現任アメリカシンクタンク「アジア協会」(Asia Society)グローバル社長であり、オーストラリア元首相のケビン・ラッド氏(Kevin Rudd)は、先日ロンドンでオーストラリア放送公社(ABC)の政論番組に単独インタビューに応じ、国内の極右政党の台頭を批判したほか、日頃から注目している台湾海峡問題についても言及した。
ラッド氏は、国際的に注目されている「2028年台海危機理論」を再び強調した。彼によれば、2027年から2028年にかけて、以下の3つの重要な出来事が重なるという。
2027年10月:習近平氏は、中国共産党第21回党大会でほぼ確実に総書記として再任される見込み。
2028年1月:台湾では次期総統選挙が実施され、与党の民主進歩党(民進党)が再び勝利した場合、その「台独自立」を主軸とする政策が、習近平政権にとって軍事的対応の口実となる可能性がある。
米中高官間のやり取り:習近平氏は、ドナルド・トランプ米大統領との会談で、台湾問題が「衝突を引き起こす極めて危険なテーマ」であると、極めて直接的な表現で警告した。一方、トランプ氏は「台湾はアメリカから非常に遠い」と返答しており、現時点での米国の立場に疑問を呈する声も出ている。
中国語に精通するラッド氏は、中国の海軍力の急速な拡大にも言及。オーストラリアがAUKUSに参加し、原子力潜水艦を取得することは、主権を守るための不可欠な選択だと強調した。彼の説明によると、中国人民解放軍海軍は現在、60~75隻の潜水艦を保有しており、そのうち15~20隻は原子力潜水艦。さらに、核攻撃能力を持つ弾道ミサイル潜水艦も複数保有している。潜水艦の数だけで見れば、すでにアメリカ太平洋艦隊と肩を並べる規模に達しているという。
また、中国の水上戦闘艦艇の総数は370隻に達しており、これはアメリカ海軍の現役290隻の作戦艦艇を上回る規模である。
習近平氏が実際に2028年に台湾に対して軍事行動を取るかどうかについて、ラッド氏は明確な答えを避けた。しかし、政治的な発言は選挙によって変化するものだとした上で、台湾海峡の平和と安定を実質的に守る鍵は、米軍の即時展開体制にあると強調した。特に、米太平洋軍司令官のサミュエル・パパロ(Samuel Paparo)大将が率いる部隊について、「この将兵たちが毎日第一線に存在し、米軍の台湾海峡に対する実効的抑止力を維持している。これこそが、衝突を本当に防ぐ根本的な力だ」と述べた。
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- 出典:PR Times
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