家庭や健康、資産の管理だけでなく、50歳を過ぎたら自分自身のために何ができるでしょうか? 答えは「学び直し」です!

労働部の統計によると、台湾で最も学習に熱心なのは学生や新社会人ではなく、45歳以上のミドル・シニア層です。この年齢での学習は、昇進や試験のためではなく、より明確な目的を持っています――それは「第二の人生」のスタートです。

一部の人はデジタルスキルを補い、転職や職場復帰の準備を進めています。また、退職後の新しいステージを開くために第二の専門性を身につける人もいれば、人生をより豊かにするために学ぶ人もいます。パソコンの基礎操作、動画編集、製菓、木工から、最新のAIやChatGPTの活用講座まで、シニア世代の学習者は若者以上に高い集中力と情熱を見せ、『学びたいと思えば、いつからでも遅くはない』ことを実践で示しています。

このシニア学習ブームの背景には、政府の政策支援があります。

45歳を過ぎても学べる! 学費は政府が負担

労働部は『中高年者及び高齢者雇用促進法』に基づき、ミドル・シニア層の継続的な学習と競争力強化を支援するため、複数の職業訓練補助制度を実施しています。その中でも「産業人材投資方案」が最も人気があり、45歳以上で在職または無職の人が3年間で最大10万円の訓練補助を受けられます。特定の対象者(中高年再就職者、弱勢グループなど)は100%の全額補助を受けられるため、人気講座は開講と同時に定員に達することが多いです。

近年特に人気の高い講座の分野は以下の通りです。

1. デジタル化とAIの応用:デジタルマーケティング、動画編集、人工知能の活用など。 2. クリエイティブハンドクラフトとライフスタイル:製菓、木工、フラワーアレンジメントなど。受講生の中には副業を始める人もいます。 3. 健康管理と心身の成長:ヨガ、アロマセラピー、栄養学など。健康維持と生活の質向上に役立っています。

在職者、退職者、失業者、それぞれに合った補助制度

ミドル・シニア層の学習と再就職を支援するため、政府は3つの主要な補助制度を提供しています。

1、在職労働者:現在も働いている労働者向けに、「事業体従業員在職訓練補助」を実施。企業が従業員の研修に投資するのを後押しします。訓練費用の70%が補助され、企業ごとに年間最大約30万円まで利用可能です。

2、再就職を準備する中高年者:退職間近またはすでに退職し、再就職を検討している人向けに、「中高年者及び高齢者退職後再就職準備訓練補助実施計画」を利用できます。補助率は70%で、企業ごとに年間上限50万円。中高年労働者が新しい職場にスムーズに移行できるよう支援します。

3、非自発的離職者:職前訓練の授業料が全額補助され、「職業訓練生活手当」も支給されます。資格を満たす人は訓練期間中に前職の平均給与の60%を受け取り、経済的な心配なく学習に専念できます。

年齢は決してキャリアの終点ではなく、新たな旅の始まりです。ある退職教師はこう語っています。「退職後、一番怖いのは頭が錆びついてしまうこと。今は毎週AIの授業を受けていますが、新しい技術を学ぶだけでなく、若い友人もできて、生活に張りが出ました。」

生涯学習が社会的トレンドとなる中、ますます多くのミドル・シニア層が学び直しを通じて人生を再定義しています。政府の職業訓練と補助制度を活用すれば、専門能力を高めるだけでなく、人脈や自信も広がり、将来の選択肢と柔軟性が増します。

著者紹介|康哲偉(こう・てつい) 元有名職場雑誌副編集長、財経管理雑誌副主編。キャリア開発、企業経営、経済トレンドに長年携わり、国内外の報道賞を多数受賞。ベストセラー『両親が65歳を過ぎたら』の著者。簡潔で深い筆致で多くの家庭が老後の人生と介護の関係を見直す手助けをし、広く共感を呼んでいます。

本記事は円神出版社『45歳を過ぎたら:健康・キャリア・財務・法律、年齢別に知っておくべきこと』より許諾を得て転載。責任編集/李伊晴

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