2026 年 9 月 30 日 日 本 銀 行 金 融 市 場 局
国債市場の流動性指標※
主要指標 — KEY FIGURES
<長期国債先物市場> 図表1:出来高(volume)と値幅の狭さ(tightness) 図表2:市場の厚み(depth)と弾力性(resiliency)
<現物国債市場> 図表3:ディーラー対顧客取引の取引高(volume) 図表4:ディーラー間取引の取引高(volume) 図表5:ディーラー対顧客取引の値幅の狭さ(tightness) 図表6:ディーラー間取引の値幅の狭さ(tightness) 図表7:ディーラー間取引のビッド・アスク提示時間(tightness) 図表8:市場の厚み(depth) 図表9:ディーラー間取引のビッド・アスク提示時間に応じた 銘柄数の構成比(depth) 図表10:ビッド・アスク・スプレッドとインプライド・ボラティリティ の関係
<SCレポ市場> 図表11:特定銘柄の希少性(scarcity)
※ 各指標の定義等については、以下の資料を参照下さい。 黒崎・熊野・岡部・長野「国債市場の流動性:取引データによる検証」日本銀行ワー キングペーパーシリーズ No.15-J-2、2015 年 3 月 衣笠・長野「SC レポ市場からみた国債の希少性」日本銀行ワーキングペーパーシリー ズ No.17-J-5、2017 年 6 月 崎山・小林「現物国債市場の流動性:高粒度データによる検証」日本銀行調査論文、 2018 年 3 月 照会先:金融市場局 総務課 市場分析グループ (TEL:03-3277-1262) (図表1)
長期国債先物市場 出来高(volume)と値幅の狭さ(tightness)
(1)出来高 (兆円) (億円) (兆円) (億円) 12 18 12 18
10 15 10 15
8 12 8 12
6 9 6 9
4 6 4 6
2 3 2 3 出来高 1件あたり取引金額(右目盛) 0 0 0 0 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 年 25/7 25/10 26/1 26/4 26/7 月
(2)ビッド・アスク・スプレッド
(銭) (銭) 4.0 4.0 ↑流動性が低い 日中平均 下位10%平均 3.5 3.5
3.0 3.0
2.5 2.5
2.0 2.0
1.5 1.5
1.0 1.0
0.5 0.5
0.0 0.0 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 年 25/7 25/10 26/1 26/4 26/7 月
(注)1.(2)の日中平均は、1分毎にビッド・アスク・スプレッドを求めて、平均したもの。下位10%平均は、1分毎の ビッド・アスク・スプレッドのうち、スプレッドが大きい方から10%分を平均したもの。 2.(1)(2)ともに、後方10日移動平均。直近は8月末。 (出所)QUICK、大阪取引所、日本経済新聞社「日経NEEDS」 (図表2)
長期国債先物市場 市場の厚み(depth)と弾力性(resiliency)
(1)ベスト・アスク枚数 (枚) (枚) 350 350 ↓流動性が低い
300 300
250 250
200 200
150 150
100 100
50 50
0 0 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 年 25/7 25/10 26/1 26/4 26/7 月
(2)価格インパクト
(2012年平均=100) (2012年平均=100) 1,800 1,800 ↑流動性が低い 1,600 1,600 価格インパクト 値幅・出来高比率 1,400 1,400
1,200 1,200
1,000 1,000
800 800
600 600
400 400
200 200
0 0 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 年 25/7 25/10 26/1 26/4 26/7 月
(注)1.(1)は、1分毎にベスト・アスク枚数を求めて、その中央値をプロットしたもの。 2.(2)の価格インパクトは、5分毎に価格インパクトを求めて、平均したもの。値幅・出来高比率は、日中の値幅 (最高値と最安値の差)をその日の出来高で除したもの。 3.(1)(2)ともに、後方10日移動平均。直近は8月末。 (出所)日本経済新聞社「日経NEEDS」、QUICK、大阪取引所 (図表3)
現物国債市場 ディーラー対顧客取引の取引高(volume)
(1)取引高(顧客の国債グロス買入れ額) (兆円/月) 50 超長期債 45 長期債 中期債(海外投資家) 40 中期債(国内投資家) 35
30
25
20
15
10
5
0 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 年
(2)顧客別にみた取引高(顧客の国債グロス買入れ額)
(兆円/月) 35 都市銀行 地域金融機関 投資家 外国人
30
25
20
15
10
5
0 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 年 (注)1.顧客は、都市銀行、地域金融機関、投資家(生保・損保、信託銀行、農林系金融機関、投資信託、官公庁共済組 合)、外国人の合計であり、その他の主体(政府、日本銀行、ゆうちょ銀行、かんぽ生命、事業法人、その他金 融機関等)を含まない。 2.(1)(2)ともに、国庫短期証券等を除く。直近は7~8月。 (出所)日本証券業協会 (図表4)
現物国債市場 ディーラー間取引の取引高(volume)
(1)取引高
(億円/日) (%) 12,000 70 新発債 新発債以外 新発債比率(右目盛) 10,000 60
8,000 50
6,000 40
4,000 30
2,000 20
0 10 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 年
(2)年限別にみた新発債の取引高 (億円/日) 2,500 5年 10年 20年
2,000
1,500
1,000
500
0 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 年
(注)1.(1)は、2、5、10、20、30、40年債の1日あたり取引高の合計(日本相互証券)。 2.(1)(2)ともに、直近は8月。 (出所)QUICK、日本相互証券 (図表5)
現物国債市場 ディーラー対顧客取引の値幅の狭さ(tightness)
(1)ビッド・アスク・スプレッド(5年債) (銭) (銭) 15 15 ↑流動性が低い
10 10
5 5
0 0 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 年 25/7 25/10 26/1 26/4 26/7 月
(2)同(10年債) (銭) (銭) 30 30
25 25
20 20
15 15
10 10
5 5
0 0 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 年 25/7 25/10 26/1 26/4 26/7 月
(3)同(20年債) (銭) (銭) 60 60
50 50
40 40
30 30
20 20
10 10
0 0 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 年 25/7 25/10 26/1 26/4 26/7 月
(注)1.15時時点のTradeweb気配値。点線は、10/1~13/3月における第1四分位と第3四分位を示す。 2.後方10日移動平均。直近は8月末。 (出所)LSEG (図表6) 現物国債市場 ディーラー間取引の値幅の狭さ(tightness)
(1)ビッド・アスク・スプレッド(5年債) (bps) (bps) 3 3 新発債 ↑流動性が低い 前回新発債
2 2
1 1
0 0 15/10 17/10 19/10 21/10 23/10 25/10 月 25/7 25/10 26/1 26/4 26/7 月 (2)同(10年債) (bps) (bps) 9 9
8 8
7 7
6 6
5 5
4 4
3 3
2 2
1 1 0 0 15/10 17/10 19/10 21/10 23/10 25/10 月 25/7 25/10 26/1 26/4 26/7 月 (3)同(20年債) (bps) (bps) 4 4
3 3
2 2
1 1
0 0 15/10 17/10 19/10 21/10 23/10 25/10 月 25/7 25/10 26/1 26/4 26/7 月 (注)1.当該銘柄について、1秒毎にビッド・アスク・スプレッドを求めて、平均したもの。スプレッドはビッドと アスクがともに提示されていた場合のみ算出。 2.後方10日移動平均。直近は8月末。 (出所)日本相互証券 (図表6) (図表7) 現物国債市場 ディーラー間取引のビッド・アスク提示時間(tightness)
(1)5年債 (取引時間に占める割合、%) (取引時間に占める割合、%) 100 100
80 80
60 60
40 40
20 20 ↓流動性が低い 新発債 前回新発債 0 0 15/10 17/10 19/10 21/10 23/10 25/10 月 25/7 25/10 26/1 26/4 26/7 月 (2)10年債 (取引時間に占める割合、%) (取引時間に占める割合、%) 100 100
80 80
60 60
40 40
20 20
0 0 15/10 17/10 19/10 21/10 23/10 25/10 月 25/7 25/10 26/1 26/4 26/7 月
(3)20年債 (取引時間に占める割合、%) (取引時間に占める割合、%) 100 100
80 80
60 60
40 40
20 20
0 0 15/10 17/10 19/10 21/10 23/10 25/10 月 25/7 25/10 26/1 26/4 26/7 月 (注)1.当該銘柄について、ビッドとアスクがともに提示されていた時間の長さが、1日の取引時間に占める割合。 2.後方10日移動平均。直近は8月末。 3.1日の取引時間は、18/8/17日以前は7時間、18/8/20日以降は5時間20分に変更。18/8/20日から同30日までの 移動平均値には、取引時間変更前後のデータが併存する点に留意を要する。 (出所)日本相互証券 (図表8) 現物国債市場 市場の厚み(depth)
(1)ディーラー対顧客取引の提示レート間スプレッド (bps) 1.6 ↑流動性が低い 1.4
1.2
1.0
0.8
0.6
0.4
0.2
0.0 15/10 16/10 17/10 18/10 19/10 20/10 21/10 22/10 23/10 24/10 25/10 月
(2)ディーラー間取引のベスト・アスク(ベスト・ビッド)注文量
(億円) (億円) 2,500 2,500 ↓流動性が低い ベスト・アスク注文量 ベスト・ビッド注文量 2,000 2,000
1,500 1,500
1,000 1,000
500 500
0 0 15/10 17/10 19/10 21/10 23/10 25/10 月 25/7 25/10 26/1 26/4 26/7 月
(注)1.(1)は、銘柄毎に、ディーラーが顧客に対して提示するレートのうち、ベストとワーストの差を求めて、 平均したもの。ベストとワーストの差が10bpsを超える取引を除外して集計。直近は8月。 2.(2)は、銘柄毎に、1秒毎のベスト・アスク(ベスト・ビッド)注文量を求めて、その中央値を算出したうえ、 合計したもの。後方10日移動平均。直近は8月末。 (出所)エンサイドットコム証券、日本相互証券 (図表9) 現物国債市場 ディーラー間取引のビッド・アスク提示時間に応じた銘柄数の構成比(depth)
(1)ビッド提示時間に応じた銘柄数の構成比 100% 100%
90% 90%
80% 80%
70% 70%
60% 60%
50% 50%
40% 40%
30% 30%
20% 20%
10% 10%
0% 0% 15/10 17/10 19/10 21/10 23/10 25/10 月 25/7 25/10 26/1 26/4 26/7 月 0-20% 20-50% 50-80% 80-100%
(2)アスク提示時間に応じた銘柄数の構成比 100% 100%
90% 90%
80% 80%
70% 70%
60% 60%
50% 50%
40% 40%
30% 30%
20% 20%
10% 10%
0% 0% 15/10 17/10 19/10 21/10 23/10 25/10 月 25/7 25/10 26/1 26/4 26/7 月 0-20% 20-50% 50-80% 80-100% (注)1.ビッド(アスク)提示時間が、1日の取引時間に占める割合が、0~20%、20~50%、50~80%、80~100% である銘柄数の割合。 2.後方10日移動平均。直近は8月末。 3.1日の取引時間は、18/8/17日以前は7時間、18/8/20日以降は5時間20分に変更。18/8/20日から同30日までの 移動平均値には、取引時間変更前後のデータが併存する点に留意を要する。 (出所)日本相互証券 (図表10)
ビッド・アスク・スプレッドとインプライド・ボラティリティの関係 (1)現物(10年新発債) (ビッド・アスク・スプレッド、bps) 4.0
17/6月~24/3月 3.5 24/4月~26/7月 26/8月(直近) 23/3月 3.0
2.5 25/4月
2.0 24/8月
1.5
1.0
0.5
0.0 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 (インプライド・ボラティリティ、bps) (2)先物 (ビッド・アスク・スプレッド、銭) 1.8
1.7 08/1月~13/3月 13/4月~24/3月 08/10月 1.6 24/4月~26/7月 26/8月(直近) 1.5
1.4 25/4月
1.3
1.2
1.1
1.0
0.9
0.8 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 (インプライド・ボラティリティ、%)
(注)1.ビッド・アスク・スプレッドは、(1)が10年新発債(ディーラー間取引)、(2)が長期国債先物。 2.インプライド・ボラティリティは、(1)が10年物スワップを原資産とした満期6か月のスワップションの インプライド・ボラティリティ、(2)がS&P/JPX日本国債VIX指数。 3.破線は近似直線。サンプル期間は、(1)が17/6月~直近、(2)が08/1月~直近。月次平均。直近は26/8月。 (出所)日本経済新聞社「日経NEEDS」、日本相互証券、Bloomberg、LSEG (図表11)
SCレポ市場 特定銘柄の希少性(scarcity)
(1)GC-SCスプレッド (%) (%) 0.40 0.30
0.35 0.25
0.30
0.20 0.25
0.20 0.15
0.15 0.10
0.10
0.05 0.05
0.00 0.00 13/4 15/4 17/4 19/4 21/4 23/4 25/4 月 25/7 25/10 26/1 26/4 26/7 月
(2)SCレポレート (%) (%) 1.0 1.0 0.9 0.9 0.8 0.7 0.8 0.6 0.5 0.7
0.4 0.6 0.3 0.2 0.5 0.1 0.4 0.0 -0.1 0.3 -0.2 -0.3 0.2
-0.4 0.1 -0.5 -0.6 0.0 13/4 15/4 17/4 19/4 21/4 23/4 25/4 月 25/7 25/10 26/1 26/4 26/7 月
(注)1.SCレポレートは18/4月末まではS/N、18/5月以降はT/N。SCレポレートは銘柄別のSCレポ出来高による加重平均値。 2.GCレポレート(東京レポレート)はT/N。 3.GC-SCスプレッドは、決済日を合わせる形で算出。 4.(1)(2)ともに、太線は後方10日移動平均。直近は8月末。 (出所)ジェイ・ボンド東短証券、日本証券業協会
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
- 分類:boj_report
- 関連組織:QUICK / LSEG / ゆうちょ銀行