台湾観光市場が加速的に回復している。外国人観光客の消費力は非常に高く、交通部観光署が発表した「来台旅客消費及び動向調査」によると、2025年の国際訪問者数は857.45万人に達し、航空券を除く台湾内での観光支出は110.33億米ドル(約3,438.57億円)に上り、前年比10.02%の大幅増となった。

特に注目されるのは、消費額の高さだ。外国人観光客1人あたりの1日平均消費額は185.14米ドル(約5,994円)で、そのうち宿泊費が77.43米ドル(約2,507円)と全体の4割以上を占めている。次いで飲食と買い物の支出が多い。

国別に見ると、米国客の消費力が突出している。2025年72万9,726人の米国客が台湾を訪れており、1日あたりの平均消費額は242.84米ドル(約7,863円)で、すべての国・地域の中で最も高い。韓国、欧州、日本からの訪問客がそれに続いている。

買い物に関しては、香港・マカオの訪問客が最も支出が多く、中国、韓国がそれぞれ2位、3位となった。外国人が購入するお土産の上位3品目は、地方の特産品、台湾茶、手工芸品である。

外国人観光客の平均滞在日数は約7泊で、満足度は99%に達している。また、過去3年間の再訪率は40%以上と安定しており、台湾が国際的に非常に高い魅力を持っていることが示されている。

観光署は、レジャー目的の訪問客に加え、国際会議やビジネス出張を目的とした訪問客の消費額が非常に高いと分析している。こうしたビジネス客は仕事の合間に現地の文化体験や観光を行うことが多く、経済効果が大きく、台湾観光収益の新たな原動力となっている。

観光地の選好も変化している。伝統的な夜市文化の人気は依然高いが、歴史的建造物の訪問や屋外体験型アクティビティの参加率が、パンデミック前と比べて大幅に上昇している。

地理的な傾向では、南部地域の訪問率が中部地域を初めて上回り、北部に次ぐ第2の観光拠点として台頭した。これは、南部地域の独自の文化や観光資源の魅力が国際的に評価されている証拠である。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR Times
  • 分類:調査
  • 製品・サービス:観光サービス / インバウンド消費