慶応義塾大学 田中茂範名誉教授と株式会社AGRIKO(本社:東京都渋谷区、代表取締役:小林涼子)は、双方の協働により、中高生の“生きる力”を育む探究学習プログラム「グリーンインフラプロジェクト」を開発しました。学校近隣の身近な地域・自然環境を舞台に、自然と人間がお互いに助け合い豊かになるための思考を学ぶ本プログラム。その第一弾として、東海大学菅生高等学校及び中等部にて2026年4月よりカリキュラムの実践を開始しています。

探究学習とは? 中高生が探究学習を通じて“生きる力”を育む意義

主要指標 — KEY FIGURES

2026年4月
2026年4月よりカリキュラムの実践を開始しています
9月
9月以降「農業」「地域活性化」分野も順次開始していきます

探究学習とは、自ら立てた「答えのない問い」に向き合い、自分なりの解決策を探究する学習活動です。不確実性の高いVUCAの時代には、決められた正解はありません。自ら状況を見極め、思考し、目まぐるしく変わる状況に応じて柔軟に適用していくことが求められます。最近ではAIの台頭も著しく、社会の変化スピードが一段と速くなっており、今後より一層予測不能な未来が私たちを待ち構えていると言えるでしょう。

そのような社会環境の中で、子どもたちには自分で考え、判断し、行動する力が求められます。何が起こるか分からない社会で、自ら問いを見つけ、自分なりに意味ある答えを探り、“生きる力”を育んでいくーーその一助となるのが探究学習です。

本プログラムの共同開発者である慶應義塾大学 田中名誉教授は、探究学習の理論と実践を深めてきた専門家であり、「4つの次元で考える思考モデル(QDT:Quatro Dynamic Thinking)」を提唱しています。グリーンインフラプロジェクトも、その4つの次元(以下)に基づきプログラムを構成しています。

深く考える(Diving)

広く考える(Expanding)

つながりを考える(Networking)

変化を考える(Flowing)

各プログラムはインプットだけでなく、実践やフィールドワーク、ディスカッション等で構成され、生徒自らが頭と身体を使って自然と人間活動、そして自分自身とのつながりを体感できる内容となっています。

東海大学菅生高等学校及び中等部では学校近隣の里山環境を活用し、2026年4月から「生物多様性」分野の授業を開始しており、9月以降「農業」「地域活性化」分野も順次開始していきます(株式会社AGRIKOは「農業」分野のカリキュラム開発・授業運営を担当)。

グリーンインフラプロジェクトで学ぶのは、「複合的視点を持った社会課題解決」

本プログラムは、自然環境が持つ多様な機能を活用し、持続可能で魅力的な地域づくりを進める国土交通省の「グリーンインフラ」の概念を取り入れた学習プログラムです。複雑化した現代社会では、単体で解決できる社会課題はほとんどありません。様々な要素が複合的に関連し問題の連鎖が生まれています。そのような現状を踏まえ、従来分断して捉えがちな「生物多様性」「農業」「地域活性化」の3分野を連携して構成し、それらを複合的に捉えることで、複雑性の高い現代における問いの立て方、そして課題解決の視点を学ぶことができる点が特徴です。

各カテゴリで実施するカリキュラムのイメージは、以下の通りです。

生物多様性

校内で身近な生き物を探し、観察してみよう。自然環境によって住まう生物にどんな違いがあるだろう?

生物と「食物連鎖」について考えてみよう。人間活動が生き物に与える影響って?

外来種や絶滅危惧種との共存を考えてみよう。

これまでの観察を踏まえ「生物多様性マップ」を作ろう。

学校周辺環境を生かした学び

農業

農業ってなんだろう?都市の農業と地方の農業の違いって?

夕飯のメニューを「農産物」として捉えてみると何が見える?

学校でコンポストを作り、微生物の活動を観察してみよう。

地元の農家さんにインタビューをしてみよう。地産地消とは?

土耕・水耕それぞれの栽培地で野菜を育ててみよう。どんな違いがある?

これまでの学びを踏まえて、自分なりの就農計画を立ててみよう(もし農業で起業するなら?生産物と収益性、持続可能な農業の形とは?)

都市型・循環型農業システムに学ぶ「食の未来」

地域活性化

近隣地域を知り、その課題を考えてみよう。

地域の「今」と「昔」を知り、地域の「宝」を見つけよう。

近隣地域の地域経済はどうなっているだろう?

地域には若者はいる?若者が減る理由を考えてみよう。

地域で実践できるSDGsの取り組みを考えてみよう。

これまでの学びを踏まえ、地域の未来シナリオを作成しよう。

※各年の最後には、3カテゴリの探究学習を実施した上でのまとめとしてのプレゼンテーションを実施します。

地域・周辺の自然環境を問わず、それぞれの場所でアレンジ可能なプログラム

本プログラムは、学校の周辺地域・近隣環境を舞台に人間活動と自然との共存を考えるプログラムです。第一弾となる東海大学菅生高等学校及び中等部では、学校近隣の里山環境を土台にカリキュラムを実施しましたが、実施校周辺の地域・自然環境を問わず、導入・アレンジが可能です。ご興味のある方は、一度ご相談ください(学校に向けて提供することを想定していますが、実施主体は問いません。お気軽にご連絡ください)

グリーンインフラプロジェクトに関するお問合せ先:株式会社AGRIKO 担当:大沼 onuma@agriko.net

田中茂範 慶應義塾大学名誉教授 プロフィール

慶應義塾大学名誉教授、PEN言語教育サービス代表。コロンビア大学大学院博士課程修了(教育学博士)。専門は言語論、意味論、教育論。30年以上にわたるプロジェクト型学習の経験を基盤に、複数の中学校・高等学校において探究活動の教育アドバイザーを務めるとともに、自らも生徒への授業を担当。学校ごとの特性に応じたオーダーメイドのカリキュラム開発と、独自教材の開発も行っています。また、JICAにて長年研修アドバイザーを務めた経験から、SDGs、OECDおよびUNESCOの教育動向にも精通しています。

東海大学菅生高等学校及び中等部について

東海大学菅生高等学校中等部の校舎 “学びの城” は、東京奥多摩の豊かな自然に囲まれた里山にあります。

学校のすぐ傍では野生の蛍が舞い、野鳥や昆虫の観察ができ、目の前の清流では川魚や沢蟹に触れることで生物多様性や循環型農業をテーマとし、自然と一体となった環境教育を探究学習の柱として取り組んでいます。

盛んなクラブ活動を通して身体や非認知能力も鍛える一方、海外の大学生と里山で直接体験交流し、オンラインで世界中とつながるなどの国際理解教育にも力を入れています。さらに小3から中3まで全員がAIと共生できるICT環境を整え、まさにVUCA時代を生き抜ける力を醸成しています。

株式会社AGRIKOについて

株式会社AGRIKOは、アクアポニックスをはじめとした農業を軸に、社会課題の解決に挑戦するソーシャルテック・カンパニーです。年齢、性別、国籍、障がいの有無に関わらず、誰もが今日と変わらずおいしいものを食べ、楽しくやりがいを持って働くことができる未来を目指しています。

現在、展開している主な事業内容は以下の通りです。

【事業内容】

アグリテック・グリーンインフラ事業

・アクアポニックスを活用した農園の設計・設置・施工 ・企業・自治体・行政向け都市農村交流パッケージ「Foodjoy」の導入支援

ソーシャリティ&ウェルビーイング事業 ・企業の障がい者雇用を活用した事業構想・伴走型運営支援

・アートのサブスクリプションサービスを用いた法人向け空間コーディネート ・アグリヒーリングを活用したストレス・免疫の測定・改善(順天堂大学 緩和医療研究室 千葉先生との共創)

教育・体験コンテンツ事業 ・農と食を切り口にした体験コンテンツの企画・開発・運営 ・農を活用した未就学児~高校生対象教育カリキュラムの企画・開発・運営(慶應義塾大学 名誉教授 田中先生/東海大学菅生高等学校との共創)

地域共創・事業開発コンサルティング事業 ・農と食が循環するまちづくりのコンサルティング ・特産物等のプロダクト企画・制作、パッケージデザイン ・企業・大学などとの連携による事業共創研究

公式サイト:https://www.agriko.net/

<プレス関係者お問合せ>

株式会社AGRIKO PR事務局  担当:大沼 onuma@agriko.net

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR TIMES
  • 分類:press_release
  • 関連組織:PEN言語教育サービス / JICA