(中央社ニューヨーク11日総合外電)ニューヨーク・ニックスは11日、NBAファイナル史上最大の逆転勝利を達成した。最大29点差の絶望的な状況から驚異的な追い上げを見せ、終了1.2秒前にOG・アヌノビーが決勝リバウンドを決め、107対106でサンアントニオ・スパーズを破り、シリーズ3勝1敗と王手をかけた。

スパーズは8日の第3戦でニックスのプレーオフ13連勝、連続46日無敗記録を止め、ファイナルを1勝2敗に持ち込んでいた。第4戦の最終クォーター前までリードを保ち、NBA史上8チーム目となる0勝2敗からの2勝2敗の同点に持ち込むかに見えたが、最終クォーターで逆転を許した。

スパーズは第1クォーターで驚異の41得点を挙げ、19点のリードを奪い、ニックスのホームのファンを沈黙させた。エースのビクター・ウェンバンヤマは第1クォーターだけで13得点、デビン・ヴァッセルは3ポイントシュート3本中3本成功で12得点を挙げた。

第2クォーターではスパーズがリードを最大29点に広げ、76対49で前半を終えた。スパーズの前半27点リードは、NBAファイナル史上、アウェイチームによる最大の前半リード記録となった。

スパーズの前半のフィールドゴール成功率は59.6%3ポイントシュートは26本中14本成功で、1997年にNBAがテキスト速報を開始して以来、ファイナルでのチーム最多の前半3ポイント成功数となった。

しかし第3クォーター、ニックスは反撃を開始し、点差を15点に縮め、75対90で最終クォーターを迎え、逆転の可能性を残した。

第3クォーターでは、ウェンバンヤマが誤って肘でニックスのセンター、カール=アンソニー・タウンズの顎を打ち、1次悪質ファウルを宣告される出来事もあった。これによりウェンバンヤマの今プレーオフの悪質ファウルポイントは3点となり、1試合出場停止となる4点まであと1点となった。

試合終了2分21秒前、ニックスは103対104と迫り、ジェイレン・ブランソンがレイアップを決め、この試合で初めてリードを奪った。

試合終了30秒前、スパーズがフリースロー2本を決めてリードを奪い返した。ブランソンが決勝のロング3ポイントシュートを試みるも外れたが、チームメイトのアヌノビーが完璧なタイミングでリバウンドを決め、107対106で勝利。ファイナル史上最大の逆転勝利を達成した。

NBAファイナルでのこれまでの最大逆転記録は、2008年にボストン・セルティックスがロサンゼルス・レイカーズに対して達成した24点差だった。

選手データでは、ニックスのブランソンがゲームハイの36得点、7アシスト、アヌノビーが33得点、タウンズが13得点、10リバウンドを記録。スパーズは5人が2桁得点を挙げ、ウェンバンヤマが24得点、13リバウンドでチームを牽引した。

ファイナル第4戦は白熱し、会場には多くのスターが集まった。前回の試合で派手に登場したアメリカ大統領トランプはいなかったが、ハリウッドのスターはさらに豪華で、テイラー・スウィフト、スパイク・リー、ベン・スティラー、ティモシー・シャラメなどが観戦した。

NBAファイナル第5戦はアメリカ時間13日午後(日本時間14日午前)に開催される。ニックスは1973年以来の優勝にあと1勝と迫っており、後がないスパーズは全力でシリーズを延ばすことを目指す。(編集:蔡佳敏)1150611

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