アメリカの防衛技術企業Shield AIと国家中山科学研究院(中科院)は6日、多機協同自律捜索任務の実機検証に成功したと共同発表した。今回の実験では、中科院が開発した「勁蜂三型(Mighty Hornet III)」無人機3機が任務を遂行した。この成果を受けて、両者は今後も協力を継続し、Hivemind自律システムを中科院のさまざまな研究開発計画にさらに展開していく予定だ。
わずか3か月のうちに、Shield AIの技術支援を受けて、中科院のエンジニアチームは複数のAIパイロット無人システム(AI Pilot)を自ら開発し、3機の勁蜂三型無人機に導入することに成功した。実証実験では、Hivemindプラットフォームが無人機の離陸から複数機の協調運用までを自律的に制御し、広範囲の捜索任務を実行した。その際、指定された禁飛区を回避しながら、各無人機は割り当てられた区域を捜索し、相互に通信を維持した。うち1機は禁飛区の周辺で捜索を実施した。任務終了後、Hivemindは勁蜂三型の着陸手順も自律的に完了させた。
Shield AIの代表取締役社長兼共同創業者である曾國光(Brandon Tseng)氏は、自律化技術が無人機を戦場で真に有効に活用する鍵であると強調した。彼は、「1000万台の無人機は量産できても、1000万人のオペレーターは育てられない」と述べ、Hivemindの多機自律協調能力が現代の国防戦力において「戦力倍増器」として機能すると説明した。台湾がAI自律飛行能力を自ら開発できるようになることで、国防力が大幅に強化されるとし、Shield AIは今後も中科院などと協力し、台湾の抑止力強化に必要な自律的任務遂行能力の構築を支援していく意向を示した。
Shield AIは今年2月、初めて中科院と契約を締結し、Hivemindを中科院の知能型無人システムに統合するプロジェクトを開始した。この契約では、ソフトウェア開発から実地展開までを含んでいた。契約期間中、中科院の技術者とShield AIの駐在エンジニアが密接に連携し、実践的なトレーニングを通じて、Hivemindが提供する自律化機能を独立して操作・活用する方法を学んだ。今回の成功は、中科院による当初の契約の円滑な完了を象徴しており、これにより両者の契約規模が大幅に拡大された。
中科院の李世強院長は、Shield AIの支援により、中科院は3か月足らずでHivemindの操作技術を習得できたと語った。彼は、AI飛行制御システムの優れた性能以上に、Shield AIが実践的トレーニング、専門技術、実務指導を通じて全面的に協力したことに感謝を示した。限られた時間の中で、台湾の技術者がHivemindを自ら操作できるようになったことで、技術への信頼が高まったと述べた。
HivemindのAI自律飛行制御機能は、人間の介入なしに、感知・判断・行動の全プロセスを自律的に行える能力をさまざまな機体に与える。これにより、人員を必要とせずに独立した任務の遂行が可能になる。HivemindはすでにF-16戦闘機、ジェット推進型無人機、ヘリコプター、無人艇、地上車両など、30種類以上の異なるプラットフォームに導入されている。
中科院が独自に開発した勁蜂三型は、台湾初のX型翼高機動無人機であり、第2類(Group 2)の無人航空機に分類される。機体は3Dプリンティングによるモジュール設計を採用しており、迅速かつ低コストでの量産が可能という利点を持つ。勁蜂三型は、マルチコプター型の垂直離着陸能力と、固定翼機の高速巡航性能を兼ね備えており、離着陸の全過程で地上支援機器を必要としない。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
- 分類:提携
- 関連組織:Shield AI
- 製品・サービス:Hivemind自律飛行システム / AIパイロットシステム