めっき技術のサン工業株式会社(本社:長野県伊那市、代表取締役社長:川上健夫)は、2026年7月1日(水)より東京ビッグサイトで開催される「第38回ものづくりワールド東京 (機械要素技術展)」に出展します。半導体製造装置やEV向け精密加工装置の耐久性を飛躍的に高める四つの革新技術を展示します。
従来比5倍の耐摩耗性を有する「超高硬度クロムめっき」、摩擦を0.1以下に抑えた「PTFE複合無電解ニッケルめっき」、環境にやさしい高耐食性めっき、光の反射を0.5%以下に抑えた究極の黒色めっき「UMB」など、業界の難課題を解決する最新技術の実用例をご覧いただけます。さらに会期中、同社技術スタッフがブースに常駐し、現在お抱えの部品の摩耗やサビの課題について、その場で技術相談を承ります。
出展の背景:半導体・EV産業の高精度化と持続可能な社会への要請
近年、半導体技術の飛躍的な進化と電気自動車(EV)の普及、そしてそれらを支える精密加工装置の需要は、かつてない速度で拡大しています。これに伴い、関連部品には超高精度かつ極めて高い耐久性が求められるようになりました。また、世界中でSDGsへの意識が高まっており、「使い捨て」から脱却し製品の「長寿命化」やグリーン調達に代表される環境負荷低減は、我々製造業に課せられた使命であります。サン工業は、こうした産業界の課題と社会的要請に応えるため、創業以来培っためっき技術をさらに進化させた具体的なソリューションを展示します。
主な展示技術:四つの革新技術で製造現場の課題を解決
### 摩耗に強い。ビッカース硬度Hv1,800を超える「超高硬度クロムめっき」
半導体製造装置や高精度加工装置の進化に伴い、重要部品の摩耗による精度低下や、それに伴うメンテナンス頻度の増加は製造現場の大きな課題となっています。サン工業は、400℃以上の熱処理によって従来の硬質クロムめっきの限界を突破し、湿式めっきとしては異次元の硬さとなるビッカース硬度Hv1,800以上を達成した独自の「超高硬度クロムめっき」を開発しました。
- 摩擦係数も低減し耐摩耗性は従来比約5倍に向上 - 熱処理温度を上げるほど硬化が進む特殊な性質 - 硬質クロムめっきの課題だったクラック発生を抑制 - 部品交換頻度を1/5に削減(メンテナンスコスト削減) - 装置稼働率の向上(生産性向上) - 離型性に優れており金型の表面処理にも最適
※近年、超硬合金の主原料であるタングステンは、中国の資源政策の影響で入手困難な状況にあります。当社の「超高硬度クロムめっき」を施した鋼材は、入手困難な超硬材の代替技術として期待されています。
### くっつきにくい。摩擦係数0.1以下の「PTFE複合無電解ニッケルめっき」
クリーンルームや真空環境で稼働する半導体装置などでは、潤滑油(グリス)の使用制限や、摩耗による粉塵発生の抑制が強く求められます。サン工業の技術は、最新の環境規制(PFOA・PFOS規制)に完全適合し、PTFE粒子をおおむね20vol%共析させています。
- 摩擦係数を0.1以下に抑制 - 極めて高い摺動性と撥水性 - 複雑な内外径にも均一な膜厚で処理可能 - 可動部品のメンテナンスフリー化や凝着防止に貢献
### 錆びにくい。「亜鉛ニッケルめっき」と「高耐食無電解ニッケルめっき」
防衛産業をはじめとする多くの分野で、有害なカドミウムや六価クロムに代わる高耐食表面処理が切望されています。サン工業は、鉄やステンレスに加え、従来困難だったアルミニウム素材にも適用可能な「亜鉛ニッケルめっき」技術を確立しました。
- 通常のアルマイト処理の約40倍という圧倒的な防錆性能 - 自社開発「高耐食無電解ニッケルめっき」は、市販高リン無電解ニッケルの2倍の耐食性を実現 - 環境規制に対応し、かつ製品の長寿命化・コストダウンが可能
### 反射させない。反射率0.5%以下「UMBめっき(Ultimate Matt Black)」
自動運転用センサーや最先端カメラなどにおいて、機器内部で発生するわずかな「光の乱反射(迷光)」は致命的な要因となります。サン工業独自の表面処理「UMBめっき」は、この課題を根本から解決します。
- 可視光域から赤外領域にいたる極めて広い波長範囲において、光の全反射率を大幅に抑制 - まるで光を吸い込むかのような「究極の艶消し黒」 - センサーの検知精度向上、画像品質向上、迷光対策に貢献
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR TIMES
- 分類:イベント
- 製品・サービス:超高硬度クロムめっき / PTFE複合無電解ニッケルめっき