CNNの報道によると、今回のサイバー攻撃の標的となったのは「国家超級計算天津中心」であり、流出したデータ量は10PB(約1000万GB)を超える。同センターは中国の重要な情報インフラであり、科学研究機関や国防関連を含む6000以上の組織が利用している。
複数のサイバーセキュリティ専門家が、ハッカーを名乗る人物と接触し、公開されたデータサンプルを確認したと伝えている。専門家によれば、ハッカーは数ヶ月にわたって気づかれることなくシステムに侵入し、大量のデータを窃取したという。現在、ハッカー側は一部のデータを数千ドルで公開し、完全なデータへのアクセスには数十万ドルの仮想通貨による支払いを要求している。
「FlamingChina」と名乗るアカウントは2月6日、Telegram上で、中国航空工業集団(AVIC)、中国商用飛機(COMAC)、中国国防科技大学などのトップ機関から入手したとされる研究成果の一部を公開した。これには航空宇宙工学、軍事研究、バイオインフォマティクス、核融合シミュレーションなどが含まれるという。
CNNは中国科学技術部および国家インターネット情報弁公室にコメントを求めたが、現時点で回答はない。CNNはデータの真偽を独自に確認できていないものの、SentinelOneの専門家ダコタ・キャリー氏は、公開されたサンプルがスーパーコンピューティングセンターの内容と一致しており、本物である可能性が高いと分析している。
また、サイバーセキュリティ研究者のマーク・ホーファー氏は、ハッカーがVPNを経由して同センターに侵入し、ボットネットを構築して約6ヶ月かけてデータを抽出したとの証言を得たとしている。この事案が事実であれば、中国の技術インフラに深刻な脆弱性が存在することを示しており、米国との技術競争において大きな懸念材料となるだろう。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:中央社 CNA
- 分類:ニュース