創薬への人工知能(AI)およびロボティクス応用のリーディングカンパニーであるIktos(イクトス)は、独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)が公募する「海外ビジネス展開支援等事業費補助金(対内直接投資促進事業)」に採択されましたことをお知らせいたします。
イクトスは本採択を機に、日本国内におけるAI創薬基盤の提供および製薬企業との協業体制を一層強化し、日本市場での事業展開を強力に加速させてまいります。また、その近況として、キッセイ薬品工業株式会社との契約更新、日本新薬株式会社におけるユーザー規模の拡大、ならびに日本薬学会 医薬化学部会 部会誌『MEDCHEM NEWS』への寄稿記事公開について併せてお知らせいたします。
JETRO「海外ビジネス展開支援等事業費補助金(対内直接投資促進事業)」採択について
本補助事業は、外国・外資系企業と日本企業との協業・連携等を通じて、日本への革新的な技術やビジネスモデルの導入を促進し、対内直接投資の具現化および日本のイノベーション創出を加速することを目的としています。
イクトスが独自に開発した「ケミストリー駆動型生成AI」および自動合成ロボティクス技術は、日本の製薬業界が抱える創薬プロセスの効率化とスピードアップに直接寄与するものです。今回の採択を受け、イクトスは日本国内の創薬研究現場に対する最先端AIソリューションの実装と、国内パートナーとの協業体制をより強固に推進してまいります。
具体的には、昨年2025年10月より開始した入交生命工学株式会社(以下「入交生命工学」)との協業をより一層強化いたします。イクトスは2024年にSynsight社を買収し、細胞内でのPPI(タンパク質間相互作用)を精密に解析する「MT-Bench」技術をイクトスのAI創薬プラットフォームに統合いたしました。
本事業では、従来の創薬手法では「創薬困難(Undruggable)」とされてきた難関標的PPIに対し、入交生命工学が有する高度なペプチド模倣技術および「ペプチド模倣化合物ライブラリー」と、イクトスのAI・ロボティクス技術ならびにMT-Bench技術を高度に融合させます。これにより、既存のライブラリースクリーニングでは到達できなかった新規ヒット化合物の創出を可能にし、難標的PPIを制御する唯一無二の創薬プラットフォームを日本国内で実証してまいります。
日本市場における事業推進の近況
キッセイ薬品工業との契約更新
主要指標 — KEY FIGURES
イクトスとキッセイ薬品工業株式会社(以下「キッセイ薬品」)は、これまでのAI創薬ソフトウェアの検証・活用成果を踏まえ、さらなる連携強化に向け、契約を更新することに合意いたしました。
キッセイ薬品は2023年より「創薬プロセスの効率化・スピードアップ」の一環として、イクトスのAI創薬ソフトウェアを導入し、自社の創薬研究における有用性を検証してまいりました。イクトスは今回の契約更新を通じて創薬研究体制を次のステージへと引き上げる重要なパートナーとして貢献してまいります。
日本新薬にてユーザー数を拡大、全メディシナルケミストの「AI Native」化を強力に推進
日本新薬株式会社(以下「日本新薬」)においては、2024年のAI創薬ソフトウェア導入以来、継続的な活用がなされてまいりました。
2026年においては、イクトスの生成AIソフトウェア「Makya」の利用可能リソースを大幅に拡充し、導入ユーザー数を拡大いたしました。日本新薬の創薬戦略部主導のもと、すべてのメディシナルケミストが日常の研究業務においてAIを自在に扱い、能力を拡張する「AI Native」な創薬環境の確立を目指し、引き続き支援してまいります。
日本薬学会『MEDCHEM NEWS』に代表・藤秀義の寄稿記事が掲載
公益社団法人日本薬学会 医薬化学部会が発行する『MEDCHEM NEWS』36巻3号(2026年8月1日発行)において、イクトス株式会社代表取締役 藤秀義による記事が掲載されました。
論文タイトル:「AI創薬の新潮流:ケミストリー駆動型生成AIとロボティクスが変える創薬化学の最前線」
DOI:https://doi.org/10.14894/medchem.36.3_185
概要と主張:
「Chemist-in-the-Loop」の重要性:AIはメディシナルケミストを代替する存在ではなく、高度な「デジタル・アシスタント」であるとし、ケミスト自身がAIを使いこなす重要性を提唱。
先進技術と実証成果:SMILES文字列ベースの課題を克服する「ケミストリー駆動型生成AI」および自動合成ロボティクス(クラスター合成)の解説とともに、PKMYT1阻害剤の探索において3ヶ月間で25%という高いヒット率(16化合物中4つの新規骨格を同定)を達成した実証データを公開しています。
代表取締役 藤 秀義のコメント
[イクトス株式会社 代表取締役 藤 秀義]
「このたび、JETROの『海外ビジネス展開支援等事業費補助金』に採択されたことを大変光栄に思います。イクトスが日本市場において提供してきた技術と成果が認められ、事業基盤をさらに拡大する強力な後押しとなります。また、キッセイ薬品様との長期にわたる信頼関係の構築、日本新薬様でのさらなる活用拡大は、私たちのソリューションが創薬現場で確実に価値を生み出している証左です。AIは研究者の思考を拡張する『デジタル・アシスタント』であり、人間固有の洞察力と融合することで、創薬のパラダイムシフトを実現します。今後も日本の製薬企業の皆様と共に、一刻も早く患者様へ革新的な医薬品を届けるべく邁進してまいります。」
Iktosについて
2016年に設立されたIktosは、創薬のためのAIおよびロボティクス応用におけるグローバルリーダーです。同社の生成AI技術は、創薬プロジェクトのあらゆる成功基準を満たすように最適化された分子をin silico(コンピュータ上)で設計します。Iktosは、ソフトウェア提供および製薬企業との戦略的提携を通じて、AI主導の分子設計とロボット合成、生物学的試験を組み合わせ、創薬を加速させています。これまでに60以上のプロジェクトを成功させてきたIktosは、オンコロジー、肥満・代謝、炎症性疾患、自己免疫疾患の領域において、独自の新薬候補パイプラインも推進しています。同社は2023年にM VenturesとDebiopharm Innovationが共同リードし、Omnes Capitalが参加したシリーズA資金調達ラウンドで1,550万ユーロを調達しました。2024年にはSynsightを買収し、最先端の細胞イメージングおよびハイコンテンツスクリーニング技術によってAI創薬プラットフォームを強化しました。さらに2025年には、欧州イノベーション会議(EIC)アクセラレーターから250万ユーロの助成金を獲得し(500万ユーロの追加資金調達の可能性あり)、統合型AI・ロボティクスプラットフォームのさらなる進化に取り組んでいます 。詳細については、Iktos.ai をご覧ください。
【本リリースに関するお問い合わせ先】
Iktos
藤 秀義(イクトス株式会社 代表取締役) - [email protected]
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR TIMES
- 分類:企業プレスリリース
- 関連組織:イクトス株式会社 / Iktos / キッセイ薬品工業株式会社