株式会社アトラックラボ(埼玉県入間郡三芳町藤久保16-37 代表取締役 伊豆智幸)は、大規模言語モデル(LLM)を活用した「マルチモーダルAI設備診断システム」を開発しました。 本システムは、「雪庇はある?」「漏水している?」「ボルトは緩んでいない?」といった自然言語による質問に対し、AI(LLM)がカメラ映像、LiDAR、サーマルカメラなど複数のセンサー情報を意味として理解し、設備の状態を診断します。 さらに、異常箇所を検出するだけでなく、危険性の評価や推奨対応まで含めた設備診断レポートを自動生成できることが特長です。

開発の背景

設備点検では、腐食や漏水、ひび割れなど対象ごとに画像認識AIを開発することが一般的でした。そのため、新しい点検項目が増えるたびにAIモデルの学習やプログラム改修が必要となり、多くの時間とコストを要していました。 また、異常を検出できても、その後は設備保全技術者が画像を確認し、設備状態を評価して報告書を作成する必要がありました。 アトラックラボは、この課題を解決するため、AI(LLM)が画像やセンサー情報を意味として理解し、人のように設備状態を診断・報告するシステムを開発しました。

導入効果

本システムでは、 • 点検対象ごとの専用AI開発を大幅に削減 • 新しい点検項目へ自然言語で柔軟に対応 • 点検レポート作成の自動化 • ドローン・UGV・USVによる自律点検 を実現し、設備点検業務全体の効率化に貢献します。

システムの特長

① 自然言語で点検内容を指定 利用者は、 • 「雪庇はある?」 • 「漏水している場所を探して」 • 「ボルトの緩みを点検して」 など、人へ依頼するような言葉で点検を指示できます。

② AI(LLM)が画像やセンサー情報を意味として理解 RGBカメラ、LiDAR、サーマルカメラなど複数の情報を統合し、 • 現在どのような状態か • 劣化が進行しているか • 危険性はあるか • 次に確認すべき事項 まで総合的に報告します。

③ 設備保全技術者のような診断レポートを自動生成

異常箇所を検出すると、AI(LLM)は設備保全の知識を活用し、技術者が作成するような診断レポートを自動生成します。

点検対象設備の例

AI診断レポート例 設備状態 • 全面にわたる激しい発錆を確認 • タンク底部に貫通腐食が疑われる欠損を確認 • 雨水による腐食進行を確認

AIによるリスク評価 • 漏えいおよび構造強度低下の可能性 • 圧力容器である可能性があり、重大事故につながるリスク

推奨対応 • 超音波厚さ測定 • 詳細腐食調査

このように、単なる画像認識ではなく、設備保全の知識を踏まえた診断結果を文章で提示できることが、本システムの大きな特長です。

④ マルチモーダルAIによる高精度診断 画像だけでは判断できない情報も、LiDARやサーマルカメラなど複数のセンサー情報を組み合わせて解析することで、より信頼性の高い設備診断を実現します。

⑤ ドローン・UGV・USVとの連携 本システムは、アトラックラボのPhysical AIプラットフォーム「AT-SYNAPSE」と連携し、 • ドローン(UAV) • 無人車両(UGV) • 無人船(USV) へ搭載可能です。

AI(LLM)が異常を診断すると、 • 「もっと近づいて撮影」 • 「サーマルカメラで再確認」 • 「別方向から撮影」 などをロボットへ指示し、自律的に追加点検を行います。

想定される活用分野

• インフラ設備点検(橋梁・トンネル・道路) • プラント・工場設備保守 • 電力・エネルギー設備 • 港湾・河川・ダム設備 • 鉄道設備 • 建築物外壁点検 • 災害調査 • 雪害監視 • 地中設備調査

代表取締役 伊豆智幸 コメント

「私たちが目指しているのは、AIが画像を認識するだけではなく、画像やセンサー情報を意味として理解し、設備保全技術者のように設備状態を診断できるシステムです。さらに、診断結果を基にロボットが自律的に追加調査まで行うことで、設備点検のあり方を大きく変えていきます。」

株式会社アトラックラボについて

株式会社アトラックラボは、「Physical AI for Unmanned Vehicles」を掲げ、ドローン(UAV)、無人車両(UGV)、無人船(USV)向けPhysical AI技術および自律制御システムの研究・開発を行っています。AI、LLM、ROS 2、SLAM、通信技術を融合し、安全で実用性の高いロボットソリューションを提供しています。

会社概要

• 会社名:株式会社アトラックラボ • 代表者:代表取締役 伊豆 智幸 • 所在地:〒354-0041 埼玉県入間郡三芳町藤久保16-37

• 事業内容:Physical AIプラットフォーム、自律制御システム、フィールドロボットの研究・開発

URL:https://attraclab.com

本件に関するお問い合わせ先

株式会社アトラックラボ E-mail:[email protected]

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR TIMES
  • 分類:技術開発
  • 関連組織:株式会社アトラックラボ