保温ボトルは、多くの人の日常生活に欠かせないアイテムとなっています。お水、コーヒー、お茶など、飲み物の温度を長時間保てる便利さから、毎日使っている人も多いでしょう。しかし、長期間使っているのに正しい洗い方をしていないと、茶渋やコーヒーの stains、嫌な臭いがたまるだけでなく、細菌が繁殖する恐れもあります。さらに、間違った洗浄方法によって内面のコーティングが傷つき、保温性能が低下したり、結果として雑菌を体内に取り込んでしまう可能性もあります。

日本の保温ボトルブランド・象印は、保温ボトルのメンテナンスにおいて、適さない洗浄道具や方法を使わないよう注意を呼びかけ、消費者が清潔を保ち、製品寿命を延ばせるよう、日常的な洗浄の4ステップを紹介しています。

### なぜ水筒の中がヌルヌルするの?医師が解説する「バイオフィルム」の正体

象印によると、保温ボトルにはお湯、お茶、コーヒーなどの飲み物を入れるのが適していますが、味噌汁(高塩分)、炭酸飲料、牛乳、果汁などは長時間の保存を避けるべきです。これらの飲み物は容器の素材に影響を与え、金属製の内面が腐食・サビたり、部品が損傷する恐れがあり、結果として保温・保冷性能が低下する可能性があります。

一方、家庭医の陳崇賢(ちん・すうけん)医師は、自身のフェイスブックで注意を呼びかけました。私たちが飲んでいる水は完全に無菌ではなく、毎回飲むときに口をつけることで、口腔内の細菌が容器内部に付着し続けます。水筒が長時間湿った状態だと、これらの細菌が付着して増殖し、「バイオフィルム」と呼ばれる膜を形成します。特に、子どもの水筒は給食中に食べ物のカスが入りやすく、細菌の栄養源になり、微生物の繁殖がさらに加速します。このバイオフィルムが長期間取り除かれないと、中に潜む病原菌が腸内環境や健康に悪影響を及ぼす恐れがあると指摘しています。

### 保温ボトルの正しい洗い方:4ステップ

「無毒教母」として知られる譚敦慈(たん・とんし)氏も、テレビ番組『祝い健康』で、保温ボトルの内側や口元を触って「ヌルヌルする」感じがしたら、それは細菌のバイオフィルムが形成されているサインだと警告しています。すぐにブラシを使ってしっかり洗浄する必要があります。

また、譚氏は特に「シリコン製のパッキン(シールリング)」がカビや汚れがたまりやすい「重災区」だと強調しています。すき間に水がたまりやすく、乾きにくい構造のため、定期的に外して丁寧に洗わないと、すぐに細菌やカビの温床になります。

洗浄道具に関して、象印は「金たわし」「荒いタワシ」「研磨剤入りのブラシ」の使用を厳禁としています。これらは内面のコーティングを傷つけ、汚れが付きやすくなったり、臭いが残りやすくなる原因になります。また、製品に「食洗機使用可」と明記されていない限り、食洗機への使用もおすすめしません。高温の水流や強い洗浄圧力によって、外側の塗装がはがれたり、部品が損傷したり、内部に水が入り込んで保温構造に影響を与える可能性があるためです。

象印が推奨する日常的な洗浄の4ステップは以下の通りです。

1. 飲み物を飲んだら、すぐに水ですすいでください。茶色やコーヒーの色素、においが長時間付着しないようにするためです。 2. キャップやパッキンなど、取り外せる部品はすべて分解して、別々に洗いましょう。すき間に汚れがたまるのを防げます。 3. 中性洗剤を使って、柔らかいスポンジまたは長めの柄のボトルブラシで、内側や各部品を優しく洗ってください。 4. 大量の水ですすぎ、洗剤が残っていないことを確認した後、逆さにして自然乾燥させます。水分が残ると臭いの原因になるためです。

### 重曹は使わないで?専門家が推奨する天然洗浄法

近年よく使われる重曹やクエン酸を使った自然派洗浄法についても、象印は注意喚起しています。重曹は茶渋やコーヒー stains、臭い取りに効果的ですが、わずかな研磨作用があるため、日常的な頻繁な使用は内面に悪影響を与える可能性があるため、おすすめしていません。

保温ボトルにサビや異臭が発生した場合は、クエン酸の使用が有効です。象印では、500mlのぬるま湯に小さじ1杯程度のクエン酸を溶かし、ボトル内に注いで約3時間浸け置き、その後たっぷりの水ですすいでください。洗浄剤の残留を防ぎ、素材へのダメージを最小限に抑えられます。

また、象印は「塩素系漂白剤」の使用も禁止しています。これは金属の内面やキャップ内のバネ部品を腐食させ、サビや穴あきを引き起こし、製品寿命を短くする恐れがあるためです。深層洗浄が必要な場合は、製品の推奨に従って「酸素系漂白剤」を使用し、月に1回程度の頻度で浸け置き洗いを行うことで、頑固な茶渋、カビ、臭いを除去できます。

正しい洗浄は、衛生的な飲み物の摂取を守るだけでなく、誤ったお手入れによる損傷を防ぐためにも不可欠です。象印は、日常的に分解洗浄・乾燥・定期的な深層洗浄を行うことで、保温ボトルを長期間良好な状態で使い続けられると呼びかけています。

出典:『象印』 編集責任者/林俐

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