株式会社Proximo(本社:東京都千代田区、代表取締役:吉澤康平)は、株式会社日本経済新聞社が運営する日本経済新聞電子版のマーケットセクションにおけるUI/UXデザイン支援を実施しました。ボトムナビゲーション・株式ランキング・世界の市況の3コンテンツを対象に、モバイルユーザーの閲覧体験を改善した結果、モバイルユーザーのユニークブラウザ数(UB)が+29%向上。個人投資家をはじめとする多くの読者が市況情報をスマートフォンでより快適に利用できる環境を整備しました。

詳細ページ:https://www.proximo.co.jp/works/nikkei_market/

主要指標 — KEY FIGURES

23%
世界の市況の平均利用者数が23%増加
+29%
モバイルユーザーのユニークブラウザ数(UB)が+29%向上
+14%
有料ユーザーのユニークブラウザ数(UB):+14%

背景:PC前提の金融情報とスマートフォン時代のニーズの乖離

昨今のNISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)の普及にともない、個人投資家が急増しています。これを受け、株価や市況情報をスマートフォンで直感的に、かつリアルタイムで閲覧できる環境の重要性が高まっています。

一方で、大手メディアが長年運用してきた金融情報コンテンツの多くは、依然としてデスクトップPCでの閲覧を前提とした設計が主体であり、モバイル中心の現代ユーザーの行動と乖離が生じているという課題がありました。

日本経済新聞電子版のマーケットデータセクションも同様の課題を抱えており、「世界の市況」を含む主要コンテンツがスマートフォンに最適化されていない状態にありました。多岐にわたるコンテンツの中からユーザーが目的の情報を見つけ出したり、自身の現在位置を把握したりすることが困難になっていました。

こうした背景から、アクティブユーザー数が多いモバイル環境および、有料会員の利用が多いモバイルアプリ上での体験価値(UX)向上を目的に、日本経済新聞社よりUI/UXデザイン支援のご依頼をいただきました。

詳細:利用状況の分析から実装状態の調整まで、部門横断で進めた体験改善

Proximoは、定量分析と調査に基づく設計方針の策定から、プロトタイプを用いた徹底的なシミュレーション、さらには実際の実装データを通じた細部調整まで、一貫したUI/UXデザイン支援を提供しました。

1. GoogleAnalyticsとリサーチによる現状把握

GoogleAnalyticsで表示回数の多いページや回遊拠点を特定し、流入経路・遷移の動きを分析しました。あわせてリサーチも実施し、以下の3点を改善方針として策定しました。

・各情報の入り口となる「回遊拠点(エントランスページ)」の整備

・各ページからエントランスページへの流入経路の確保

・関連ページ同士をつなぐ回遊動線の構築

単一ページに留まらず、マーケットセクション全体を回遊しやすい情報設計を目指しました。

2. 共通ナビゲーションの再設計とプロトタイプによるシミュレーション

共通ナビゲーションには画面下部へ常時表示される「ボトムナビゲーション」を採用し、ユーザーがメニューを開かずに主要な回遊拠点へ移動できる設計としました。

FigmaでモバイルブラウザとApp内WebViewの2パターンのプロトタイプを作成し、メンバー全員が画面遷移や挙動をプロトタイプでシミュレーションしながら要件定義を進め、認識の齟齬を防ぎ、質の高いユーザー体験を追求しました。

3. 「世界の市況」リニューアルと「発見」を促すトリガー設計

リサーチの結果、スマートフォンの限られた画面領域では、詳細なチャート機能よりも「各指標の特徴 が直感的にわかる構成」が求められると定義し、関連ニュース・関連指標リンク・構成銘柄の騰落ランキング・関連投資信託リストを配置することで、ユーザーの深い理解と回遊を促進しました。

4. 実装データを用いたUIの最終調整

静的プロトタイプでは検証が難しい指標の種類・時刻・日付・ユーザー属性による表示の変化は、実装データを参照しながら最終調整しました。デザインデータはマスター管理構造を採用しており、複数ページにまたがる迅速な改修と一貫性の維持を両立させています。

主な成果(当社調べ:リリース前後比較)

今回の改善施策により、以下の成果を確認しています。

- 平均利用者数:+23%

- 有料ユーザーのユニークブラウザ数(UB):+14%

- モバイルユーザーの全体UB:+29%

コメント

日経電子版のマーケットデータはPC主体の作りが残っており、スマートフォンから見たときの使いにくさが課題でした。 「世界の市況」のリニューアルでは、膨大な情報をどう整理するか、チャートを小さな画面にどう収めるかなど論点が数多くありましたが、Proximo様にデザイン案を一つずつ形にして試していただき、その都度議論を重ねながら画面を作り上げていきました。機能調査や現行の課題整理を踏まえたご提案をいただけたことは、大変心強く感じました。 プロジェクトでは、定例会議への参加から、都度のデザインレビュー、開発チームとのやり取りまで、立ち上げからリリースまで並走していただきました。リリース後の継続的な改善にも引き続きお力添えいただいており、心より感謝しております。

日本経済新聞社 デジタル編成ユニット UIデザイナー 宮吉 哲平 様

詳細ページ:https://www.proximo.co.jp/works/nikkei_market/

今後の展望:プロダクトの体験品質が事業成長の鍵に

デジタルメディアにおいて、有料会員が購読を継続する判断基準は、記事の質だけでなく、日々の使い勝手や情報の探しやすさといった「利用体験の快適さ」に大きくシフトしています。今回の支援では、PC前提で設計されてきたコンテンツをモバイルに最適化することが、有料ユーザーの継続的な再訪問と深い情報探索の促進に直結することを、定量データで確認しました。

Proximoは今後も、金融、インフラなど、専門性が高く複雑な情報を扱う領域において、UXリサーチから実装伴走まで一貫したデザイン支援を提供してまいります。

会社概要

会社名:株式会社Proximo(プロキシモ)

設立:2019年1月

代表取締役:吉澤康平

所在地:東京都千代田区二番町9-3 THE BASE 麹町 W-202

事業内容:UI/UXデザイン支援・デザインコンサルティング・デザインシステム構築・社内向けデザイン研修

会社URL:https://www.proximo.co.jp/

FACT BOX ・ 要点整理

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