一般社団法人花の国日本協議会(東京都港区・理事長:井上英明)は、「サステナビリティ」と「ウェルビーイング」を2つの柱とする花業界の活動 「well-blooming project(ウェルブルーミングプロジェクト)」を推進しています。本活動は、当協議会が事務局を務める「国産花き需要拡大推進協議会」が令和6年度より取り組んでいるもので、農林水産省「令和8年度持続的生産強化対策事業のうちジャパンフラワー強化プロジェクト推進」の助成を受けて実施しています。このたび、これまでの活動の成果として、インパック株式会社(以下 インパック社)と共同で、従来品に比べてプラスチック使用量を約5割削減した量販店向けフラワースリーブ「well-blooming ハーフスリーブ」を開発し、新発売します。
同じ長さ・同じ本数・同じ花の種類の花束をパッキングした事例 (左奥)従来品 (右手前)well-blooming ハーフスリーブ
主要指標 — KEY FIGURES
「well-blooming project」では、花小売店におけるラッピング資材等の減プラスチック活動が先行していますが、昨年度(令和7年度)の事業内では量販店のセルフ花売り場で多用しているOPPフィルム製のフラワースリーブについてもプラスチック使用量を減らすことができないか、という課題に着手しました。
全国で年間約5億枚が使い捨てされていると推計されるフラワースリーブについて、紙化やバイオマスプラスチックの採用など各社の取り組みは進んでいるものの、フラワースリーブ全体における代替素材への切り替えは直ちには難しいのが現状です。
そこで、フラワースリーブの丈を短くする、OPPフィルムの厚みを薄くするといった、すぐに着手できる「Reduce(リデュース)」の工夫を発案し、昨年度(令和7年度)の事業で複数の量販店の花売り場にて実証実験を行いました。
実験に参画したフラワースリーブの主要メーカーの一社であるインパック社では、その結果を経て、量販店に並ぶ花束のおよそ7割の商品群をカバーしている(※)汎用サイズの従来品と比較して、プラスチック使用量を半減した「ハーフスリーブ」を商品化し、10月の「3R推進月間」にあわせて発売します。本商品には「well-blooming project」のロゴも入っており、当プロジェクト初の共同開発商品となります。 (※インパック社調べ)
「well-blooming ハーフスリーブ」の特徴
インパック社では、量販店用フラワースリーブのプラスチック使用量削減に向けて、3年前よりスリーブの紙化を本格的に推進中ですが、利便性と価格の両面から既存のOPPフィルム製のスリーブ利用の商習慣が根強く、切り替えにはまだ時間を要する見通しです。
そのような中、過渡期の施策として、OPPフィルム製のフラワースリーブをサイズダウンするアイデアに賛同し、令和6年度のプレテストから令和7年度の量販店における実証実験まで全面協力し、本商品の新発売に至りました。
実際の量販店の花売り場コーナーにおける実証実験では、お客様の声、店頭販売実績、店頭陳列時や花束加工時の現場での作業性など総合的に検証した結果、従来品のスリーブと遜色ないことが判明し、商品化の決め手となりました。
量販店に並ぶ花束のおよそ7割の商品群をカバーしている(※)汎用サイズの従来品(丈550×上幅300×下幅50mm)から、丈を短くし、横幅を狭めるとともに、OPPフィルムの厚みを40ミクロンから30ミクロンに変更したことで、フラワースリーブ一枚あたりの重量が7.01gから3.39gまで減り、プラスチック使用量を51.64%削減することができました。販売価格も、比較対象の従来品の約2割安(販売サイト内価格)とし、切り替えを促しやすい価格設定です。 (※インパック社調べ)
仮に、年間の廃棄枚数とされる5億枚のフラワースリーブのうち、7割の3.5億枚を本サイズに切り替えることができた場合、理論上は年間で約1,267トン(126.7万kg)のプラスチック削減につながる計算となります。
●商品名: well-blooming ハーフスリーブ
●サイズ: 丈400mm(有効寸法350mm)×上幅250mm×下幅60mm / 厚み30ミクロン / 蒸れ防止のPH(有孔)加工
●販売ロット: 100枚 単位
●価格: オープン価格
●販売サイトURL:https://www.impack.co.jp/?srsltid=AfmBOoqf5DHVpM12joikY-47-NNri2jmUZqQsk0cuu87f0c4TkVnUaP1
●発売開始: 2026年10月1日
●お問合せ先: インパック株式会社 東京営業所 TEL 042-569-8792
問い合わせフォーム https://impack-corporation.jp/contact/
開発の経緯〜昨年度(令和7年度)事業における実証実験について
量販店におけるキャンペーンPOP(令和7年度事業より)
昨年度、農林水産省「令和7年度持続的生産強化対策事業のうちジャパンフラワー強化プロジェクト推進」の活動の中で、量販店の花売り場にて多用されているOPPフィルム製のフラワースリーブなどプラスチック使用量削減に向けた取り組みとして、首都圏の複数の量販店のご協力のもと、サイズダウンしたフラワースリーブ(有効寸法丈500→350mm)を使用した商品を実際に販売しました。
「季節の花束」など定番商品に使用し、一昨年度の同じ商品群の同期間売り上げ数量と比較することで、売り上げへの影響を検証したところ、スリーブをサイズダウンしても売り上げは遜色ないことが判明しました。
また、売り場における花束の陳列作業の際も、スリーブ丈が短いことでフィルムの下部に水がつかないことで作業がしやすかった、といった現場の声や、花束をパッキングする花束加工場の加工ラインでもスムースに作業ができた、といった報告があり、フラワースリーブのサイズダウンは概ね問題なし、という結論に至りました。
【令和7年度事業・フラワースリーブ実証実験概要】
●実施期間:2025年10月14日〜約1ヶ月間
●協力店舗:東急ストア(あざみ野店・三軒茶屋店、二子玉川ライズ店・プレッセプレミアム東京ミッドタウン店)、小田急OX(新百合ヶ丘店・経堂店・相模大野店・相模原店)、その他量販店2店
●協力企業:インパック株式会社、株式会社ランドフローラ、株式会社ゼントクコーポレーション
●環境コンサルティング:株式会社これやこの(同時期に実施のスリーブ回収自治体確認・リサイクルの実証実験・技術監修含む)
小田急OX新百合ヶ丘店の花売り場(2025年10月撮影)小田急OX新百合ヶ丘店の対象商品「季節の花束」(2025年10月撮影)
東急ストアあざみ野店、店入り口の花売り場。同時期に設置した「使用済みスリーブ回収BOX」には、実施店舗の中で最も多くのスリーブが回収されました(2025年11月撮影)
●店頭アンケートにご協力くださった74名のうち、85%のお客様が、「今後、花を購入する際に環境への取り組みがある花売り場を利用したい」と回答しました。
●お客様アンケートより、お客様の代表的な声
*自宅の花であれば簡易でも問題ありません。プレゼントの時はどうしてもきれいな包装を求めてしまいます。きれいでいて、かつ環境によく、低コストの資材開発を期待します。(神奈川県・50代女性)
*とても意味のある取り組みだと思います。(東京都・60代女性)
◇インパック株式会社
インパック社は、1936年の創業以来、生花用の包装資材「フラワースリーブ」を中心に、花束加工機械や切り花関連資材の企画・製造・販売を手がけてきた、花き業界向けの資材メーカーです。石川県志賀町の能登事業所で企画から製造・在庫管理・出荷までを一貫して手がける生産体制のもと、全国の量販店・花店に商品を供給しています。近年はフラワースリーブの紙化にも取り組むなど、花き業界におけるプラスチック使用量削減に向けた取り組みを積極的に推進しています。
インパック社独自の環境に配慮したペーパースリーブシリーズに「Go green」マーク
名称:インパック株式会社(IMPACK Corporation) 所在地:東京都東大和市南街1-11-13 代表者:代表取締役 守重へきろう 設立:1968年11月27日(創業1936年) 資本金:5,000万円 事業内容:生花用包装資材(フラワースリーブ等)の企画・製造・販売、生花加工機械・鮮度管理用品の輸入・販売、量販店向け生花売り場のリテールサポートなど URL:https://impack-corporation.jp/
◇ well-blooming project とは
参加花店・企業用ステッカー
「サステナビリティ」と「ウェルビーイング」の2つを柱とする花業界の活動を、「well-blooming project(ウェルブルーミングプロジェクト)」と総称し、花業界全体で「環境アクション」を推進していくこと、および、花や植物が⼈間の「ウェルビーイング」に与える好影響を「ビタミンF(Flower)」という⾔葉とともに、社会に広めていくことを⽬指します。
「well-blooming project(ウェルブルーミングプロジェクト)」とは、世界中で時代のキーワードとされる「Well-being」(ウェルビーイング=心身が健康で社会的にも満たされた幸福な状態)と「blooming」(ブルーミング=花が咲く、咲き誇る)を掛け合わせた言葉。自然の恵みを享受している花業界だからこそ、環境問題にもまっすぐ向き合いながら、持続可能な、かつ人々の幸せに貢献する存在であり続けたい、という願いをこめて命名しました。
花業界向け「花エコ資材カタログvol.3」(2026年版)
2026年10月現在、参画企業数130社(花店ベースでは約420店)。
業界内における互いの垣根を越えて、地球環境・人々の健康に寄与するために皆で学び、共に考えながらチャレンジしていこう!という本プロジェクト。フラワービジネスにまつわるあらゆる業種の⽅々、花と親和性の高い異業種や研究機関などの専門家の方々、さらには花店のお客様⼀⼈⼀⼈にもご理解・ご協⼒いただきながら、共に育てていく活動になります。いずれは本プロジェクトが当たり前のこととして定着し、10年後20年後の次世代に誇れる花業界でいられるよう、仲間を増やしながら推進してまいります。
公式サイト:https://homeuse-hana.jp/wellblooming/
公式note(環境アクション):https://note.com/wellblooming_eco
公式note(#ビタミンF):https://note.com/wellblooming_pj
◇一般社団法人花の国日本協議会とは
花き業界の有志により編成され、2010年に発足した「フラワーバレンタイン推進委員会」が、2014年10月に一般社団法人花の国日本協議会に発展。2011年にスタートした花贈りを啓発するプロモーション「フラワーバレンタイン」をはじめ、花き業界および異業種との連携によって、花や緑が身近にある日本人のライフスタイルを実現させるプロモーションを実施。2015年秋より、ホームユースの消費拡大を推進する「WEEKEND FLOWER」企画他、花初心者向け「#花のABCワークショップ」、ジェンダー平等を考える「国際女性デー」などを全国で本格展開。
現在は、農林⽔産省「令和8年度持続的⽣産強化対策事業のうちジャパンフラワー強化プロジェクト推進」の全国事業の⼀環で「国産花き需要拡大推進協議会」の事務局を担いながら、「well-blooming project」など花業界のSDGs課題も積極的に取り組み中。
名称:一般社団法人 花の国日本協議会 Flowering Japan Council
理事長:井上 英明 (株式会社パーク・コーポレーション 代表取締役)
事務局:東京都港区南麻布1-6-30 5F
花の国日本協議会公式サイト: https://hananokuni.jp/
国産花き需要拡大推進協議会公式サイト: https://homeuse-hana.jp/
フラワーバレンタイン公式サイト:https://www.flower-valentine.com/
国際女性デー公式サイト:https://happywoman-flower.com/
WEEKEND FLOWER公式サイト:https://weekendflower.jp/
花初心者向けサイト『はじめて花屋』:https://hajimetehanaya.jp/
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR TIMES
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- 関連組織:一般社団法人花の国日本協議会 / インパック株式会社 / 国産花き需要拡大推進協議会