HAKU by SWAGは、2026年5月27日(水)から6月23日(火)まで開催される「Osaka Art & Design 2026」のプログラムとして、アートエリアB1にてインスタレーション展『Resonance』を出展いたします。

『Resonance』は、共鳴を意味します。

自然の風、空間に潜むノイズ、都市を支えるインフラの構造。普段は目に見えず、意識されることの少ない力やシステムを、リボン、鏡面シート、鉄線、映像、振動といった物質を通して可視化・体験化するインスタレーションです。

会場には、過去の大阪の風向データをもとに構成された巨大なリボンのインスタレーション、重低音や環境の振動によって波打つ鏡面素材、都市の根のように横たわる鉄線の構造体、そして自然と都市インフラのレイヤーを断層のように再構成した映像作品が出現します。

鑑賞者は作品を一方向から眺めるのではなく、物質が揺れ、反射し、影を落とす空間の内部へ入り込みます。データと素材、静止と運動、自然と人工物が互いに干渉し合う場を、自らの身体で感じる展覧会です。

展覧会コンセプト:見えない力と物質の「共鳴」

『Resonance』は、自然や都市環境の中に存在する不可視のエネルギーを、圧倒的なスケールの物理空間として立ち上げる試みです。

過去の環境データ、重低音による振動、微細な空気の揺らぎ。それらが、無機質な工業製品であるリボン、鏡面シート、鉄線と共鳴したとき、空間はどのように変容するのか。

本展では、見る、歩く、かき分ける、反射に巻き込まれるといった身体的な体験を通して、普段は意識されない環境の力や都市の構造を知覚することを目指します。

WIND:過去の風が彫刻した見えない地形 12m × 4mの空間頭上に張り巡らされたネットから、2,160本のリボンが降り注ぐ巨大なキネティック・インスタレーションです。 本作では、大阪の土地が記憶している過去の風向きと風の回数をもとに、16方位のサーキュレーターとリボンの長さを設計しています。 リボンの長さはランダムではありません。 過去によく吹いた強い風のエリアほど、リボンが風化して削り取られたように短くなるというルールに基づき、全2,160本を手作業でカットしています。 鑑賞者は、リボンが鬱蒼と垂れ下がる無風のエリアをかき分けながら進み、やがて風に削られた巨大な空洞へと抜け出します。 目に見えない風の履歴を、地形のように身体で体験する作品です。

SURFACE:空間を歪ませる鏡面の波 車のボディにも用いられるメッキラッピングシートを使用し、空間の表層を波立たせるインスタレーションです。 重低音や環境に含まれるノイズがもたらすエネルギーを、鏡面素材の揺らぎとして視覚化します。 インダストリアルな素材が振動と共鳴し、まるで液体金属のように波打つことで、ギャラリーの空間や鑑賞者自身の姿を不安定に歪ませます。 本作は、私たちが立っている地盤や空間そのものが、決して固定されたものではなく、常に流動的で揺らぎを含んでいることを示します。 周囲の環境すべてを反射し、取り込むことで完成する作品です。

ROOT:絶対的な静止と影の脈動 WINDとSURFACEによって生まれる動的な空間の底に沈殿する、巨大な鉄線の構造体です。 本作は、機械的な運動を持たず、環境の慣性によってわずかに揺らぐ複雑な造形として構成されています。 光を受けた鉄線は、床や壁に予測不能な影を落とし、静止しているはずの物質に、絶えず変化する表情を与えます。 激しく動く作品群の中にあって、ROOTは都市の根、あるいはインフラのように空間の底に横たわります。 物質の静けさと、影のざわめきが共鳴する、本展のアンカーとなる作品です。

HORIZON:記憶の地層とコンテクストの走査 幅7,000mm × 高さ900mmのスーパーワイドな壁面プロジェクションによる映像インスタレーションです。 日本各地で撮影された風景を、水中、水面、木の根、揺らぐ草木、都市の橋、鉄道橋、空といった階層ごとに細かくスライスし、断層のように積み上げて構成しています。 本来は連続しているはずの風景をあえて分解し、地層のように再構成することで、私たちの環境がどのようなレイヤーによって成り立っているのかを可視化します。 他の作品が、いま、ここにある空間と共鳴する作品であるならば、HORIZONは遠く離れた土地の記憶やインフラの歴史をギャラリー内に持ち込み、鑑賞者の内面と接続する映像作品です。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR TIMES
  • 分類:イベント
  • 製品・サービス:Resonance / WIND