株式会社ベネッセコーポレーション(本社:岡山県岡山市、代表取締役社長:岩瀬大輔)が提供する通信教育講座「進研ゼミ 小学講座」は、小学3~6年生の親子696組を対象に、ご家庭でのコミュニケーションに関する調査を実施しました。
子どもの学習意欲を支えるうえで、よいところを見つけてほめることは重要です。しかし、日々の生活では、できていないところに目が向き、注意や小言が先に出てしまうこともあります。今回の調査から、子どもは単に「すごいね」とほめられるだけでなく、自分の努力や成長を具体的に見てもらいたいと感じていることがわかりました。一方、保護者は「ほめる前に、できていない点が目につく」「ほめる言葉が同じになる」「頑張っている姿を見る時間がない」といった難しさを抱えています。
調査結果から、家庭でほめる際の難しさを「目線」「言葉」「時間」の3つに整理しました。「ほめ方の壁」の実態と、子どもの学習意欲や「またやってみよう」という気持ちを引き出す声かけについて考えます。
【主な調査結果:小学生家庭における3つの「ほめ方の壁」】
①「目線の壁」:保護者の71.7%が「ほめる前に、できていない点が目につく」
②「言葉の壁」:保護者の68.2%が「『すごいね』『がんばったね』など、同じ言葉ばかりになる」
③「時間の壁」:保護者の82.6%が「子どもが頑張っている場面を、直接見られないことがある」
ほめ方の壁①:「目線の壁」 ほめたいのに、できていない点が先に目につく
保護者の97.7%が「子どもの成長を言葉で伝えたい」一方、71.7%が「ほめる前に、できていない点が目につく」
主要指標 — KEY FIGURES
「お子さまのよいところや成長を、できるだけ言葉にして伝えたいと思いますか」と聞いたところ、「とてもそう思う」が72.6%、「まあそう思う」が25.1%となり、合わせて97.7%にのぼりました。また、「結果だけでなく、努力したことも伝えたい」についても、「とてもそう思う」「まあそう思う」を合わせて98.6%となり、多くの保護者が結果だけではなく、努力や過程を認めたいと考えていることがわかりました。
一方、実際の声かけでは、71.7%が「ほめる前に、できていない点が目につく」、61.4%が「ほめようと思っていても、注意や小言から入ってしまう」と回答しています。「ほめたい」という思いは強い一方で、実際には「できていないところ」に目が向いてしまうという、保護者の理想と現実のギャップが見えてきました。
※各回答割合は小数第2位を四捨五入しているため、内訳の合計と合算値が一致しない場合があります。
84.5%の保護者に、子どもを叱った後に「本当は別の言い方をしたかった」と葛藤がみられる」
「お子さまを注意したり叱ったりした後に、『本当は別の言い方をしたかった』と思うことはありますか」と聞いたところ、「よくある」が39.4%、「ときどきある」が45.1%となり、合わせて84.5%となりました。
また、普段の子どもへの声かけについては、「注意・指摘することのほうがやや多い」が33.6%、「かなり多い」が20.7%となり、合わせて54.3%が、ほめることより注意・指摘のほうが多いと回答しています。
子どもの成長を願っているからこそ、「もっとこうしてほしい」「ここを直してほしい」と考え、注意が先に出てしまう。そんな保護者の葛藤がうかがえます。
ほめ方の壁➁:「言葉の壁」 ほめたいのに、うまくほめられない
約7割の保護者が「『すごいね』『がんばったね』など、同じ言葉ばかりになる」と回答
子どもをほめるときに感じることについて聞いたところ、68.2%が「『すごいね』『がんばったね』など、同じ言葉ばかりになる」と回答しました。また、54.3%が「自分のほめ方が正しいのか、自信がない」と回答しています。多くの保護者が、ほめること自体だけでなく、「何を、どのように言葉にすればよいのか」に難しさを感じていることがわかります。
子どもの43%が「『ここがよかった』と具体的にほめてほしい」と回答
子どもたちに「おうちの人にほめてもらうとき、どんな言い方がよいですか」と聞いたところ、最も多かったのは、「『ここがよかったね』と、よかったところを言ってほしい」43%でした。続いて、「『がんばったね』と、できたことだけでなく、がんばっているところもほめてほしい」42.5%となりました。
一方、「『よくできたね』と、できた結果をほめてほしい」は26.7%でした。
ほめられた子どもの94.5%が「うれしい」、約8割が「またやってみよう」と回答
子どもたちに、家の人からほめられたときにどのように感じるかを聞いたところ、「うれしい」と回答した割合は94.5%でした。
さらに、82.7%が「自分のことを見てくれていると思う」、71.7%が「自分に自信がつく」、79.5%が「またやってみようと思う」、80.3%が「ほめられたことを、もう一度がんばろうと思う」と回答しています。
「ほめる」ことは単に子どもを喜ばせるだけでなく、「自分を見てもらえている」という感覚や、次の行動への意欲につながっていることがうかがえます。
※各項目の回答者を母数とした割合。
ほめ方の壁➂:「時間の壁」 ほめたいのに、タイミングを逃してしまう
82.6%の保護者が「子どもが頑張っている場面を、直接見られないことがある」
保護者に子どもをほめたいと思っていても起こることを聞いたところ、82.6%が「子どもが頑張っている場面を、直接見られないことがある」と回答しました。また、70.1%が「頑張りに気づいても、その場ですぐに声をかけられないことがある」、58.3%が「あとでほめようと思っているうちに、タイミングを逃してしまうことがある」と回答しています。
子どもの努力や成長をほめたいと思っていても、家庭だけですべての頑張りを見ることには難しさがあります。
※各回答割合は小数第2位を四捨五入しているため、内訳の合計と合算値が一致しない場合があります。
97.6%の保護者が「家庭以外の大人が、努力や変化を見つけてほめること」に価値
「家庭だけでは見つけきれないお子さまの努力や変化を、家庭以外の大人が継続して見つけ、ほめてくれることに価値があると思いますか」と聞いたところ、「とても価値があると思う」が72.7%、「まあ価値があると思う」が24.9%となり、合わせて97.6%となりました。
また、今の時代に必要だと思う子どもへの接し方として、「結果だけでなく、取り組んだ過程を具体的に伝える」は97%、「前回からの小さな変化や成長を伝える」は97.7%、「頑張ったことに気づいたとき、できるだけタイミングを逃さず伝える」は97.3%が「とても必要だと思う」「まあ必要だと思う」と回答しました。
さらに、赤ペン先生が答案の結果だけでなく、努力の過程や成長、できている点を見つけ、一人ひとりに手書きのコメントを添えていることを説明したうえで、その「ほめ方」が今の子どもや家庭に役立つと思うかを聞いたところ、90.2%が「役立つと思う」と回答しました。
※各回答割合は小数第2位を四捨五入しているため、内訳の合計と合算値が一致しない場合があります。
調査結果を受けて 佐村 俊恵(赤ペン先生)
今回の調査を通して、私たちが長年大切にしてきた「ほめる前によく見る」という姿勢がどれほど子どもの学びを支えるうえで重要なのかを改めて認識しました。赤ペン先生は点数や正誤だけに注目するのではなく、書き直した跡、考えた跡など、答案に残された取り組みの痕跡から、その子の頑張りを読み取り、「ここがいい」「前よりできるようになった」と具体的な言葉で伝えてきました。
この姿勢の根底には、結果よりも過程を重視し、子どもを否定せず、その子自身の成長を認めるという考え方があります。ご家庭だからこそ見つけられる姿がある一方で、答案を通して継続的に向き合う赤ペン先生だからこそ気づける姿もあります。ご家庭とともにもう一つの視点として子どもの成長を見守り「ちゃんと見ているよ」と届けること。それが57年間受け継がれてきた赤ペン先生の価値です。
これからも子どもたちの学びや、「次もまた挑戦してみよう」という気持ちを支える存在であり続けたいと考えています。
佐村 俊恵プロフィール
・長女が小学生時代に「進研ゼミ」を受講したことがきっかけで「赤ペン先生」と出会う。
・保護者として「赤ペン先生」の子どもに寄り添う姿勢や言葉に感動し、自身も採用試験に応募。 ・2004年から「赤ペン先生」としての業務を開始。以来20年以上勤務。添削指導した答案はのべ8万枚以上。
・現在は添削指導だけでなく、全国の「赤ペン先生」からの質問・相談対応も担当。
・プライベートでは一男一女の母。
著書 『57年間、9200万人の子どもを励まし続けた 赤ペン先生のほめ方』
長年にわたり子どもたちに寄り添ってきたベネッセコーポレーションの通信教育「進研ゼミ」の「赤ペン先生」が大切にしてきた視点や考え方を初めてまとめた一冊です。
プロは「どこを見て」ほめているのか。お子さまの努力や成長を見つける見取りのヒントや、前向きな気持ちで次の一歩を踏み出すための具体的な声かけ例を知ることができます。「がんばったね」と「がんばろう」はまったく違う言葉、など何気ないほめ言葉の用途や意味もわかりやすく書かれているので、理解し実践につなげやすい内容となっています。
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調査概要
調査名称: ご家庭でのコミュニケーションに関する調査 対象: 696組のご家庭(小学3~6年生の保護者とその子ども) 調査期間: 2026年8月20日~8月27日 調査方法: インターネットによるアンケート調査
※本資料に掲載している割合は小数第2位を四捨五入しているため、各回答の合計が100%にならない場合や、個別の割合を合計した数値と、回答数から算出した合算値が一致しない場合があります。複数回答の設問では、合計が100%を超えます。
「進研ゼミ 小学講座」https://sho.benesse.co.jp/
小学生利用者数No.1※の「進研ゼミ 小学講座」は、小学1年生から小学6年生まで継続してご利用いただける家庭学習サービスです。「勉強が好きになる」をコンセプトに学校の教科書や授業の進度、お子さま一人ひとりの理解度や目標に合わせて、効果的に学習を進めていただけます。
※個人で申し込んで2026年4月に利用した学校・参考書・問題集以外の学習法において、小学生の利用率を調査。 文部科学省「令和7年度学校基本調査」の児童数を用い利用者数を推計。 比較した事業者は矢野経済研究所「2025年版教育産業白書」をもとに選定。 (調査委託先:(株)マクロミル、小学生の保護者20,761名が回答、インターネット調査で2026/6/4~6/8実施)
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR TIMES
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