができます。11カ月間で合計約19万クローネ(約94万9000円)に上ります。

しかし、イザベラ公主はこの手当を辞退することを明らかにしており、兄のクリスチャン皇太子と同様の選択をしています。

ロシアによる地政学的脅威やアメリカ外交政策の変化を背景に、デンマーク政府は2024年に法律を改正し、成人女性市民も強制徴兵の対象に初めて含めることを決定しました。また、兵役期間も従来の4カ月から11カ月に大幅に延長されています。

2025年9月17日には、デンマーク軍といくつかの欧州NATO加盟国の兵士数百人が、グリーンランド島のカンゲルルスアックで共同演習を行いました。(AP)

この国防改革により、2033年までに毎年7500人の若者が軍事訓練を受ける体制が整う見込みです。イザベラ公主の入隊は、スペイン女王嗣子に次ぐ、ヨーロッパ王室女性による兵役参加の事例となり、デンマークの国民全体の防衛意識とジェンダー平等の推進において、王室の模範的な行動として高く評価されています。

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