(中央社記者 陳昱婷 台北10日電)民進党台北市長候補の沈伯洋氏は9日、市政府の職場環境改善を掲げ、公務員の実質的な負担軽減を訴えた。これに対し、台北市の蔣萬安市長は10日、これらの施策は既に市として実施済みであり、より働きやすい環境の構築に引き続き取り組むと述べた。

沈氏は9日、台北市政府の公務員は現場のストレスが大きく人材が定着しないと指摘。従業員を適切にケアできない市が都市全体を適切にケアできるはずがないとして、職場環境の改善を提案した。具体的には、職場空間の総点検、より柔軟なフレックスタイム制、市のプロジェクト奨励金の拡充、従業員支援プログラム(EAP)の全面的な強化などを挙げた。

沈氏の公務員負担軽減策について、蔣市長は10日、台北市社会局の高齢者訪問活動の記者会見前にメディアの取材に応じ、「これらの分野は既に実施しており、さらに多くの取り組みを行っている。しかし、各界からの提案は大歓迎であり、耳を傾ける用意がある。より働きやすい環境を作り、従業員をあらゆる面で支援するよう引き続き努力する」と述べた。

台北市政府は9日夜に発表したプレスリリースで、職場環境の改善として、市庁舎内に従業員専用の授乳室、0~6歳児向けの統合保育施設、性別に配慮したトイレを設置済みであり、従業員診療所のサービス拡大や従業員向けスポーツセンターの計画も進めていると説明した。従業員支援プログラムについては、現在、一人当たり年間最大6時間の無料個別カウンセリングを利用できる。

フレックスタイム制については、一般職員は2~2.5時間の柔軟な勤務が可能で、条件を満たせば最大3時間まで認められる。また、12歳未満の子どもがいる公務員は、各勤務日につき1時間の在宅勤務を申請でき、これは全国で最も優れた柔軟な勤務時間制度だとしている。

プロジェクト奨励金については、人材確保が困難な工事関連機関を対象に、行政院の技術者残留奨励金制度を参考に業績報奨制度を導入。報奨金は特優が新台湾ドル2万元、優等が1万5000元、良好が1万2000元で、原則として半年ごとに支給される。初回は10機関、計594人が承認された。

さらに、蔣市長は14日にシンガポールを訪問し、シンガポール世界都市サミットに参加する予定。蔣市長は10日、これは台北市がリー・クアンユー・ワールドシティ賞の特別賞を受賞したためであり、主に受賞式に出席し、ロンドンやブダペストなどの国際都市と市政の理念や成果を共有・交流する機会とするためだと述べた。具体的な日程が確定次第、改めて説明するとしている。(編集:張銘坤)1150610

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  • 出典:中央社 CNA
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