SC02C by Konstantin Chaykin コンスタンチン・チャイキン

独立時計師コンスタンチン・チャイキンが率いる「Konstantin Chaykin Manufacture」は、宇宙飛行士のために開発した機械式クロノグラフ「SC02C」を発表しました。

主要指標 — KEY FIGURES

4,800A/m
最大4,800A/mの磁場
10気圧
防水性能は10気圧
1×10⁻⁶気圧
1×10⁻⁶気圧という高真空環境
45時間
パワーリザーブ約45時間

SC02Cは、実際の宇宙飛行および宇宙船外活動でテストを重ねてきた研究開発プロジェクトから生まれたモデルです。

これまでコンスタンチン・チャイキンの時計は、合計4回の宇宙船外活動に参加。そこで得られた実証データをもとに改良を重ねてきました。

今回、その研究成果を反映したSC02Cが、日常着用にも適した44mmのステンレススチールケースを採用し、世界限定28本で初めて民間向けに発売されます。

時計を、宇宙へ。

SC02C by Konstantin Chaykin コンスタンチン・チャイキン

コンスタンチン・チャイキン・マニュファクチュールとロスコスモスとの協力は、宇宙船外活動で使用できる機械式クロノグラフの開発から始まりました。

2018年以降、このプロジェクトは継続的な研究プログラムとして進められ、新しいモデルが完成するたびに実際の宇宙環境でテストされています。

2021年4月には、「Space Conqueror」の2本のプロトタイプが宇宙ステーションへ運ばれました。

そのうち1本はステーション内部で、もう1本は宇宙飛行士オレッグ・ノヴィツキーとともに、2021年6月2日および9月9日の船外活動で使用されました。

地球帰還後にはその試験結果が分析され、より高い信頼性を得るために風防の固定構造などが改良されています。

4度目の船外活動は、2026年5月

2022年8月17日には、改良型クロノグラフが宇宙飛行士オレッグ・アルテミエフによって再びISSの船外で使用されました。

さらに2026年5月27日には、セルゲイ・クド=スヴェルチコフとセルゲイ・ミカエフが、新世代クロノグラフを「Orlan-MKS」宇宙服に装着。

6時間6分におよぶ宇宙船外活動を実施しました。

これにより、コンスタンチン・チャイキンの時計は数年間にわたり、合計4回の宇宙船外活動を経験したことになります。

次の実証フィールドは「地球」

SC02C by Konstantin Chaykin コンスタンチン・チャイキン

SC02Cは、単なる宇宙時計の記念モデルではありません。

今回発売される28本のオーナーは、実際に日常生活やさまざまな環境で時計を使用し、その性能についてフィードバックを提供することで、研究プロジェクトそのものに参加します。

地上で新たに収集されるデータは、宇宙空間で得られた結果を補完し、今後の特殊用途時計や次世代モデルの開発へ活用されます。

つまりSC02Cは、宇宙での実証を終えて完成した時計ではなく、宇宙と地上をつなぎながら進化を続ける研究プロジェクトの一部でもあります。

宇宙飛行士とともに設計した高い視認性

SC02C by Konstantin Chaykin コンスタンチン・チャイキン

SC02Cは一見するとクラシカルなクロノグラフですが、そのデザインはすべてプロフェッショナル用途から導き出されています。

開発には、実際に宇宙ステーション内外で長時間の作業を行う宇宙飛行士たちの意見も反映されました。

ディープブラックの文字盤には3つのカウンターと大型インデックスを配置し、視認性の高い大型針を採用。

時針先端の赤いデザインは「Mars Conqueror Mk3」の意匠を継承すると同時に、回転ベゼルの12時間スケールを使用する際の視認性向上にも役立ちます。

針、インデックス、ベゼルには夜光塗料が施され、サファイアクリスタルには反射防止コーティングが採用されています。

真空、磁場、振動、衝撃。極限環境を想定したケース設計

SC02C by Konstantin Chaykin コンスタンチン・チャイキン

SC02Cには、最大4,800A/mの磁場からムーブメントを保護する耐磁構造を採用。

サファイアクリスタルは、圧力変化や強い負荷によって外側へ押し出されることを防ぐため、逆「ダブテール」構造によって固定されています。

防水性能は10気圧。

さらにケースは、1×10⁻⁶気圧という高真空環境でも使用できるよう設計されています。

宇宙ステーションへ送られる前には、遠心分離機による負荷試験、振動試験、極端な高温・低温環境での試験、衝撃試験などを実施。

各個体についても、5姿勢での精度、パワーリザーブ、防水性能、外部環境への耐性など、多段階の品質検査が行われます。

宇宙服の上から装着できるロングストラップも付属

宇宙服の上から時計を装着するためのロングストラップを装着した宇宙飛行士

ストラップの固定ピンには、意図せず緩むことを防ぐための追加ロック用ネジ山を採用。

セットには通常の腕への着用を想定した標準ストラップに加え、宇宙服の上から時計を装着するためのロングストラップも付属します。

SC02Cが本来、宇宙空間で使用するプロフェッショナルツールとして誕生したことを象徴する仕様です。

伝説的ムーブメント「Poljot 3133」を大幅に改良

手巻きキャリバー「K.20-5」手巻きキャリバー「K.20-5」

SC02Cには、コンスタンチン・チャイキンの完全自社製ムーブメントではなく、「Poljot 3133」をベースにした手巻きキャリバー「K.20-5」が採用されています。

その理由は明確です。

宇宙へ送る時計に最も必要なのは、実証された信頼性だからです。

コンスタンチン・チャイキンは長年にわたり使用実績のある3133を選択し、そこへマニュファクチュールが製造した60個の部品を追加。

12時間積算計、ハック機能、振動や過負荷の影響を抑える特殊なテンプ調整機構、ムーブメントを保護するダンピングリングなど、大幅な改良を施しました。

1965年、人類初の宇宙船外活動へつながる系譜

Poljot 3133の採用には、性能だけでなく歴史的な意味もあります。

1965年、人類史上初の宇宙船外活動を行った宇宙飛行士アレクセイ・レオーノフは、第一モスクワ時計工場製の「Strela」を着用していました。

Strelaに搭載されていたのはキャリバー3017。

その後継として1970年代に登場したのが3133系キャリバーです。

SC02Cは、現代の宇宙開発技術だけでなく、1960年代から続く機械式クロノグラフと宇宙開発の歴史にもつながっています。

コンスタンチン・チャイキンが描く「宇宙時計」の未来

Lunokhod

Mars Conqueror Mk1

Mars Conqueror Mk3

Martian Tourbillon

コンスタンチン・チャイキンの宇宙時計開発は、2011年に発表された「Lunokhod」から始まりました。

その後、2017年には将来の火星探査を想定した時計の研究へと発展。

「Mars Conqueror Mk1」「Mars Conqueror Mk3」、火星用永久カレンダー、「Martian Tourbillon」、さらに270個の部品で構成される地球と火星の距離表示モジュールなど、数多くの独自機構を開発しています。

その研究はすでに、機械式時計が地球軌道だけでなく、将来ほかの惑星で使用されることまで見据えています。

SC02C 商品概要

SC02C by Konstantin Chaykin コンスタンチン・チャイキン

SC02C by Konstantin Chaykin コンスタンチン・チャイキン

SC02C by Konstantin Chaykin コンスタンチン・チャイキン

SC02C by Konstantin Chaykin コンスタンチン・チャイキン

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モデル名:SC02C

限定本数: 世界限定28本

ムーブメント: 手巻きキャリバー K.20-5 Poljot 3133をベースに改良 マニュファクチュール製60部品を追加 21,600振動/時 25石 パワーリザーブ約45時間 日差 −15~+15秒

機能: 時・分・スモールセコンド センタークロノグラフ秒針 30分積算計 12時間積算計 回転ベゼルによる経過時間計測

ケース: ステンレススチール 直径44mm 厚さ14.5mm 耐磁性能 最大4,800A/m 10気圧防水 1×10⁻⁶気圧までの高真空環境を想定した設計

ダイヤル: ディープブラック 3カウンター アプライドインデックス 夜光塗料付き針・インデックス

ベゼル: 逆回転防止回転ベゼル 12時間スケール 直径45.1mm

風防: サファイアクリスタル 反射防止コーティング 逆ダブテール固定構造

ストラップ: ブラックファブリックストラップ2本 通常着用用+宇宙服装着用ロングストラップ

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR TIMES
  • 分類:新製品発表
  • 関連組織:Konstantin Chaykin / Konstantin Chaykin Manufacture / ロスコスモス