エバー航空(2618)は、2023年12月1日より桃園-インド・デリー間の直行航路を開設すると発表した。これにより、台湾で唯一インドへの直行サービスを提供する航空会社となり、毎週5便の運航で台印間の航空輸送需要に応えることになる。
エバー航空が毎週5便を運航するこの航路は、現在台湾からインドへ直行する唯一の航空サービスである。(提供:エバー航空)
グローバルサプライチェーンの再編が加速する中、インドは国際企業の戦略的拠点としての地位を高めている。新航路の開設は、ビジネスおよび観光市場をターゲットにするだけでなく、エバー航空が南アジア展開を深化させ、グローバルネットワークを強化する上での重要なマイルストーンと位置づけられている。
なぜインド市場に注目するのか?
エバー航空の孫嘉明総経理は、電子製造、AI半導体などの技術産業がグローバルに展開を進める中、鴻海、聯發科、台達電、緯創など多くの台湾企業がすでにインドに拠点を設けていると指摘。そのため、台湾とインドの間のビジネス往来の需要が継続的に増加していると説明した。
デリー航路の開設により、より高効率なビジネス直行ルートが構築され、両地域の経済貿易および産業連携がさらに深化すると期待されている。
エバー航空にとって、インドは新興観光市場であると同時に、グローバルサプライチェーンの再編における重要な戦略的拠点でもある。デリー航路の展開を通じて、南アジア市場のさらなる拡大を図るとともに、桃園国際空港をアジアのハブ空港としての機能を強化していく方針だ。
一条の航路がインド、台湾、北米市場をどうつなぐのか?
エバー航空の桃園-デリー航路は、エアバスA330-300型機を使用して運航される。これまで台湾とインド間の旅客は、バンコクや香港などを経由して乗り継ぐ必要があり、旅程時間が長くなるだけでなく、ビジネス交流の効率も低下していた。新航路の開通により、台印間の移動の利便性が大幅に向上することが見込まれる。
さらに、エバー航空はスターアライアンスのパートナーであるエア・インディア(Air India)との戦略的協力により、インド到着後の旅客が主要都市へスムーズに接続できる体制を整備。一方、インドからの旅客は桃園空港でエバー航空に乗り継ぎ、北米の10カ所の直行便へアクセス可能となる。これにより、「インド-台湾-北米」という新たなトランジットネットワークが形成され、技術会議、学術交流、留学、親族訪問など多様な市場ニーズに対応できるようになる。
インド観光市場は次の成長エンジンになり得るか?
ビジネス往来に加え、インドの観光市場も高い潜在力を有している。デリーはインドの経済・文化・交通の中心であり、3000万人以上が暮らす大都市圏を形成しており、インド観光の主要な玄関口でもある。
エバー航空は提携旅行会社を通じて、7日間から10日間のインド団体旅行商品を提供。デリー、アーグラ、ジャイプールを結ぶ「ゴールデントライアングル」の定番ルートを巡り、世界文化遺産、歴史的都市、特色あるマーケット、宗教建築、ヨガ体験、インド料理などを網羅した行程を用意。5つ星ホテルや宮殿ホテルへの宿泊、日本語ガイド付きサービスを含み、高品質な観光市場をターゲットにしている。
インド人旅客の台湾乗り継ぎに新たなビジネスチャンスはあるか?
インドから米国・カナダへの旅行需要の増加に伴い、エバー航空は乗り継ぎ市場の可能性にも注目している。インド国籍の旅客が米加へ旅行する場合、一定の条件を満たせば、台湾への入国がビザなしで可能となる。今後は「台湾半日観光」などの乗り継ぎ観光プランを検討することで、旅客の体験を豊かにするだけでなく、台湾の観光経済およびトランジット収益の拡大にも貢献できると期待されている。
デリー航路の開設により、エバー航空は桃園国際空在玩家中アジア航空ネットワークにおける役割をさらに強化し、南アジア、東北アジア、北米市場を結ぶ新たな国際旅客ネットワークを構築することで、さらなるビジネスチャンスを創出していく。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
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