株式会社スリーシェイク(本社:東京都中央区、代表取締役社長:吉田 拓真、以下スリーシェイク)は 2026年7月11日(土)、12日(日)に中野セントラルパーク カンファレンスで開催される「関数型まつり」に当社エンジニア2名が登壇することをお知らせします。

関数型まつり 公式サイト:https://2026.fp-matsuri.org/

関数型まつり について

昨年の「関数型まつり」では、参加者総数494名、登壇者48名による多様なセッションを実施し、言語コミュニティの垣根を越えた交流と学びが生まれました。 好評をいただき、今年も「関数型まつり2026」を開催します!

関数型プログラミングはメジャーな言語・フレームワークに取り入れられ、広く実践されるようになりました。 そしてその手法自体も進化し続けています。 その一方で「難しい・とっつきにくい」という声もあり、十分に普及しているとまではいえないかもしれません。

私たちは様々な背景の方々が関数型プログラミングを通じて新しい知見を得て、交流ができるような場を提供することを目指しています。 普段から関数型言語を活用している方や関数型プログラミングに興味がある方はもちろん、最先端のソフトウェア開発技術に興味がある方もぜひご参加ください!

引用)関数型まつり 公式サイト:https://2026.fp-matsuri.org/

関数型まつり 開催概要

・開催日時:

2026年7月11日(土)11:00〜18:30(開場 10:30、懇親会 19:00〜)

2026年7月12日(日)10:00〜18:30(開場 09:30)

・会場:東京都中野区中野4丁目10番2号 中野セントラルパークサウス

・参加費:以下からの事前申し込みが必要です。

https://fp-matsuri.doorkeeper.jp/events/196475

登壇者情報

株式会社スリーシェイク Sreake事業部 @nwiizo

インフラエンジニアとしてホスティングサービスの開発・運用に携わり、オンコール対応で深夜に何度も叩き起こされた経験から、運用のあり方を本気で考えるようになる。現在は株式会社スリーシェイクにてソフトウェアエンジニアとして在籍。『コンテナセキュリティ』『Kubernetesで実践するPlatform Engineering』『アーキテクチャモダナイゼーション』の技術書翻訳を手がけるたび、わかることが1つ増えるのと引き換えに、わからないことが3つ増えていく。インターネット上では nwiizo を名乗り、ブログ「じゃあ、おうちで学べる」を運営している。

<登壇日時>

7月11日(土)14:00 - 14:50

<タイトル> 型は壁、Rustでもバグを直すな、表現できなくせよ

https://fortee.jp/2026fp-matsuri/proposal/48dabf60-2bcf-47f7-ada0-af638ee6af52

<セッション概要>

「関数型言語でなくても、型でバグを存在できなくできる。」

多くのシステムには is_paid = true なのに payment_id が null、status = "verified" なのに verified_at が存在しない、といったデータが潜んでいます。これらはロジックのバグではなく、「なり得ないはずの状態」を型が表現できてしまっていることが根本原因です。本セッションが示す答えは「型は壁だ」という一言に尽きます。

実装言語にはRustを使います。Rustは関数型言語ではありませんが、代数的データ型(struct / enum)、イミュータビリティ、パターンマッチ、所有権といった道具を備えています。Rust未経験の方向けに、登場する言語仕様もその都度解説します。扱うパターンは以下の通りです。

状態ごとに型を分ける: UnvalidatedOrder と ValidatedOrder を別の型にし、「検証前の注文を価格計算に使う」コードをコンパイル時に弾く

newtypeパターン: CustomerId と OrderId の取り違えをコンパイラが検出する

Smart Constructor: 制約をコメントではなく型に埋め込む

Make Illegal States Unrepresentable: フラグとOptionの組み合わせ爆発を代数的データ型で根本から解決する

また、AIコーディングエージェントが日常化した現在、自然言語のコメントや指示は読み飛ばされることがありますが、型で定義された制約はコンパイルが通らないため物理的に破れません。型は「お願い」ではなく「壁」です。

株式会社スリーシェイク Sreake事業部 芳賀雅樹@silasolla

Web アプリケーションの開発・運用を経て、現職では開発プロセスのモダナイゼーション支援に従事。クラウドネイティブ技術や生成 AI、DevOps などの導入を幅広く推進している。近年は C# や TypeScript を用いた開発に携わる一方、好きな言語は Standard ML で、ブラックボックスになりがちな技術領域や、その背景にある理論計算機科学・数理論理学にも関心を持つ。今回の関数型まつりではコアスタッフとして運営に携わるとともに、登壇者としても参加する。

<登壇日時>

7月12日(日)11:30 - 12:20 <タイトル> 2026 年に読む “The Definition of Standard ML” 〜 現代の堅牢なソフトウェア設計の源流として https://fortee.jp/2026fp-matsuri/proposal/5fe03d91-00cc-476f-bfc3-073c6f44aa91

<セッション概要>

型付き言語が普及した現在も、不変条件やモジュール境界が実装に依存してしまう課題は尽きません。今こそ、その源流に立ち返る時です。

30 年ほど前に書かれた "The Definition of Standard ML (Revised)" は、プログラミング言語の仕様を自然言語の散文ではなく、形式的な推論規則で定義した稀有な文献です。

今回の発表では、この形式的な仕様の定義を単なる学術的な読み物ではなく、モジュール境界の設計や依存関係の解決といった、現代のエンジニアが日々直面する課題に対する実践的なヒントとして読み解きます。

具体的には、現代にも通じる 4 つのトピックに触れます。

静的意味論 (精緻化) / 動的意味論 (評価) の分離と、型情報に依存しない動的意味論

不透明シグネチャによる生成的な型の抽象化と、仕様レベルで規定された型の非互換性

可変参照がある場合に型の健全性を守る生成的なファンクタと、型の依存解決を静的に完結するモジュール構成

多相性と可変参照の共存における値制約の設計や、理論と実用のトレードオフ

難解な数式の羅列は避けて、TypeScript や Rust などのコードとの対比や図解を交えながら、意図を直感

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR TIMES
  • 分類:イベント
  • 製品・サービス:関数型まつり