ブランディングスタジオRightDesignInc.は、5日間かけて現場のコミュニケーションに深く入り込みながらデザインによる事業課題の解決を行う新たなプログラム「RightCamp」を始動します。生成AIの爆発的普及により、もはや専門的な訓練を受けたデザイナーでなくともWebサイトやアプリケーション、VI(Visual Identity)をデザインすることが可能になりつつあります。従来は外部のデザイナーやデザイン会社に発注していたクリエイティブ制作の内製化が進む傾向もあり、「デザイナーの仕事は終わる」という言説も少なくありません。しかし、事業の現場で求められているデザインの役割は、表層的なビジュアル制作にとどまるものではありません。ブランドの一貫性や顧客体験の設計、複雑な意思決定の可視化、組織内コミュニケーションの整理——デザインを必要とするシーンは、むしろ増えています。問題は「デザインが必要かどうか」ではなく、「デザインの力を事業にどう組み込むか」にあるとRightDesignInc.は考えています。AIの普及によって、クライアント企業とデザイン会社の関係性は変化を求められています。AIで誰でも「つくれる」時代になった今、本当に希少なのは「無数の選択肢から何を残し、何を削るか」を判断する力です。これはブランド、文脈、事業の現状を深く理解した上ではじめて発揮されるもので、外注的な距離感ではどうしても精度が落ちてしまうものでもあります。だからこそ現場に身を置き、対話のなかでこの判断力を発揮することが必要だとRightDesignInc.は考えています。AIがすぐに平均値のアウトプットを出せるからこそ、差別化には確立されたテイストをもった「目」が重要です。これまで制作会社とクライアントの関係は、要件定義→提案→納品という一方向の構造に最適化されてきました。要件定義よりも先にクライアントがクリエイティブを制作できてしまう生成AI以降の時代において、こうしたモデルは破綻しつつあります。今年3月に、AnthropicでClaudeのデザイン・リードを務めるジェニー・ウェン氏が「The design process is dead」「Don't trust the design process」と主張したことも大きな話題となりました。世界的に見ても、いままさにデザインの役割やプロセスが見直されている状況にあると言えます。こうした変化は、デザイン領域に限ったものではありません。ソフトウェア開発の領域でも、エンジニアが顧客企業の現場に深く入り込み、業務に伴走しながら開発を進める「Forward Deployed Engineer(FDE)」と呼ばれる職種が注目されたように、企業と企業の境界線が溶け合うような働き方は今後ますます増えていくのかもしれません。デザイナーがクライアントのオフィスに身を置き、現場の声を聞き、対話を重ねながら解決策を組み立てる——「外注先」ではなく、事業に溶け込むパートナーとしてデザインが機能する状態をRightDesignInc.は目指しています。RightCampは、受発注ベースでも完全な常駐型でもない、第三の関係性をつくるためにRightCampを始動します。「RightCamp」は、RightDesignInc.のメンバーがクライアント企業に5日間集中で滞在する新たな形態のプログラムです。定型の納品物を用意するのではなく、現場で見えた課題に応じて成果物の形を柔軟に設計。既存プロダクト/サービスのデザイン改善、新規事業の立ち上げ支援、ブランディングの再構築など、対応領域は事業課題に合わせてカスタマイズ。その場で手を動かすデザイン作業と、課題を深掘りするディスカッションを並行して実施。5日間という短期集中設計により、双方の負荷を抑えつつ、密度の高い協働を実現。もちろん企業によって課題は異なるため、各施策のスコープは事前のヒアリングによって策定します。目先の「成果物」「納品物」にとらわれず、現場のモヤモヤした課題をデザインの力でクリアにすることがRightCampのアウトカムです。RightDesignInc.では、今後RightCampを積極的に展開していく予定です。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR TIMES
  • 分類:Service Launch
  • 関連組織:RightDesignInc. / Anthropic
  • 原文内の日付:March