大正製薬株式会社は、2026年4月に全国の工場や建設現場などの暑熱環境で働く20代〜60代の男女263名を対象に「熱中症対策」に関する調査を実施しました。その結果、暑熱環境労働者の約半数にあたる133名が「朝食を欠食する日がある」と回答しました。特筆すべきは、朝食を欠食する層のうち約3割強(47人)が熱中症またはその疑いのある症状を経験しており、これは毎日必ず朝食を食べる層(29人)の約1.6倍に上るという事実です。

済生会横浜市東部病院の谷口英喜医師は、朝食抜きが「命の危険」に直結する理由を解説しています。朝食を摂らない状態は、軽度の脱水とエネルギー不足のまま一日をスタートさせることになり、特に発汗が激しい暑熱環境下では体内バランスが崩れやすくなります。水分不足は体温調節機能の低下を招き、高体温化するだけでなく、血液循環の低下によって脳や筋肉への酸素・糖分の供給が不足し、集中力低下や動作の鈍化を招き、深刻な事故につながる恐れがあります。

谷口医師は、熱中症対策として「6オンス8回法」という水分補給法を推奨しています。これは1回約180mLの水分を起床後から就寝前まで8回に分けて合計約1.5〜2L摂取する手法です。朝食を抜くと、このうち約400〜600mLの摂取機会を失うことになります。また、朝食で摂るべき栄養素として、体液バランスを保つ「水分」、電解質を補う「塩分(ナトリウム)」、エネルギー源となる「糖分(炭水化物)」の3つをバランスよく摂取することが、熱中症リスクの低減に不可欠であると説いています。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR TIMES
  • 分類:調査