彼らは、なぜ「境界」を越えるのか? 異常はいま、日常になった。

近年、北海道・東北地方を中心にヒグマ・ツキノワグマによる人身被害が急増し、社会的関心が高まっています。かつて山奥の存在とされた熊は、いまや市街地や住宅地に姿を現し、全国ニュースをにぎわすまでになりました。こうした「熊害(ゆうがい)」は、単なる野生動物の異常行動ではなく、人間社会の構造変化や環境の破綻を映し出す問題です。

主要指標 — KEY FIGURES

232ページ
新書判 232ページ

NHK出版新書『熊害 獣医師ハンターが見たリアル』(2026年9月10日発売)では、札幌在住の獣医師×ハンターの石名坂 豪氏が、自身のリアルな経験と科学的知見を交差させ、ヒグマの生態、環境変化、人間社会の要因を多角的に分析。恐怖や感情論に流されず、冷静な分析と現場からの声を組み合わせることで、北海道のみならず日本社会全体に突きつけられた喫緊の課題を描き出します。

「スイッチが入った」ヒグマを放置すると地域住民の安全が脅かされるため、このようなヒグマは可能な限り速やかに捕殺する以外に現実的な選択肢がない。(略)スイッチが入ったヒグマを殺さずに追い払いだけで済ませる、あるいは生け捕りにして動物園に運んで引き取ってもらうなどは、悪手かつ非現実的である。

(本書「第1章」より)

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彼らは、なぜ「境界」を越えるのか? 獣医師ハンターが熊害(ゆうがい)のリアルに迫る

https://mag.nhk-book.co.jp/article/96548

目次

序章 なぜ「熊害」が社会問題となったのか

第1章 ヒグマはなぜ山を下りるのか 第2章 境界線はなぜ失われるのか 第3章 ヒグマ事件史――過去から現在へ 第4章 ヒグマの生態と人との距離 第5章 追い払いと捕獲の実際

第6章 ヒグマとどう向き合うか

引用文献一覧

あとがき

著者

石名坂 豪(いしなざか・つよし)

1973年、東京都生まれ。獣医師・ハンター。鳥獣対策コンサルタント。日本大学農獣医学部獣医学科卒業、北海道大学大学院獣医学研究科博士課程修了。博士(獣医学)。知床半島を中心に、ヒグマやエゾシカなど大型哺乳類の生態調査、被害対策、捕獲実務に長年従事。知床財団職員等を経て、2023年に「野生動物被害対策クリニック北海道」を札幌に設立。現場経験と科学的知見を併せ持ち、野生動物と人間の共存を実践的に探究している。新聞等へのコメント、テレビ出演歴多数。分担執筆著書に『となりの野生ヒグマ』など。

商品情報

NHK出版新書766『熊害 獣医師ハンターが見たリアル』

石名坂 豪 著

2026年9月10日発売

ISBN:978-4-14-088766-0

定価1,078円(税込)新書判 232ページ

Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4140887664/

NHK出版ECサイト:https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000887662026.html

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