台湾の国境が再開されて以降、海外旅行の熱気が続いており、個人旅行もツアーも爆発的な成長を遂げています。交通部観光署の最新統計によると、2024年上半期の台湾人の出国総数は前年比約17%増加し、1000万人を超える大台に達しました。人気旅行先のランキングでは、日本が36.9%393万人以上)の圧倒的シェアで不動の首位。一方、第2位に新たな変化が生じ、中国が17.3%180万人以上)の驚異的な規模で、韓国(10.6%約113万人)を逆転し、堂々の準優勝となりました。第3位は香港(8.2%)、第4位はベトナム(5.6%)です。

台湾人が中国を旅行先として選ぶ背景について、陸委会副主委の梁文傑氏は、台湾人の旅行意欲の高さに加え、円高による為替効果、そして台湾株式市場の高水準が資産価値を押し上げ、消費力の向上につながっていると分析しています。さらに、日本や韓国に比べて中国への旅行費用が比較的安価で、現地での消費もリーズナブルなため、コストパフォーマンスを重視する旅行者に支持されています。

実際に中国を訪れた旅行者からは、「政治的な要素を除けば、自然景観や都市のインフラは本当に驚きだ」「九寨溝や張家界、張掖丹霞のような大自然は世界レベル。台湾や日韓では見られない規模だ」「中国語が通じるだけで随分楽。物価も安く、食事もホテルも質が高く、費用は抑えられる」「歴史好きな人なら北京や西安は感動もの。故宮や兵馬俑を実際に見ると、教科書とはまったく違う臨場感がある」「高速鉄道や公共交通が本当に優れている。省をまたぐ移動も速く安定しており、駅も空港のように広々としていて、旅行の交通計画がスムーズに進む」といった好意的な声が寄せられています。

一方で、政治的リスクや観光地の過度な商業化、ネットの通信制限への不満も出ています。「観光地は本当に人が多い。列に割り込む人や大声で騒ぐ人も多く、公共トイレも新しくてもドアがなかったり汚かったりで、衛生習慣に違和感がある」「ネット環境は本当に苦痛。ローミングか事前にVPNを用意しないと、LINEやFacebook、Instagram、Googleマップが一切使えない。VPNが切れるとまるで無力になる」「多くの古鎮は近年再建された“ニセ”の遺跡で、中で売られている商品も中国全土どこでも同じ。観光地の入場料と観光バス代が異常に高く、大規模な観光地では入場料だけで100元以上かかる」「今の政治的雰囲気では不安がある。以前、税関でスマホの写真やSNSアプリをチェックされたニュースを見たことがある。旅行中も発言に気を遣い、ストレスがかかる」といった声も多数あります。

一般の国民が自由に旅行先を選べる一方、政府は公務員の中国渡航に対して厳しい規制を維持しています。陸委会は、国民の旅行先の選択は個人の自由だが、国家の安全保障と身分の敏感さを考慮し、公務員には厳格な管理を適用していると強調しています。特に、内政部の下部機関から報告があり、ある基層の公務員が福建省を訪問中に、中国側の国家安全機関に3回にわたり尋問され、スマホの厳重な検査を受け、業務内容や職務の詳細を問われた事例が挙げられました。陸委会は、中国側が台湾の公務体系に強い関心を持っているとして、公務員は身分が低くても、個人旅行中でも油断しないよう強く警告しています。

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  • 出典:PR Times
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