株式会社Clabo(本社:東京都港区、代表取締役:上野 育真)は、暗号資産投資経験者746名を対象に「投資スタイル別の資産保管方法およびセキュリティ対策に関する実態調査」を実施しました。
調査の結果、回答者の最大勢力である「ガチホ(長期保有)」派(30.3%)のうち、59.3%が長期保有資産を取引所で保管している実態が明らかになりました。
また、ガチホ派の二段階認証(2FA)全設定率は45.1%と全投資スタイル中で最も高い一方、ウォレットへの移行未経験率も45.1%に達しており、セキュリティ意識と実際の資産管理行動との間にギャップが見られる結果となっています。
本レポートでは、保有額1万円未満の少額層や投資1年未満の新規参入層における高い取引所保管率に加え、投資歴5年以上のベテラン層でも59.4%が取引所で資産を保管している実態について分析しています。
また、ガチホ派の53.1%が詐欺・フィッシングへの遭遇経験を持ち、9.7%が実際に資金喪失を経験していることも明らかとなりました。
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調査内容
投資家の最大勢力「ガチホ派」226人──その6割が取引所放置という矛盾
ガチホ派226人の59.3%が取引所放置──暗号資産投資家への調査で明らかになった矛盾|株式会社Clabo
30.3%の最大勢力ガチホ派──「長期保有」の自己申告
本調査で投資スタイルを尋ねたところ、最大勢力となったのは「ガチホ(長期保有)」の226人、全体の30.3%でした。
3人に1人が長期保有を主軸に据えている計算であり、暗号資産市場における支配的な戦略であることが確認されます。
長期保有とは、短期的な価格変動に一喜一憂せず、数年単位で資産を保有し続ける戦略を指します。
ビットコインやイーサリアムといった主要銘柄の長期的な値上がりを期待する投資家にとって、最もシンプルで再現性の高いアプローチとされています。
しかし、「長期保有」という戦略が成立するためには、その資産が安全に保管されていることが大前提です。
保有期間が長くなればなるほど、その間に発生しうるセキュリティリスクも積み重なるからです。
ガチホ派の59.3%が「取引所に放置」──全スタイル中ワースト
ガチホ派226人の59.3%が取引所放置──暗号資産投資家への調査で明らかになった矛盾|株式会社Clabo
投資スタイル別に長期保有資産の保管先をクロス集計すると、衝撃的な数値が浮かび上がりました。
ガチホ派の59.3%が「取引所に放置」していると回答しており、これは「特になし」層を除けば全投資スタイル中で最も高い数値です。
本来であれば長期保有こそコールドウォレットでの厳重管理が望ましいはずなのに、現実は真逆の構造となっています。
さらに注目すべきは、ハードウェアウォレット(HW)使用率です。
ガチホ派の8.8%という数値は、両方派や運用メイン派を下回っており、自己管理意識が最も希薄なグループであることがわかります。
「動かさない」という戦略が「動かす手間をかけない」にすり替わっている実態が、データから明確に読み取れます。
「ウォレット移行未経験」45.1%──ガチホ派ほど取引所から動いていない
ガチホ派226人の59.3%が取引所放置──暗号資産投資家への調査で明らかになった矛盾|株式会社Clabo
半数近いガチホ派が一度も自己ウォレットを使っていない
取引所からウォレットへの移行経験を尋ねたところ、ガチホ派の45.1%が「移行したことがない」と回答しました。
ガチホ派226人のうち102人が、暗号資産を購入してから一度も自己ウォレットに移したことがないという計算になります。
最も活発に資産を動かさないはずのガチホ派が、結果として「資産を取引所から一切動かさない」という行動パターンに陥っているのです。
「長期保有」と「移行手続きを行わない」は、本来まったく別の概念です。
にもかかわらず、ガチホ派の半数近くが両者を同一視してしまっている現状は、戦略と実装の重大な乖離を示しています。
移行のハードルが「ガチホ」を加速させている可能性
なぜガチホ派ほどウォレット移行を行わないのでしょうか。
背景には、ウォレット移行作業に伴う心理的・技術的なハードルがあると考えられます。
シードフレーズの管理、ネットワーク選択、テスト送金など、移行プロセスは初心者にとって決して簡単ではありません。
「いつかやろう」と先延ばしにしているうちに、保有期間がそのまま長期化し、結果的に「ガチホ」と自己定義してしまう投資家も少なくないでしょう。
しかし、移行作業を後回しにすればするほど、保有資産は取引所リスクに晒され続けます。
取引所の破綻、ハッキング、出金停止といった事態は、過去の事例を見れば決して稀なものではありません。
長期保有を本気で目指すのであれば、最初の数十分の作業を惜しまず、自己管理体制を構築することが必須条件となります。
意外な事実──ガチホ派の2FA全設定率は45.1%で最高
ガチホ派226人の59.3%が取引所放置──暗号資産投資家への調査で明らかになった矛盾|株式会社Clabo
防御意識は最も高い──でも資産は取引所のまま
ガチホ派の意外な側面として浮かび上がったのが、二段階認証(2FA)の全サービス設定率の高さです。
ガチホ派の45.1%が「全てのサービスに設定済み」と回答しており、これは全投資スタイル中で最高の数値となりました。
セキュリティの重要性を最も強く認識しているのは、皮肉にもガチホ派なのです。
ところが同じガチホ派が、長期保有資産の59.3%を取引所に放置しています。
「鍵はかけるが、金庫の場所は他人任せ」という、奇妙な防御の二重構造がここに存在しているのです。
セキュリティ意識と行動の乖離──何が止めているのか
ガチホ派のHW所有率は46.9%、2FA全設定率は45.1%──いずれも他のスタイルと比較しても遜色のない水準です。
にもかかわらず、長期保有資産の59.3%が取引所に放置されているという矛盾は、いったいどう説明できるのでしょうか。
考えられる仮説の一つは、「セキュリティ知識はあるが、移行作業の優先度が低い」というものです。
2FAの設定は数分で完結するのに対し、ウォレット移行はシードフレーズ管理から送金確認まで、数十分から数時間を要する作業です。
「面倒な作業」を後回しにし続けた結果、長期保有期間がそのまま放置期間になっている可能性があります。
もう一つの仮説は、取引所への信頼です。
「2FAを設定しておけば取引所でも安全」という認識が、ガチホ派の中で一定の合理性を持って共有されているのかもしれません。
ガチホ派の中の「最も無防備な層」を特定する
ガチホ派が直面する被害──9.7%が実際に資金喪失
まとめ
上記内容を含め、アンケートの詳細なレポートは記事本文をご確認ください。
調査概要
調査実
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR TIMES
- 分類:調査
- 製品・サービス:暗号資産投資家向け実態調査レポート