今(9)日午後0時頃、台湾の中央政府所在地を守る衛戍任務を担う憲兵202指揮部が、台北捷運板南線を用いて迅速な兵力移動を実施した。部隊は中華営区から出発し、雨の中を戦術行軍で西門駅まで移動。その後、臨時の加班列車に乗り込み、南港展覧館駅まで移動し、南港橋周辺の防衛陣地に増援した。注目すべきは、兵士たちが従来の緑色迷彩ではなく、黒・灰色・白色のデジタルパターンで構成された「都市迷彩」戦闘服を着用していたことである。
国軍の「漢光42号」実動演習は5日目を迎えており、台風「白海豚」の外側の循環による強風と豪雨が北台湾を通過している中でも、予定通りに実施されている。台北市内では7〜9メートルの強風が吹き、空き地では最大10メートルの突風が観測された。これは、2025年の漢光41号演習で憲兵が初めて台北捷運を用いて兵力・物資の移動訓練を実施して以来、3度目の公開運用となる。
共軍が基隆河沿いに進攻する可能性があるとされ、特に南港橋周辺は重要な防衛ポイントとされている。8日から「連合反上陸作戦および沿岸打撃」段階に入り、9日未明、敵が南港橋付近で交戦するとの想定のもと、弾薬や食料の補給とともに増援部隊が派遣された。
午前1時前後、中型戦術車両で弾薬が南港展覧館駅の旅客サービスセンター前に運ばれた。その後、憲兵部隊は中華営区から出発し、台風の暴風圏が台湾に接近する中、西門駅まで戦術行軍。午前1時30分までに、西門駅で待機していた臨時列車に乗り込み、物資とともに移動した。報道陣によると、西門駅から南港展覧館駅まで15分以内で到着。下車後、二つのルートに分かれて戦術的位置に展開した。
台風の強い風雨の中、テントが吹き飛ばされそうになるほどの状況でも、小銃を携え、紅隼対戦車ロケット弾を肩に担ぐ兵士たちは、午前2時頃まで訓練を継続した。憲兵幹部は、今回の訓練の重点は「捷運地下路線を用いた迅速な兵力・物資移動」であり、電力供給がある場合は列車で兵員と一部物資を輸送し、電力が停止した場合はディーゼル動力の工事車両で物資を輸送するシナリオを想定していると説明した。
都市迷彩服の導入も注目される。昨年の漢光41号とは異なり、兵士たちは緑色のデジタル迷彩から、黒・灰色・白色のパターンに切り替えた。陸軍航空特戦指揮部は昨年の演習で狙撃手が都市迷彩を着用しており、軍は「各国の戦闘服の動向と台湾の作戦環境を踏まえ、試行導入中」と説明していた。都市部での戦闘に緑色迷彩は不適切との指摘は、蔡英文前総統時代からあった。2023年に試行導入された後、2024年に正式に一部部隊に配備が開始された。憲兵以外にも他の軍種で少数配備が始まっているが、現時点では憲兵が主な配備部隊である。
憲兵指揮部は、今回の訓練について「台北衛戍区の防衛効果を強化するため、台北市政府、台北捷運会社、台北市警察局と連携し、捷運地下路線を活用した部隊機動と後方支援を実施した」と説明。共同作戦画像システムや通信バックアップシステムも導入し、都市防衛のレジリエンスを構築していると強調した。今後も敵の脅威に応じて、軍・官・民の資源を統合し、防衛作戦の成功確率を高めていくとしている。
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- 出典:PR Times
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