首都圏などの〝社外からの即戦力〟となるプロ人材を、地元の中小企業、個人経営者の経営改善に生かす「プロフェッショナル人材マッチング支援事業」を展開している福井県坂井市は、本年度、新たな活用事業者を募るため、市内の経営者らを対象とした「プロ人材活用セミナー」を5月28日、市役所で開いた。プロ人材とは、専門性を備えたその道のプロで、大企業などに勤務しながら、副業や兼業として地方の中小企業などをサポートする、いわゆる〝経営の助っ人〟。そのプロ人材と事業者のマッチングや、その後のプロジェクト立上げ支援に定評のある支援事業者「カルビン」(東京都港区)と坂井市が提携し、事業展開は3年目となる。今年度は大幅予算を組み、過去最大の20社を募る。販路拡大、人手不足、AI技術の進化など、ますます自社を取り巻く経営環境が変化しているだけに、セミナーに参加した経営者たちは、プロ人材という外部の即戦力に強い関心を寄せていた。

坂井市が4年前に政策クエストとして始めたプロフェッショナル人材マッチング支援活用事業は、累計21事業者が活用。繊維、造園、民宿・食堂、介護施設、クリーニング業など職種も経営規模もさまざま。28日のセミナーには経営者ら約30人が出席した。

セミナーの進行役を務めたカルビン社の東慶親代表取締役は、「政府の働き方改革で、副業や兼業が解禁されたことで、人手不足対策やDX化に後れをとった地方の中小企業でも、新たな人材を雇用することなく、その道のプロを上手に活用できる時代になった」と解説。報酬は月3万5万円程度で、伴走支援コンサルタントによるサポート体制があるのが特徴である。

事例紹介では、長谷川造園(春江町)の長谷川晃大社長が、プロ人材の手助けで独自AI見積もりシステムを構築し、見積作成が1週間から30秒に短縮され、契約率が向上した成果を語った。ほかにユティック、村田石材店の代表者もプロ人材活用によるEC売上向上や経営見直しの成果を報告した。アンケートでは参加12社11社が活用に前向きな意向を示した。カルビン社の東社長は「マッチングの前に自社の課題を整理することが重要」とし、課題整理の仕組みや全国の成功事例集の活用を呼びかけた。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR TIMES
  • 分類:イベント
  • 関連組織:カルビン / ナカテック / IIOプロデュース
  • 製品・サービス:プロフェッショナル人材マッチング支援事業