産経新聞社と人事コンサルティング会社である株式会社ワークス・ジャパンは、大学生・大学院生を対象とした就職希望先調査を実施しています。本記事では、2025年3月卒業・修了予定者(25卒)、2026年3月卒業・修了予定者(26卒)、2027年3月卒業・修了予定者(27卒)の3か年分のデータを使用しています。 なお、本記事の分析は、各調査データのうち東京科学大学生(旧東京工業大学生)の回答(25卒:60名、26卒:58名、27卒:120名)を対象として集計したものです。
東京科学大学生の就職志向|3か年調査から見えたポイント 本調査の3か年データから、東京科学大学生の就職志向について以下の3点が確認できます。 ・精密・重工・自動車・コンサル系が新たにTOP10へ浮上。年度間の業種構成の入れ替わりが目立ち、特定業種への集中が定着していない。 ・志望理由で「業績が安定しているから」が25卒5.0%から27卒41.7%へと上昇する傾向が見られる。25卒・26卒で1位だった「やりたい仕事ができそうだから」は27卒では1.7%へと後退している。 ・「業界を絞らず様々な企業を見てみる」が25卒28.3%から27卒48.3%へと上昇傾向にある一方、「社員と会い自分に合う会社かどうかを確かめる」は25卒40.0%から27卒24.2%へと低下する傾向が見られる。
東京科学大学生の「就職人気企業ランキング」 3か年の変化 精密・重工・自動車・コンサル・食品系が新たにTOP10へ浮上しています。25卒で商社5社がTOP10を占めたものの26卒では順位を下げ、27卒では返り咲くなど、年度ごとに業種構成が入れ替わる傾向が東京科学大学生の就職動向の特徴として浮かび上がります。
【就職人気企業TOP10】(志望順位別加重集計) - ソニーグループが3年連続TOP2以内を維持。25卒1位(68pt)・26卒2位(32pt)・27卒1位(67pt)と、安定した関心を集めています。 - 総合商社は25卒・27卒でTOP10の多くを占める傾向。25卒では5社がランクインしましたが、26卒では三菱商事(8位)のみとなり、年度間の変動が目立ちます。27卒では伊藤忠商事(2位)など3社が返り咲きました。 - 精密・重工・自動車・コンサル系が27卒TOP10に新規浮上。村田製作所(4位)、本田技研工業(7位)、三菱重工業(9位)、京セラ(10位)、野村総合研究所(NRI)(3位)がランクインし、TOP10の顔ぶれが多様化しました。サントリーホールディングスも6位に浮上しています。
東京科学大学生の「第1志望の志望理由」3か年の変化 「業績が安定しているから」は25卒5.0%・26卒8.6%から27卒41.7%へと上昇し、最多回答となりました。一方、25卒・26卒で1位だった「やりたい仕事ができそうだから」は27卒では1.7%へと後退。仕事内容重視から安定性・将来性重視への変化が見られます。 また、「将来性があるから」も上昇傾向にある一方、「高い技術力を有しているから」は低下しており、技術そのものより企業の長期的な成長性を重視する傾向が強まっています。
東京科学大学生の「就活で意識していること」3か年の変化 「業界を絞らず様々な企業を見てみる」が25卒28.3%から27卒48.3%へと上昇傾向にある一方、「社員と会い自分に合う会社かどうかを確かめる」は25卒40.0%から27卒24.2%へと低下。選択範囲を広く持ちながらも、特定企業への深追いより効率的に就職活動を進めようとする姿勢の変化が示唆されます。 「時間をかけて納得のいく就職活動を行なう」も低下しており、「効率的に就職活動を行なう」は変動しつつも27卒では比較的高くなっています。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR TIMES
- 分類:調査
- 関連組織:ソニーグループ / 京セラ / サントリーホールディングス
- 製品・サービス:大学生・大学院生向け就職希望先調査