川習会倒数計時!米中、『非敏感商品』の関税引き下げを検討も、なぜ双方は未だに合意できないのか?
### 貿易協定期限を前に、合意の行方は不透明に
世界の二大経済大国である米国と中国の貿易暫定協議が、11月10日に期限を迎える。米中双方は、『川習会』の開催を前に、一部の『非敏感商品』の関税引き下げで合意するための調整を進めている。しかし、関係筋によると、ワシントンと北京は、どの商品を関税引き下げの対象とするかについて、いまだに合意に至っていないという。
中国の習近平国家主席は、9月24日に米国を訪問し、ホワイトハウスでドナルド・トランプ大統領と会談を行う予定だ。米国政府の上級官僚は、最終決定はまだ下されていないと強調しているが、市場は両国が貿易戦争の『停火期間』を延長することを期待している。
### 関税引き下げの対象品目を巡る溝
米国側は、初期の協議で、靴、衣料品、台所用品などの低価格消費財の輸入関税を引き下げる案を提示した。これらの商品は、301条に基づく不公正貿易調査の『4Aリスト』に含まれており、約1200億ドル(約3兆8400億円)相当の品目が、現在7.5%の関税を課されている。
しかし、北京側は、米国が提示したリストに不満を示しており、より広範な関税免除を求めている。
米国財務長官のスコット・ベセント氏は、関税引き下げの対象となる商品規模について、「双方ともに約300億ドル相当の非戦略的・非重要商品が免除の対象となる可能性がある」と確認した。これは米中貿易委員会が目指す規模と一致しているが、政府高官が合意に達したとしても、最終的な決定はトランプ大統領の判断に委ねられており、その意向は依然として不透明だ。
### 貿易戦争の行方と追加関税の可能性
関税引き下げの議論に加え、市場では、米国が中国の産業過剰を理由に、追加で7.5%の関税を課す可能性も取り沙汰されている。ベセント財務長官は、G20財務相会議で、各国に対し北京との貿易協定を『再検討』するよう呼びかけ、中国が2025年に達成した1.2兆ドル(約38兆4000億円)の巨額貿易黒字は、世界が耐えられないものだと強調した。
これに対し、中国大使館は、「再び関税戦争を始めることは誰の利益にもならない。双方は平等で相互尊重の立場から問題を解決すべきだ」と反論した。
### キー・ミネラルと地政学的対立
非敏感商品の関税引き下げは、米国側が「中国製品の輸入を防げば、米国の製造業雇用が戻る」という単純な構図に限界を感じ始めていることを示している。シンクタンクの分析によれば、米中の関税格差が縮小すれば、トランプ政権の『製造業回帰』戦略や対中依存度の低減という目標の効果は大きく損なわれるとされる。
貿易摩擦に加え、両国の対立は他の分野でも深刻だ。米国は最近、イランに対して新たな制裁を発動し、北京に対し、イランとの経済関係を早期に断つよう要求した。しかし、イラン産原油の最大の輸入国である中国は、直ちにこの要求を拒否した。
また、キーミネラルやハイテク分野の規制も、米中の深層的対立の象徴だ。中国は、電気自動車や軍需産業に不可欠なレアアースの輸出を厳しく規制しており、2026年前半の対米レアアース輸出量は、前年比で約20%減少した。
### 川習会の焦点:台湾問題
『川習会』のもう一つの焦点は、台湾問題だ。習近平主席は、トランプ大統領に対し、台湾問題の極めて敏感な性質を再び強調する予定だ。会談後のトランプ氏の反応、そして約140億ドル規模の対台湾軍事売却が実際に実行されるかどうかは、両岸関係や周辺諸国にとって極めて注目される事項となるだろう。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
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