シニア転職支援の株式会社シニアジョブ(本社:東京都新宿区/代表取締役 中島康恵)は、運営するシニア専門求人サイト「シニアジョブ」に掲載された後期高齢者向け(75歳以上歓迎)求人を調査し、「シニアはITが苦手」といったイメージとは逆に、歓迎年代が高くなるほど「Web面接可」の求人割合が増えるなどの傾向が見られました。
後期高齢者(75歳以上歓迎)求人調査結果、高い年代向けの求人ほどWeb面接可能の割合が増加
上の年代向け求人ほど休日にゆとり、75歳以上歓迎求人の傾向調査結果まとめ
シニア専門求人サイト「シニアジョブ」(https://seniorjob.jp/)に掲載された求人の中で、後期高齢者の方が対象となる「75歳以上歓迎」の求人の傾向を調べるため、高齢者の方が対象となる「65歳以上歓迎」の求人およびすべての求人との比較調査し、下記3点の主な特徴がわかりました。
・Web面接可の75歳以上歓迎求人が35.6%を占めるなど、意外にも駅近、寮あり、副業OK、Web面接可などの求人は歓迎年代が上がるほど割合が増す
・完全週休2日制の75歳以上歓迎求人が32.9%を占めるなど、休日・勤務時間が好条件の求人は歓迎年代が上がるほど割合が増す
・75歳以上歓迎求人でも職種ごとの給与は下がらず、美容師や生活支援員のように歓迎年代が上がると求人の割合が増す職種がある
美容師求人は上の年代向けほど増加、75歳以上歓迎求人の傾向調査結果詳細
シニア専門求人サイト「シニアジョブ」では、シニアの定義を定めていないものの、就職の難易度が大幅に高まる50歳以上を対象としています。一方、医療や福祉の制度上では65歳以上が高齢者、75歳以上が後期高齢者とされており、こうした節目によって求人の傾向が変化するのかを調べるため、今回の調査を行いました。
調査の結果、75歳以上歓迎求人のみに特有の傾向などは見られなかったため、今回は、対象年代の違いによって見られた求人の傾向の変化についてまとめます。
まず、意外な傾向として、駅近の立地、寮あり、副業OK、Web面接可などの求人が、歓迎年代が増すほど増える傾向がありました。
高い年代ほどWeb面接に不慣れな人が増えるイメージとは逆に、「Web面接可能」の求人が占める割合はすべての求人で18.2%、「65歳以上歓迎」求人で28.8%、「75歳以上歓迎」求人で35.6%とむしろ高まりました。
年代が上がると経験が問われる求人が増すことで応募書類等による経験年数の確認が面接よりも重視されやすくなることが背景にあると思われます。
休日・勤務時間の条件が良い求人も、歓迎年代が増すほど増える傾向が得られました。
例えば、「完全週休2日制」の求人は、すべての求人で21.2%、「65歳以上歓迎」求人で28.5%、「75歳以上歓迎」求人で32.9%と割合が上がり、「残業なし・月平均20時間以内」の求人では、すべての求人で61.5%だった割合が、「75歳以上歓迎」求人では79.5%と8割近くを占めました。
これは、対象者の年齢上昇に合わせて健康・体力への配慮が高まった結果と思われます。
歓迎年代別に求人件数の多い職種の上位10職種を挙げ、その平均給与を調べると、同じ職種では年代が違っても平均給与に差がない、あるいは歓迎年代が上がると平均給与が高まる場合があることがわかりました。
例えば、いずれの歓迎年代でももっとも求人件数が多い職種である「介護職・ヘルパー・看護助手」で提示された時給の最高額はいずれも3600円でした。平均時給は「75歳以上歓迎」求人で1270円、「65歳以上歓迎」求人で1283円、すべての求人で1261円となりました。他の職種でも類似した結果となりました。
また、「美容師・美容室」や「生活支援員・世話人」の求人などは、歓迎年代が上がるほど、求人に占める職種の割合が高くなり、高い年代の需要が高いことがわかりました。例えば「美容師・美容室」はすべての求人では1.6%、「65歳以上歓迎」求人では2.3%、「75歳以上歓迎」求人では2.8%と増加しています。
一方、高い歓迎年代での求人が少ない職種には「児童指導員」などがありました。
歓迎年代別の雇用形態を調べたところ、「契約社員」と「業務委託」では歓迎年代が上がるほど割合が増え、「派遣社員」では歓迎年代が上がるほど割合が下がりました。割合の大きい「パート・アルバイト」や「正社員」では明確な傾向が見られませんでした。
経験・資格・ブランクについては、「資格不問」の求人は歓迎年代が上がるほど、「資格不問」の割合が減り、「経験不問」と「ブランクOK」の割合が高まりました。
5歳刻み歓迎年代別の求人件数の割合を調査すると、年代が上がるほど割合が低下しますが、「70歳以上歓迎」と「75歳以上歓迎」の割合は同数であり、70歳を節目に歓迎年代による求人への変化が少なっている可能性が考えられます。
シニアジョブ 代表取締役 中島康恵からのコメント
シニアジョブ 代表取締役 中島康恵
私は取材や登壇などの折りに触れて、企業が抱く「シニアは頑固」「シニアは使えない」といったイメージがバイアスに過ぎず、頑固な人材の割合は若手とシニアで大きく変化しないことを説いていますが、年齢とともに変化する点ももちろんあります。そこで今回は、シニア側ではなくシニア向けの求人ですが、求人が歓迎年代とともに変化するのかを調査しました。
調査結果でも、高齢者となる65歳や後期高齢者となる75歳の時点での求人傾向の大幅な変化などは見られませんでしたが、歓迎年代が高くなるにつれて変化する項目がいくつかありました。
企業が期待する内容は年代ごとに多少変わったとしても、発揮される能力は年齢で変わらず、個々人での差が大きいことは、重ねて強調したい点となります。
後期高齢者向け(75歳以上歓迎)求人の傾向調査結果データ
●75歳以上歓迎、65歳以上歓迎、シニア向け求人すべての立地・働き方・選考に関する割合比較
駅徒歩7分以内:75歳以上歓迎23.3%、65歳以上歓迎19.9%、全求人14.5%
寮・社宅あり:75歳以上歓迎7%、65歳以上歓迎5.9%、全求人4.1%
副業OK:75歳以上歓迎27.1%、65歳以上歓迎24.2%、全求人14%
Web面接可能:75歳以上歓迎35.6%、65歳以上歓迎28.8%、全求人18.2%
●75歳以上歓迎、65歳以上歓迎、シニア向け求人すべての休日・勤務時間に関する割合比較
完全週休2日制:75歳以上歓迎32.9%、65歳以上歓迎28.5%、全求人21.2%
土日休み:75歳以上歓迎12.1%、65歳以上歓迎11.5%、全求人9.9%
残業なし・月平均20時間以内:75歳以上歓迎79.5%、65歳以上歓迎74%、全求人61.5%
時短勤務あり:75歳以上歓迎13.9%、65歳以上歓迎12.4%、全求人9%
●75歳以上歓迎の求人件数の多い職種TOP10
1位:介護職・ヘルパー・看護助手12.7%(平均時給1270円、最高額3600円)
2位:調理師・調理補助・料理長9
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR TIMES
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