住宅を快適にするために行うリフォームですが、完成後に「もっと考えておけばよかった」「別の商品を選べばよかった」と感じる人も少なくありません。

株式会社ベルテクノが運営するリフォーム情報メディア「アンドリフォーム」では、住宅リフォームを経験した377人を対象に、リフォーム後の満足度や後悔した場所、やり直すなら変えたいことについてアンケート調査を実施しました。

主要指標 — KEY FIGURES

75.9%
リフォーム経験者の75.9%が「後悔あり」と回答
66.3%
回答者の66.3%がリフォーム全体に満足しています
64.8%
リフォーム全体に満足している人の64.8%が、何らかの後悔を抱えていることになります
75
最も多かったのは「別の商品・設備を選ぶ」の75人でした

その結果、リフォーム全体に満足している人は66.3%だった一方、満足している人の64.8%が、何らかの後悔を抱えていることが分かりました。

最も多く後悔した場所として挙げられたのは「キッチン」です。後悔した理由では、費用だけでなく、完成後の見た目や色・素材、コンセントなどの使い勝手に関する回答も上位に入りました。

本記事では、アンケート結果から見えてきたリフォーム後の後悔と、失敗を防ぐために確認したいポイントを紹介します。

リフォーム経験者の75.9%が「後悔あり」と回答

「リフォーム後に『こうすればよかった』『やらなければよかった』と後悔したことはありますか」と尋ねたところ、最も多かった回答は「多少の後悔がある」の69.8%でした。

「大きな後悔がある」と回答した6.1%を合わせると、回答者の75.9%がリフォーム後に何らかの後悔を抱えていることになります。

ただし、「後悔がある」という回答が、必ずしもリフォーム全体への不満を意味するわけではありません。

設備が新しくなったことには満足していても、収納量やコンセントの位置、色や素材など、一部分について「やり直したい」と感じている人も含まれます。

リフォームに満足していても64.8%が後悔

リフォーム全体の満足度については、「とても満足している」が10.1%、「まあ満足している」が56.2%でした。両者を合わせると、回答者の66.3%がリフォーム全体に満足しています。

一方、「とても満足している」「まあ満足している」と回答した250人のうち、162人には「大きな後悔」または「多少の後悔」がありました。つまり、リフォーム全体に満足している人の64.8%が、何らかの後悔を抱えていることになります。

この結果から、リフォーム全体の満足度が高くても、設備や素材、使い勝手など、一部分に「やり直したい点」が残るケースは少なくないことが分かります。

アンケートの自由記述でも、リフォーム全体の効果には満足しながら、収納やコンセントなどの細かな部分に後悔が残ったという声が見られました。

「全体としては快適になりましたが、キッチンの収納量とコンセントの位置は、もう少し慎重に考えればよかったです。完成後に家電の置き場所が変わり、使うたびに延長コードが必要になりました。」

この回答からも、リフォーム全体の満足度と、一部分に対する後悔は両立することが分かります。完成直後には気づかず、実際に生活を始めてから使いにくさを感じるケースもあるようです。

最も後悔したリフォーム箇所は「キッチン」

後悔があると回答した286人に、最も後悔しているリフォーム箇所を尋ねたところ、1位は「キッチン」の75人でした。後悔がある人の26.2%にあたります。

2位は「浴室」と「トイレ」で、それぞれ37人でした。

※割合は「大きな後悔がある」「多少の後悔がある」と回答した286人を母数として算出しています。

キッチンは、今回の回答者がリフォームした場所としても最も多く挙げられています。そのため、今回の結果だけで「キッチンはほかの場所より失敗しやすい」とは断定できません。

一方で、キッチンは設備の種類や作業台の高さ、収納量、通路幅、家電の配置、コンセントの位置など、リフォーム時に決める項目が多い場所です。

回答者からは、次のような声が寄せられました。

「システムキッチンの高さが自分の身長に合っておらず、使っているうちに体への負担を感じるようになった。」

「設備が新しくなったことには満足しているが、調理家電用のコンセントの位置や数を深く考えておらず、コードが邪魔になっている。」

「全体としては快適になったが、キッチンの収納量とコンセントの位置は、もっと慎重に検討すればよかった。」

キッチンリフォームでは、設備のデザインや価格だけでなく、実際に調理するときの動きや、現在所有している家電の配置まで具体的に考えることが重要です。

後悔した理由1位は「想定より費用が高くなった」

リフォームで後悔した理由や不満に感じた点を複数回答で尋ねたところ、最も多かったのは「想定より費用が高くなった」の61人でした。

続いて、「見た目がイメージと違った」が53人、「色や素材の選択を間違えた」が52人となっています。

※複数回答。割合は後悔があると回答した286人を母数として算出しています。

費用に関する後悔

「想定より費用が高くなった」は、後悔理由のなかで最も多い回答でした。

リフォームでは、解体後に下地の腐食や配管の劣化などが見つかり、追加工事が必要になる場合があります。また、打ち合わせを進めるなかで設備や素材のグレードを上げ、当初の予算を超えてしまうケースもあります。

設備のグレードを上げた結果、予算を超えてしまったものの、実際に使うと価格差ほどの効果を感じられなかったという回答もありました。

「システムキッチンを、当初の見積もりに入っていた商品からショールームで勧められた高価格の商品に変更しました。予算を大きく超えましたが、後から考えると機能はそれほど変わらなかったため、後悔しています。」

必要な機能を整理しないまま上位商品を選ぶと、費用をかけた割に効果を感じられない可能性があります。ショールームでは、追加される機能と価格差を確認し、本当に必要かを判断することが大切です。

図版完成イメージに関する後悔

「見た目がイメージと違った」「色や素材の選択を間違えた」という回答も上位に入りました。

小さなサンプルで見た色と、壁や床などの広い面積に施工した色では、明るさや印象が異なることがあります。照明の色や自然光の入り方によっても、見え方は変化します。

特に壁紙や床材は、小さなサンプルから部屋全体の仕上がりを想像することが難しいという声が寄せられました。

「壁紙は、小さなサンプルから壁全体に貼ったときのイメージや耐久性を判断するのが難しかったです。トイレや洗面所は水がはねて汚れやすいため、今なら別の素材を選ぶと思います。」

「リビングの床は濃い茶色のほうが落ち着くと説明を受けて決めましたが、完成してみると部屋が暗く感じました。もう少し明るい色の床材を選べばよかったと思います。」

色や柄だけでなく、使用する場所に適した耐水性や耐久性、汚れの落としやすさまで確認する必要があります。

可能であれば、ショールームや施工事例で実物に近い状態を確認し、床・壁・建具・設備を組み合わせたときの見え方まで検討する必要があります。

コンセントや照明に関する後悔

「コンセントや照明の位置・数が不便」は45人で、後悔理由の4位でした。

コンセントやスイッチは、図面上では問題がないように見えても、家具や家電を配置すると使いにくくなることがあります。

コンセントは数だけでなく、家具や家電を配置した後に使える位置にあるかも重要です。回答者からも、テレビやソファの周辺でコンセントが足りず、延長コードが目立つようになったという声が寄せられました。

「リビングのコンセントの位置や数を深く考えずに決めてしまい、実際に暮らし始めるとテレビやソファ周辺のコンセントが足りませんでした。延長コードで見た目が悪くなり、照明スイッチも生活動線からずれていて不便を感じています。」

リフォーム前に、次の点を図面へ書き込んでおくと失敗を防ぎやすくなります。

冷蔵庫や電子レンジなど大型家電の位置

炊飯器や電気ケトルなど、同時に使う家電の数

テレビやインターネット機器の配置

ベッドやソファなど大型家具の位置

掃除機やロボット掃除機の充電場所

スマートフォンやパソコンを充電する場所

照明スイッチを操作する生活動線

現在使用している家電だけでなく、将来増える可能性がある家電についても考えておきましょう。

やり直すなら「別の商品・設備を選びたい」が最多

「もう一度同じリフォームをするなら何を変えたいですか」と複数回答で尋ねたところ、最も多かったのは「別の商品・設備を選ぶ」の75人でした。

2位は「色や素材を変える」の69人、3位は「コンセントや照明を増やす」の50人です。

※複数回答。割合は後悔があると回答した286人を母数として算出しています。

商品や設備、色、素材など、リフォーム前に選んだ内容を変えたいという回答が上位を占めました。

業者選びについては、工事後に別の業者へ相談し、より広い範囲を安く施工できたことを知ったという回答もありました。

「希望した工事の一部を「対象外」と言われたため、可能な範囲だけ施工してもらいました。しかし、後から別の業者へ問い合わせると、施工済みの箇所を含めてすべて対応でき、価格も安くなると知りました。」

同じリフォームでも、業者によって対応できる工事や提案内容、見積金額が異なります。1社だけで契約を決めず、複数社の提案を比較することが後悔の防止につながります。

設備や素材の選択だけでなく、比較・検討や打ち合わせの進め方も、完成後の満足度を左右していることがうかがえます。

リフォームの後悔を防ぐために確認したい5つのポイント

今回のアンケート結果を踏まえると、リフォーム前には特に次の5点を確認する必要があります。

1.使っている場面を具体的に想像する

間取り図や完成予想図を見るだけでなく、朝起きてから夜寝るまでの動きを具体的に想像しましょう。

キッチンで調理するとき、洗濯物を干すとき、掃除するときなど、実際の行動に沿って考えることで、動線や設備配置の問題に気づきやすくなります。

2.家具・家電の配置を図面に書き込む

収納やコンセントの失敗を防ぐには、家具や家電の寸法と配置を事前に決めておくことが重要です。

現在持っている物だけでなく、リフォーム後に購入する家具や家電も含めて確認します。

扉や引き出しを開けたときに家具とぶつからないか、家電のコードがコンセントまで届くかといった点も確認しましょう。

3.色や素材はできるだけ大きな面で確認する

小さなカタログやサンプルだけで色を決めると、完成後にイメージと違って見える場合があります。

できるだけ大きなサンプルを用意してもらい、昼間の自然光と夜間の照明の両方で確認することが大切です。

見た目だけでなく、汚れや傷の目立ちやすさ、掃除のしやすさも確認します。

4.複数の業者から見積もりを取る

1社だけの見積もりでは、提示された価格や工事内容が適切か判断しにくい場合があります。

複数の業者から見積もりを取り、金額だけでなく、次の内容を比較しましょう。

使用する商品や素材

工事範囲

見積もりに含まれていない工事

追加費用が発生する条件

工事期間

保証やアフターサービス

担当者の説明の分かりやすさ

安さだけで選ばず、希望をくみ取って具体的に提案してくれるかも確認する必要があります。

5.予算に余裕を持たせる

リフォームでは、工事開始後に建物内部の劣化が見つかるなど、事前には分からなかった追加工事が発生することがあります。

希望する工事だけで予算を使い切らず、不測の工事にも対応できるように余裕を持たせておきましょう。

予算を削る場合は、価格だけを基準にせず、「後から追加しにくいもの」と「後からでも交換できるもの」に分けて優先順位を決めることが重要です。

まとめ

今回のアンケートでは、リフォーム経験者377人のうち75.9%が「大きな後悔」または「多少の後悔」があると回答しました。

一方で、リフォーム全体に満足している人は66.3%に上ります。満足している250人に限っても64.8%に後悔があり、全体としては快適になっていても、細かな部分にやり直したい点が残っている人が多いことが分かりました。

後悔した場所として最も多く挙げられたのは「キッチン」です。後悔の理由では、費用に加えて、完成後の見た目、色や素材、コンセント、掃除のしやすさなどが上位に入りました。

リフォーム後の後悔を減らすには、デザインや設備の新しさだけでなく、実際の生活動線や家電の配置、掃除やメンテナンスのしやすさまで具体的に検討する必要があります。

複数の業者から提案と見積もりを受け、完成後の暮らしをイメージしながら比較することが、納得できるリフォームにつながります。

調査概要

調査名:リフォーム後の後悔に関するアンケート

調査対象:住宅リフォームの経験がある人

有効回答数:377人

調査期間:2026年8月26日2026年8月31日

調査方法:インターネット調査

調査主体:アンドリフォーム運営事務局

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR TIMES
  • 分類:アンケート
  • 関連組織:株式会社ベルテクノ / アンドリフォーム