(中央社ボゴタ5日総合外電)コロンビアのグスタボ・ペトロ大統領は5日、退任を目前に控え、トランプ米大統領が同国の大統領選挙で極右候補を公然と支持したことを厳しく非難し、この行為は「自らが打倒すると宣言している麻薬密売人との結託」だと述べた。

AFP通信によると、ペトロ大統領は、トランプ氏が強硬派弁護士のアベラルド・デ・ラ・エスプリエラ氏のコロンビア大統領選出馬を支持したことに対して反応した。

47歳のエスプリエラ氏は、麻薬密売武装組織、詐欺師、サッカースターの弁護を務め、多額の財産を築いた。5月31日の大統領選第1回投票では、ペトロ大統領の盟友である左派上院議員イバン・セペダ氏を破る番狂わせを演じ、両氏は6月21日の決選投票で再び対決する。

トランプ氏は2日、エスプリエラ氏を公に支持し、「人生における大きな成功と、私個人への政治的支援」を称賛した。

コロンビア初の左派大統領であるペトロ氏はAFP通信の独占インタビューで、「コロンビアにおける米国の同盟者は、麻薬密売人の準軍事政権であり、彼らは大量虐殺者であり麻薬の売人である」と述べた。

エスプリエラ氏は、当選後は「前例のない」規模で米国との関係を深化させると公約している。また、同氏はコロンビアのアルバロ・ウリベ前大統領の支持も得ている。ウリベ氏は、コロンビアの60年に及ぶ内戦で最も激しかった時期に準軍事組織と結託し、数千人の民間人を虐殺したとして告発されている。

ペトロ大統領とセペダ氏は、準軍事組織が左派政治家に対して「大量虐殺的」迫害を行ったと非難している。セペダ氏の父親である共産党上院議員は1994年に暗殺されている。

昨年、トランプ氏はペトロ大統領に対し、コカインの生産と密輸を黙認しているとして制裁を科し、「違法薬物の首領」と呼んだ。

両氏はまた、米国による移民送還や、ラテンアメリカの麻薬密輸容疑船に対する致命的な攻撃作戦をめぐっても対立してきたが、今年2月にペトロ大統領がホワイトハウスを訪問した後、緊張は一時的に緩和された。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:中央社 CNA
  • 分類:國際