SEO対策支援で4,300社を誇るランクエスト(https://rank-quest.jp/column/column/how-to-seo/ )は、住宅業界のクライアントサイトを対象に、2026年6月の検索順位ごとのクリック率(CTR)を計測しました。あわせて、比較対象としてSEO業界の順位別CTRも確認し、業界ごとの傾向差を整理しています。
今回の調査では、住宅業界のCTRは1位が19.5%、2位が8.5%、3位が8.0%となりました。1位と2位には11.0ポイントの差がある一方、2位と3位の差は0.5ポイントにとどまっています。また、SEO業界との比較では、住宅業界の1位・2位は下回ったものの、3位から10位ではすべて上回る結果となりました。
1. 住宅業界の検索順位別CTRを分析
1-1.1位のCTRは19.5%、2位と3位は0.5ポイント差
住宅業界の検索順位別CTRを見ると、1位の19.5%が最も高く、2位は8.5%、3位は8.0%でした。
順位別のクリック数、表示回数、CTRは以下のとおりです。
1位と2位のCTR差は11.0ポイントです。今回の集計では、1位に表示された場合のCTRが、2位以下と比べて明確に高い結果となりました。
一方、2位の8.5%と3位の8.0%との差は0.5ポイントです。今回のデータに限れば、2位と3位は比較的近い水準にあります。
その後、3位から4位では8.0%から3.9%へ4.1ポイント低下しています。対して、4位の3.9%と5位の3.8%との差は0.1ポイントです。5位から6位では1.8ポイント低下し、6位以降は2.0%から0.8%まで段階的に下がっています。
この結果から、住宅業界のCTRは、順位が1つ下がるたびに一定の幅で低下するわけではないことがわかります。今回の分布では、「1位」「2〜3位」「4〜5位」「6位以下」でCTRの水準に違いが見られました。
SEOの目標値を設定する際は、すべての順位に一律の改善率を置くのではなく、こうした順位帯ごとの違いを踏まえて評価する必要があります。
1-2.クリック数が最も多かったのは2位。CTRと流入規模は分けて見る必要がある
CTRが最も高かったのは1位ですが、クリック数が最も多かったのは2位の4,104件でした。次いで、3位が3,266件、4位が1,151件となっています。1位のクリック数は604件でした。
この違いは、順位ごとの表示回数に大きな差があるためです。1位の表示回数は3,104回であるのに対し、2位は48,276回、3位は40,997回でした。
つまり、CTRが高くても表示回数が少なければ、クリック数は必ずしも多くなりません。反対に、CTRが1位より低い順位でも、表示回数が多ければ自然検索流入への寄与は大きくなります。
1位から3位までのクリック数を合計すると7,974件で、全体の11,344件に対して70.3%を占めました。上位3位が主要な流入源となっている一方、4位から10位でも合計3,370件、全体の29.7%のクリックが発生しています。
そのため、主要キーワードで1位を目指すことに加え、すでに2位から10位に表示され、一定の表示回数を獲得しているページを改善対象として確認することも重要です。
なお、1位の表示回数は2位や3位と比べて少ないため、19.5%というCTRを住宅業界全体の固定的な基準として扱うことには注意が必要です。順位別CTRだけでなく、各順位の表示回数や対象となる検索クエリの構成もあわせて確認する必要があります。
2. SEO業界との比較では、3〜10位のCTRが上回る
住宅業界とSEO業界の順位別CTRを比較すると、1位・2位では住宅業界が下回り、3位から10位では住宅業界が上回りました。
住宅業界の1位CTRは19.5%で、SEO業界の32.1%を12.6ポイント下回りました。2位では、住宅業界が8.5%、SEO業界が22.2%となり、差は13.7ポイントです。今回の比較で最も大きなマイナス差となりました。
一方、3位では住宅業界が8.0%、SEO業界が2.5%となり、住宅業界が5.5ポイント上回っています。これは、今回確認されたプラス差の中で最も大きい数値です。
4位以下も、住宅業界のCTRがSEO業界を継続して上回りました。4位では2.8ポイント、5位では2.9ポイント、6位では1.4ポイント高くなっています。7位から10位でも、0.6〜0.9ポイントのプラス差が確認されました。
今回のデータからは、住宅業界の順位別CTR曲線が、SEO業界よりも1位・2位で低く、3位以下で相対的に高い形になっていることがわかります。住宅業界では、3位以下に表示されているページにも、比較対象より高いCTRが残っている点が特徴です。
ただし、この結果だけで、住宅業界の検索ユーザーがどのような理由で各ページをクリックしたのかまでは判断できません。検索クエリの内容、指名検索の割合、デバイス、検索結果画面の構成など、複数の要因が影響している可能性があります。
したがって、「住宅業界では必ず複数ページが比較される」といった断定は避ける必要があります。今回の数値は、クリック行動の理由を示すものではなく、順位ごとに発生したクリック率の分布を表すデータとして捉えることが適切です。
3.まとめ・考察
今回の調査では、住宅業界の検索順位別CTRは、1位が19.5%、2位が8.5%、3位が8.0%となりました。
1位と2位の差は11.0ポイントあり、今回の集計では1位のCTRが明確に高い結果です。一方、2位と3位の差は0.5ポイント、4位と5位の差は0.1ポイントにとどまりました。順位ごとのCTRは均等に低下するのではなく、順位帯によって異なる動きを見せています。
SEO業界との比較では、住宅業界の1位が12.6ポイント、2位が13.7ポイント下回りました。その一方で、3位から10位では住宅業界がすべて上回り、特に3位は5.5ポイント高い結果となっています。
また、CTRが最も高かったのは1位でしたが、クリック数が最も多かったのは、表示回数の大きい2位でした。このことからも、SEO成果を判断する際は、検索順位やCTRだけを個別に見るのではなく、表示回数とクリック数を含めて評価する必要があります。
SEO担当者やWeb担当者が今回のデータを活用する場合、まず主要キーワードで上位を目指しつつ、すでに表示回数を獲得している2〜10位のページも改善候補として確認するとよいでしょう。
特に、表示回数が多いにもかかわらず、同じ順位帯のほかのページよりCTRが低い場合は、検索結果上のタイトルや説明文、検索クエリとページ内容の整合性を点検する余地があります。順位を上げる施策と、現在の順位でクリックされる確率を高める施策を分けて管理することが重要です。
なお、本調査は順位別の集計データであり、CTR差が生じた理由や、順位変動による因果関係を示すものではありません。
今後のSEO施策では、今回の業界データを参考にしながら、自社の検索クエリ、ページ、
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