株式会社Claboは、暗号資産投資経験者746名を対象に「投資の継続困難を招くトラブルと資産紛失に関する実態調査」を実施しました。

調査の結果、資産の紛失やセキュリティ被害をきっかけに、暗号資産投資を「諦めた」経験を持つ投資家が17.8%約6人1人)に上ることが判明しました。

特に20代のトラブル経験率は57.4%と突出しており、さらに短期トレードと長期保有を併用するアクティブな投資家ほど、管理の複雑化が一因である可能性が浮き彫りになっています。

本レポートでは、紛失した資産の復旧成功率がわずか28.7%に留まる厳しい現状や、年代別・投資スタイル別の分析から見えた暗号資産投資継続の課題について詳しく解説しています。

暗号資産紛失で諦めた投資家は17.8%という実態

暗号資産の運用において、資産の紛失や盗難といったトラブルは決して他人事ではありません。

今回の調査では、投資経験者のうち約6人1人が、トラブルをきっかけに暗号資産投資そのものを諦めた経験を持つことが判明しました。華やかな利益の裏側で、こうした厳しい現実が存在します。

暗号資産投資家が投資を継続できなくなる要因は、単なる市場の暴落だけではありません。ウォレット管理のミスやセキュリティ被害による資産喪失は、投資活動の根幹を揺るがす出来事です。

紛失被害から復旧できたのは約3割

暗号資産を失ったからといって、すべてのケースが泣き寝入りにつながるわけではありません。被害を受けた投資家のうち約28.7%が、暗号資産を復旧できたと回答しています。技術的なサポートや取引所の対応により、最悪の事態を回避できた事例は少なくありません。

一方で、復旧の道のりは平坦ではありません。ウォレットのリカバリーフレーズ管理やセキュリティ対策の徹底が、この数字の分かれ道となったと考えられます。

投資を断念する背景にある心理的要因

なぜトラブルを機に、多くの暗号資産投資家が市場から去ってしまうのでしょうか。現在も対応中と答えた10.1%を含めると、トラブルに直面した投資家たちの精神的負担は計り知れません。資金的な損失以上に、自身の管理不足や不信感が投資への意欲を削いでいると言えます。

20代の57.4%がトラブル経験

今回の調査において最も顕著だったのは、20代の暗号資産投資家が直面する苦境です。暗号資産投資におけるトラブルを理由に「諦めた」経験率は57.4%に達し、全年代の中で突出して高い数値となりました。暗号資産への関心は非常に高い一方で、セキュリティ管理やウォレット運用の実務知識が十分に普及していない実態が浮き彫りとなっています。

30代40代の中堅層も看過できない水準

30代では39.1%、40代では29.8%と、中堅層においてもトラブル経験率は決して低くありません。働き盛りであるこの世代は、忙しい日常の中で暗号資産運用を行うため、十分な時間をかけてリスク管理を行う余裕がない場合も多いはずです。

60代は12.3%と低く慎重な管理が暗号資産を守る

一方で、年齢層が上がるにつれてトラブル経験率は減少傾向にあります。特に60代におけるトラブル経験率は12.3%に留まっており、20代の暗号資産投資家と比較すると約4.7倍もの開きがあることがわかりました。この差は、長年の社会経験で培われた慎重さが、暗号資産という未知の領域でも発揮されている結果ではないでしょうか。

「両方」スタイルが72.5%で最多

調査の結果、暗号資産投資において短期トレードと長期保有の両方を行うスタイルが、72.5%という最も高いトラブル経験率を示しました。複数の運用手法を同時に展開することは、それだけウォレットの操作回数や接続頻度が増えることを意味します。管理を複雑化させることが、トラブルの温床となっているのです。

ガチホ勢は暗号資産のリスクを比較的抑制可能

一方で、暗号資産を長期で保有するいわゆる「ガチホ」スタイルの投資家は、トラブル経験率が44.2%にとどまりました。「両方」スタイルと比較すると約28ポイントもの開きがあり、運用手法の違いがリスクの大きさに直結していることが明白です。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR TIMES
  • 分類:調査
  • 製品・サービス:投資の継続困難を招くトラブルと資産紛失に関する実態調査