『フォーブス』(Forbes)のリアルタイム富豪ランキングによると、川湖科技の創業者であり会長の林聰吉氏は、同社株価の急騰に伴い身價が大幅に上昇し、一時的に台湾首富の座に就いた。林氏は8月10日、約167億ドル(約5387億円)の身價で、国巨の会長・陳泰銘氏を上回り、台湾初の首富となった。この時点での世界順位は173位であった。
これについて、財信メディアの董事長・謝金河氏は9日、フェイスブックで「都市のガバナンスと企業の運命はつながっている」と題して投稿し、林氏の首富登頂が注目を集めていることを指摘した。また、今年に入り台湾では33社が株価1万円を超える「万金株」に到達したが、そのうち信驊(5274)は新竹に本社を置くものの、残る2社は高雄に拠点を置く川湖(2059)と穎崴(6515)であると紹介した。
台湾富豪ランキングは? 林聰吉氏がなぜ首富に?
林聰吉氏が設立した川湖科技(2059)は1986年に創業し、当初は家具用スライドレールや金物部品の製造を手がけていた。近年はAIサーバー向けのスライドレールやケーブル整理アームなどの製品に進出。AIデータセンター需要の爆発的増加に伴い、業績と株価が同時に大きく成長した。
川湖の株価は今年8月に1万円を突破し、台湾株式市場史上3例目の「万金株」となった。これにより、大量の川湖株を保有する林聰吉氏の身價は急激に増加した。『フォーブス』のリアルタイム富豪ランキングは米国株・台湾株・為替の変動に応じて数値が随時更新されるため、9月の最新データでは、台湾の上位5人の富豪は以下の通りである。
1位:林聰吉(川湖科技)― 約179億ドル 2位:陳泰銘(国巨)― 約166億ドル 3位:郭台銘(鴻海)― 約155億ドル 4位:林百里(広達)― 約153億ドル 5位:蔡明介(聯發科)― 約130億ドル
謝金河氏は、台湾各地で企業の交流団体が活動していると指摘。特に台中市の「磐石会」は歴史が長く規模も大きいが、中国深耕型企業が中心であり、近年は鴻勁(7769)を除いて多くの企業が経営難に直面していると分析した。一方で、高雄の「港都会」が徐々に台頭しており、今回の「万金株」企業である穎崴をはじめ、新工場を次々と拡張する日月光(3771、時価総額3兆円目前)、CoWoS装置で注目される萬潤(6187、3年間で株価が84.1円から1490円に急騰)などが会員に名を連ねると紹介した。
謝氏は、港都会企業の躍進は、高雄市長・陳其邁氏が主導するAI転換戦略と深く関係していると強調した。さらに、晶圓代工大手のTSMC(2330)が高雄に進出していることに言及。新規開発された路竹、白埔、楠梓、仁武などの産業園区には、49社の材料企業、22社の設備メーカー、16社の封裝テスト企業、10社のIC設計会社、そしてTSMCを含む7社の半導体製造企業が集積していると説明した。
謝氏は、「陳市長が過去6年間に蒔いた種が、今後10年間で豊かな実を結ぶだろう」と予測。また、中国旺旺の株価が3香港ドルを回復した(最低2.88香港ドル)ことにも触れ、「かつて蔡衍明氏が警告したリスクは現実のものとなり、中国夢を追った企業は大きな打撃を受けている」と指摘した。
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- 出典:PR Times
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